=-=-=-=-=-=-=-=

=-=-=-=-=-=-=-=
● 風俗、習慣、健康等

1 風俗、習慣、国民性に関する留意事項
 イランは宗教的にイスラム教徒が98%以上を占め、そのうち91%がシーア派、スンニー派は少数と言われています。その他、キリスト教徒(アルメニア正教、アッシリア系カトリック)、ユダヤ教徒、ゾロアスター教徒も合法的に存在し、彼らは教会やシナゴーグ、拝火神殿で儀式を行うことが許されています。
イラン政府はシーア派(12イマーム派)イスラム教を国教とし、外国人、異教徒に対しても日常生活面で厳しい規律を課しているので、イランで生活するに当たっては宗教上の慣習に対して注意が必要です。
なお、イスラム教では金曜日が礼拝日となっているため、金曜日が休日に当たります。

2 衛生事情
 テヘランの水道水の水質は比較的良好で、直接飲んでもよいとされていますが、飲用水としては、市販のミネラルウォーター等が安全です。日本の水と比較すると、ミネラルを多く含む硬水で下痢や腹痛の原因になることがあるので、おなかが弱い方や腎機能が未熟な乳幼児はミネラル分の少ないミネラルウォーターを選ぶと安心と言えます。テヘラン以外の水道水は、飲用に適さないものもあるので注意が必要です。

3 大気汚染
 冬季を中心に大気汚染が深刻な問題となっており、ぜんそく、呼吸器疾患、心臓病が悪化したり、発症したりする危険があります。また、季節性のアレルギー疾患(結膜炎、鼻炎など)に悩む方も大勢おられます。持病がある方は、渡航に際し主治医によくご相談ください。

4 医療事情
「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/iran.html )においてイラン国内の衛生・医療事情や現地医療機関の情報を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 その他、必要な予防接種については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報(http://www.forth.go.jp
(1)医療事情一般
 イランの外国人向けの私立病院の医療レベルは低くはありませんが、日本と同じレベルの治療や医薬品の入手は困難です。病院勤務医の多くは英語を解しますが、看護師や受付職員は全く英語を話せないことが多いため、ペルシャ語が分かる人に受診に同行してもらうことをお勧めします。

(2)医薬品の持込み、持出し 
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の以下のホームページを参考にしてください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

5 海外旅行保険への加入
 海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが多くあります。
 旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをお勧めします。詳しくは「海外旅行保険加入のおすすめ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。


−−−−−−−−−−
トップページ
−−−−−−−−−−