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● 風俗、習慣、健康等

1 風俗、習慣、国民性に関する留意事項
 国民の多くはイスラム教徒(スンニ派)であり、イスラム教の教義に基づいた生活をしています。小さな島々で暮らしているため、モルディブの人々は外国人に対し警戒心を持っている場合が少なくないので、失礼な態度で接することがないよう留意してください。
 イスラム教国のため、飲酒はリゾート島以外では禁じられており、酒類は販売されていません。また、断食の期間(ラマダン月)には、リゾート島を除き日中の飲食も禁じられ、多くのレストランが閉まるため注意が必要です。
 モスクを訪れる時には、肌を過度に露出した服装は避けてください。

2 感染症、医療事情等
(1)感染症
 熱帯特有の感染症として、デング熱、ジカウイルス感染症、チクングニヤ熱、フィラリア、腸チフス、赤痢等があります。生活するうえで感染症を媒介する蚊や飲料水に対する注意が必要です。特にデング熱は、毎年南西モンスーン(雨季)が到来する時期(5月?10月頃)に、症例数が増加する傾向にあります。予防策として長袖・長ズボンの着用や、蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用する等、蚊に刺されないよう注意してください。
 (参考)デング熱について(厚生労働省ホームページ)
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000131101.html
 また、飲料水や調理には十分煮沸した水道水か市販のミネラルウォーターを使用してください。

(2)医療事情
 医療施設については、マレ市と他の住民島で大きく異なります。マレ市には国立の病院や私立のクリニックもあり、ある程度の外科手術までは行えますが、技術的に高度なものは期待できません。
 他の住民島では、軽度の疾病以外の治療は困難と考えておいた方がよく、重度の疾病はマレ市か他国で受診することをお勧めします。マレ市では、処方せんなしでも種々の薬剤の入手は可能ですが、種類は多くありません。
 「世界の医療事情」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/maldives.html )において、モルディブ国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前に必ずご覧ください。

(3)海外旅行保険への加入
 海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが多くあります。
 旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。

(4)予防接種
 必要な予防接種等については、厚生労働省検疫所ホームページ(http://www.forth.go.jp/ )をご参照ください。

(5)医薬品の持込み・持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の持込み、持ち出しの手続きについては厚生労働省のホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html )をご確認ください。

3 水難事故
 外国人観光客の水難事故や死亡事故が頻発しており、これまでに邦人の死亡事案も発生しています。
 スキューバダイビングやシュノーケリングを行う際は、引率者のライセンス、救難器具等を確認するとともに、夜間や飲酒時の遊泳は避けてください。
 なお、カーフ環礁バンドス島とアリ環礁クラマティ島のクリニックには潜水病のための再圧チャンバー施設がありますが、治療費は非常に高額ですので、海外旅行保険に加え、ダイバー保険等に加入することをお勧めします。


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