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● 風俗、習慣、健康等
1 風俗、習慣、民族性に関する留意事項
北回帰線をほぼ挟んで北部は亜熱帯、南部が熱帯に属し、山岳部は全般的に温暖な気候で、平地部は比較的高温多湿となっています。住民は、?(ビン)南人、客家人およびマレーポリネシア系先住民(オーストロネシア語族)と、いわゆる「外省人」(戦後、国民党とともに中国大陸から渡ってきた人々)等からなっています。
なお、日本語を理解する台湾人も少なくありませんので、公の場での発言には注意するなど、「礼節ある行動」に努める必要があります。
2 衛生事情
(1)上下水道やその他の各種衛生施設等のインフラは相当整備されており、夜市にある飲食街等の一部を除けば、衛生上あまり神経質になる必要はありません。しかし、水道水はそのまま飲用するのには適していませんので、市販のミネラルウォーターを飲むことをおすすめします。
(2)中国大陸各地で深刻な大気汚染が発生していますが、台湾においても、特に中・南部地域でPM2.5に関連して不要不急の外出等を控えた方が良いとされる数値を記録することがあります。テレビや新聞報道、環境部のホームページ(https://www.epa.gov.tw/ )等により、最新情報の入手に努め、大気汚染の激しい場合には、不要不急の外出を控える、外出時にマスクを着用する、屋内では空気洗浄機を使用するといった対策を講じることをおすすめします。
3 病気
(1)経口感染症
特定の風土病はありませんが、A型肝炎や手足口病、細菌性赤痢が発生していることから、レストラン等を利用する際は衛生的な場所を選ぶなどの注意が必要です。
(2)蚊が媒介する感染症
熱帯を含む台湾中・南部に限らず、広く台湾内において蚊を感染媒体とする日本脳炎およびデング熱の感染例が発生しています。蚊に刺されないよう、肌の露出を控えた服装を心がける、防虫剤を使用するなどの蚊に刺されない対策を講じてください。日本脳炎は死に至る可能性があるほか、デング熱はまれに重症化し、デング出血熱を発症することもありますので、発熱や頭痛等が3日以上続く場合には、最寄りの医療機関を受診してください。
(参考)広域情報:アジア・大洋州におけるデング熱の流行
(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C013.html)
(3)呼吸器感染症
これまでに台湾において高病原性鳥インフルエンザのヒトへの感染は確認されていませんが、鳥インフルエンザ対策として、生きた鳥との接触を避ける、手洗いやうがいの衛生管理を心掛ける、人混みではマスクを着用するなどの対策に努めてください。万が一、呼吸器感染症の症状が現れた場合には速やかに台湾当局指定の医療機関を受診することをおすすめします。
4 医療事情
設備、技術ともに全般的に医療水準は高く、急病や交通事故による負傷の場合の救急医療施設も整っているほか、台北市、台中市、高雄市等においては日本語が通じる医師もいます。
主要な医療機関を取りまとめた医療機関リストは、日本台湾交流協会のホームページのうち、各事務所の緊急連絡先(https://www.koryu.or.jp/safety/contact/ )に掲載していますので、ご参照ください。
また、必要な予防接種等については、厚生労働省検疫所(FORTH)のホームページ(https://www.forth.go.jp/destinations/country/taiwan.html )を参考にしてください。
5 海外旅行保険への加入
台湾滞在中に体調を崩して病院に入院し、高額な医療費等(例:手術を伴う1か月程度の入院で約500万円)を支払うという事案が多く発生しています。このような場合、海外旅行保険に加入していれば、病気の際の医療費、移送費等が補償されるほか、保険会社や契約内容によっては、家族の渡航費や日本語通訳の手配サービスを受けることも可能となります。渡航前には、犯罪被害、交通事故、突然の体調不良等に備え、可能な限り充実した海外旅行保険に加入することをおすすめします。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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