情報種別:海外安全情報(スポット情報)
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スウェーデン:テロの脅威に対する注意喚起

2023年8月18日

【ポイント】
● 8月17日、スウェーデン政府は、スウェーデンにおけるテロ脅威レベルを3(増大した脅威)から4(高い脅威)に引き上げました。
● 今年1月にストックホルム市内でコーラン焼却集会が開かれ、さらに、6月以降にも同様の集会等が行われたことにより、スウェーデン政府は、スウェーデン及び同国の権益を標的とする脅威情報が増加し、治安状況が悪化したとしています。
● スウェーデン国内に渡航・滞在を予定されている方は、報道等を通じた最新の治安情報の収集に努め、周囲の状況に一層の注意を払いながら、テロ被害の予防を十分に意識した慎重な行動を心がけてください。

【本文】
1 8月17日、スウェーデン政府は、5段階あるテロ脅威レベルを3段階目の「増大した脅威」から、4段階目の「高い脅威」に引き上げました(テロ脅威レベル4への引き上げは2015年11月〜16年3月以来2度目)。これは、テロ攻撃の意図と能力を有した活動家が攻撃を実行に移すことについて「高い脅威」があり、この脅威が長期的に継続する見込みであることを意味します。

2 今年1月、ストックホルム市内のトルコ大使館周辺で、政治活動家がイスラム教の聖典(コーラン)を焼却する事案が発生して以降、イスラム教徒の多い国々を中心に反発・抗議が拡大するとともに、スウェーデンに対するイスラム過激派の関心が一層高まっていました。

3 さらに、イスラム教の祝祭日に当たる6月28日にストックホルム市内のモスク付近でコーラン焼却集会が行われたことを皮切りに、同様の集会の申請・実施が続いています。スウェーデンに対する反発・抗議活動はますます活発化し、先般は在イラク・スウェーデン大使館が襲撃される事態も発生しました。スウェーデン政府は、スウェーデン国内においても、脅威情報が増加し、治安状況は悪化しているとしています。

4 上記を踏まえ、スウェーデンに渡航予定の方や在留邦人の皆様におかれましては、当面の間、テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう、報道等を通じた最新の治安情報の収集に努めてください。特に、テロの標的となりやすい場所(政府・外交団施設、公共交通機関、観光施設、デパートや市場、宗教施設など不特定多数が集まる場所)を訪れる際には、周囲の状況に一層の注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、安全の確保に一層努めてください。

5 海外渡航前には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#

6 なお、テロ・誘拐対策に関しては、以下も併せて御参照ください。
(1)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」
(パンフレットは、 https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_03.html に掲載)
(2)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
(パンフレットは、 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_10.html に掲載)
(3)ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル
(マニュアルは、 http://www.anzen.mofa.gojp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html に掲載)

(問合せ先)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)9850

(現地大使館連絡先)
○在スウェーデン日本国大使館
TEL:+46-(0)8-5793-5300 (閉館時は緊急電話対応業者につながります)
FAX:+46-(0)8-661-8820
H P:https://www.se.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html


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