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● 風俗、習慣、健康等

1 風俗、習慣
 中東地域の中では、比較的自由な雰囲気が感じられるヨルダンですが、イスラム教徒が大多数を占める国であることから、その戒律や価値観を理解し、尊重することが肝要です。服装については、場所柄や機会によってはノースリーブ、短パン等の過度に肌を露出した服装は避けた方が良いでしょう。飲酒については、中東地域の中では寛容な方ですが、公共の場で酩酊し、大声を出す等迷惑をかけると取締りの対象となります。また、ラマダン(断食月)時期には、通常時にはアルコール類を提供しているホテルやレストランでもアルコール類の販売を控える場合が大多数でです。

2 気候
 ヨルダンの気候は、一年中空気が乾燥しており、日中は日差しが強いので、保湿クリーム、外出時には、帽子とサングラス、日焼け止めおよび飲料水を携帯することをおすすめします。なお、季節と場所によっては、昼夜の温度差が20度以上になることがあるので、衣類の選択には注意が必要になります。冬季は降水量が増え、気温が零度以下になり、年に数回程度、アンマン市およびその近郊の海抜の高い地域では雪が降ることがあります。

3 衛生
国内の衛生状況は、比較的良好に保たれています。水道水の摂取は避け、ミネラルウォーターの飲用が推奨されます。また、生卵の摂取も避けてください。

4 注意を要する病気
ヨルダンでは、年間に0〜数例程度の、ヒトの狂犬病が報告されています。また、インフルエンザは、毎年11月から2月にシーズンを迎えます。その他、皮膚リーシュマニア症が、地方を中心として、毎年数100例程度報告されています。本疾患はサシチョウバエに刺される事で感染するため、特に地方に出かける際は、長袖長ズボンを着用するなどの防虫対策を心がけてください。

5 予防接種
 アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、渡航者に対して、基礎ワクチン(水痘、DTP(ジフテリア・百日咳・破傷風)、インフルエンザ、MMR(麻しん・おたふく風邪・風しん)、ポリオ等)の他、新型コロナウイルス、A型肝炎、B型肝炎、麻疹、狂犬病、腸チフスに対する予防接種を推奨しており、いずれも、当地で接種可能です。なお、ヨルダンは黄熱汚染国には指定されていませんが、黄熱汚染地域から入国する1歳以上の渡航者は、イエローカードの提示が求められます。
その他、必要な予防接種等については、厚生労働省検疫所ホームページ( https://www.forth.go.jp/index.html )を参考にしてください。

6 医療事情
(1)首都アンマンの医療水準は高く、近代的な設備の整った私立病院がいくつか運営されています。しかしながら、日本人利用者は言語や風習の違いから、接遇面で戸惑うことことも多いようです。

(2)「世界の医療事情」( https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/jordan.html )において、ヨルダン国内の衛生・医療情報等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。

7 海外旅行保険への加入
海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが多くあります。
 地方で体調不良となった場合等、旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。


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