=-=-=-=-=-=-=-= イラク =-=-=-=-=-=-=-=
● 風俗、習慣、健康等
1 風俗、習慣、国民性に関する留意事項 イラクは国民の大多数がイスラム教徒であり、イスラムの戒律に基づいた風俗・習慣に注意を払う必要があります。飲酒や女性の肌の露出等に厳しい制約があり、保守的な地方へ出向く場合には肌や髪(女性)を露出しない服装を心がけてください。また、男女隔離の伝統もあり、むやみに異性(特に相手が女性の場合)に話しかけたり、握手を求めることは避けてください。 2 衛生事情 長く続いた戦乱により荒廃した電気・上下水道・電話等の生活インフラの復興は、未だ不十分な状態のままであり、水質管理も十分ではないため、飲料水や調理用水は、必ず一度沸騰させた後に使用する、または信頼のおけるミネラルウォーター(ペットボトル)を使用してください。 3 罹患しやすい病気 イラクで気をつけるべき感染症としては、ウイルス性肝炎、破傷風、腸チフス、狂犬病等が挙げられます。また、常に乾燥しているため脱水症に注意が必要です。特に、気温の上がる夏期には熱中症に罹りやすくなります。 予防接種は、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、腸チフス、狂犬病の各ワクチンをおすすめします。 その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。 感染症情報(https://www.forth.go.jp/ ) 4 医療事情 「世界の医療事情」においてイラク国内の衛生・医療情報等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。 イラク全般:(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/iraq.html ) エルビル:(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/erbil.html ) 5 病院事情 外国人が比較的安心して受診または一時的に入院できる医療機関は極めて限られています。イラクでは、事件、事故などで警察が介入する場合は、公立病院での診断書が要求されます。原則、私立病院を最初に直接受診することができません。公立病院の初診料は、外国人に対して高額な料金設定がなされています。支払いはイラクディナールまたは米ドルの現金のみで、クレジットカード決済はできません。 (1)首都バグダッドの病院 首都バグダッドのインターナショナル・ゾーン(IZ)内には、米軍からイラク政府に移管された病院(Ibn Sina Hospital)があります。また、事前契約が必要ですが、バグダッド国際空港に隣接するバグダッド外交支援センター(Baghdad Diplomatic Support Center)に病院が併設されています。また、バグダッドのレッドゾーン(RZ)にはMedical City等の大規模な公立総合病院や私立病院もありますが、治安上の問題からこれらの施設の利用はおすすめできません。 (2)エルビルの病院 バグダッドなど他の地域に比して良好な医療環境にありますが、外国人が安心して受診又は一時的に入院できる医療機関は一部の私立病院に限られています。 6 海外旅行保険への加入 海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが少なくありません。 旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。
○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当) 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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