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● 風俗、習慣、健康等

1 風俗、習慣、国民性に関する留意事項(宗教、タブー等)
(1)韓国の正式名称は「大韓民国」です。日本語の「チョウセン」は韓国人の間で不快感をもって受け止められ、無用なトラブルを生む可能性があるので使用しないことをおすすめします。
(2)韓国の人名、地名等はできるだけ韓国語の発音を用いることが望まれます。
(3)儒教思想の影響で、日本以上に長幼、先輩・後輩、目上・目下の区別が明確で、目上や年上の人に対して敬意が払われます。
(4)日本人観光客が訪れるホテル、免税店、土産物店等はおおむね日本語が通じ、街並みや人々の顔つき・体格等が日本、日本人と似ているため、旅行者としては日本にいる時と同じ気分になりがちですが、行動様式や考え方等が異なる面も多い外国であることを念頭において行動する必要があります。

2 衛生事情等
 衛生施設等のインフラは相当程度整備されていますが、衛生状態が良くない飲食店や屋台での食事、特に生ものには注意が必要です(以下4(2)ご参照)。また、水道水は硬水であるため、市販のミネラルウォーターを飲用している方が多いようです。

3 大気汚染
 PM2.5等による大気汚染について、不要不急の外出等を控えた方が良いとされる数値が発表されることがあります。報道や韓国環境公団HP(http://www.airkorea.or.kr/eng )等により、最新情報の入手に努め、場合によっては外出を控える、外出時にマスクを着用する、屋内では空気洗浄機を使用するといった対策を講じてください。

4 注意を要する病気(感染症等)
(1)鳥インフルエンザ・豚熱などの動物疾病
 韓国では、2003年以降鶏やアヒルに感染する高病原性鳥インフルエンザのほか、豚熱や日本未発生のアフリカ豚熱といった動物疾病が持続的に発生しています。疾病管理庁は、一般的に人に感染させることはないとしながらも、主に次のことを呼びかけています。
ア 畜産農家および渡り鳥の渡来地訪問を自制して、発生地域訪問時の消毒措置などに積極的に協力する。
イ 動物疾病発生国へ旅行する場合には、養鶏場などの畜産関係施設への訪問を自制して不法畜産物の国内搬入を慎むことを呼びかけるとともに、一般的な疾病予防対策として石鹸で手を30秒以上洗い、手で目、鼻、口を触らない。
ウ 呼吸器系の症状がある場合はマスクを使い、せき、くしゃみをする場合はティッシュ等で口と鼻を押さえる。
エ 動物疾病発生農家等を訪問して家禽類等と接触したり、野鳥やイノシシ等の遺体と接触したりした後、10日以内に発熱を伴った咳等の呼吸器症状が発生した場合、管轄地域保健所または疾病管理庁コールセンター(1339)に申告する。
(2)食中毒
 衛生施設等のインフラは相当程度整備されていますが、一見して衛生状態が良くない飲食店や屋台での食事、特に生もの(生ガキ等の貝類など)には注意が必要です。場合によっては食中毒や肝炎等の原因になりかねません。
(3)マラリア
 韓国では、蚊を媒体とする「三日熱マラリア」感染者が確認されています。適切な治療を受ければほとんどは治癒しますが、4〜10月頃には、仁川広域市、京畿道、江原道北部地域で発生することが多く、防虫剤の使用、夜間(日没から夜明けまで)の外出の自制や長袖シャツ・長ズボンの着用等の対策が有効です。
(4)ツツガムシ症
 農作業時や屋外レジャー時にツツガムシに噛まれることにより感染するツツガムシ症の報告もなされていますので、10〜12月の流行期には注意が必要です。
(5)トコジラミ
 トコジラミは病気を媒介する害虫ではありませんが、刺されることによって強いかゆみを誘発することがあり予防と対策が必要です。他の昆虫と同じように夏を中心に活動が活発になりますが、暖房されていれば冬でも活動するため、宿泊施設などでは冬であっても注意が必要です。暗くて狭い隙間に潜んでいるため、宿泊施設などを利用する場合は、入室後にベッド周辺やソファ、クローゼットの確認等の対策が有効です。
発見した場合には、速やかに宿泊施設のスタッフに報告してください。
(6)その他感染症
 その他、韓国における感染症の詳細については、韓国保健福祉部(http://www.mohw.go.kr/eng/index.jsp )や疾病管理庁(https://www.kdca.go.kr/index.es?sid=a3 )のホームページ(いずれも韓国語)をご確認ください。

5 予防接種
 韓国政府は、韓国に入国・滞在する者に対して特定の予防接種を義務づけていませんが、渡航にあたっては、厚生労働省検疫所ホームページ(https://www.forth.go.jp/index.html )も参考にしてください。

6 医療事情
(1)医療機関の状況
 都市部には多数の病院がありますが、大半の病院では日本語が通じないため、外国人は国際クリニック(外国人診療所)を備えた病院を受診するのが一般的です(要予約)。ソウル市内で日本語が通じる病院については、在韓国日本国大使館ホームページに掲載の「安全マニュアル」(https://www.kr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/hospital.html )の39ページ以降をご参照ください。
(2)緊急医療体制
 都市部には24時間の救急体制を備えた総合病院が多数あります。
緊急時にホテル等から病院を手配することは可能です。
(3)海外旅行保険
 旅行中、脳梗塞や心臓病等の重病で倒れ、高額な入院費や日本への緊急移送費の支払い等に困るケースが散見されます。海外旅行保険に加入していない場合、治療、入院費を帰国前に全額負担しなければならなくなる場合がありますので、万一の場合に備え、緊急移送サービスなど、十分な補償内容を含む海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。

7 医薬品の持込み、持出し
 街中いたるところに薬局があり、薬を容易に入手することはできますが、大半の薬局では日本語が通じないこともあり、常備薬は日本から持参することをおすすめします。
医療用の麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html


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