=-=-=-=-=-=-=-=
=-=-=-=-=-=-=-=
● 風俗、習慣、健康等
1 風俗
マレーシアは、憲法上イスラム教を国教(連邦の宗教)と定めており、人口の半分以上を占めるイスラム教徒(マレー系とごく一部の中国系およびインド系)の教義、風俗、習慣等を踏まえ、以下の点について留意する必要があります。
(1)酒、豚は摂らない。
(2)左手は不浄とされているので、握手、物の受渡しは右手を使う。
(3)人差し指で指すことは、失礼なこととされているため、親指を使う。
(4)頭は、身体の神聖な部分とされているため、子供の頭をなでたりはしない。
(5)婦人に対しては、男性から握手を求めない。
(6)日没から夕方の祈りの時間が始まるので、日没後1時間程度は、訪問及び電話を避ける。また、イスラム教徒を招待する夜の行事には、開始時間の配慮が必要。
(7)イスラム教徒は毎年、イスラム歴に従って約1か月間、日の出から日没までの間は、飲食・喫煙等を断つ「断食」がある。この期間中、イスラム教徒を食事に招待する等の場合は、相手の都合に配慮する必要がある。
2 集団礼拝
イスラム教では、金曜日が集団礼拝の日とされており、その機会を利用して、政治的スピーチやデモが行われ、それが大規模化、暴徒化する場合があります。また、その際、モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので、特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。
3 衛生
(1)水道水の衛生は比較的保たれていますが、地域や場所によっては十分に殺菌されていない場合もあるため、直接の飲用には適しません。そのため、飲み水は、浄水器を通した後、煮沸したもの、もしくはミネラルウォーターを利用するとよいでしょう。
また、水道水によるコンタクトレンズの洗浄は、避けた方が無難です(肉眼で確認困難な微粒子でレンズに傷が付くため)。なお、洗面、入浴などの日常生活においての利用に問題はありません。
(2)食品は、生(なま)ものは気を付ける必要がありますが、十分に加熱処理を施したものであれば安全と言えます。ただし、熱帯では、細菌増殖が活発に行われるので、加熱処理後の作り置きには気を付ける必要があります。
ア 野菜類は寄生虫感染の危険性があるので、食べ方(生、加熱処理)に気を付ける必要があります。
イ 魚介類を生で食すことは、寄生虫感染やA型肝炎等に罹患する危険性が高いため、加熱調理を基本にするなど十分注意を払う必要があります。
ウ 卵は、十分加熱していないとサルモネラ菌に感染する可能性があります(この菌は、卵の「しろみ」に存在し、米国FDA(食品医薬局)は半熟卵も食さないよう注意を促しています)。
4 健康
「世界の医療事情(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/malaysia.html (クアラルンプール、ペナン))及びhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/kotakinabalu.html (コタキナバル)」」において、マレーシア国内の衛生・医療事情等を案内しています。
その他、必要な予防接種等については、厚生労働省検疫所ホームページ(https://www.forth.go.jp/destinations/country/malaysia_singapore.html )を参考にしてください。
5 海外旅行保険への加入
海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが少なくありません。
旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
−−−−−−−−−−
トップページ
−−−−−−−−−−