情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。

ジャマイカの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2021年6月28日

【危険度】
●全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●ジャマイカ全土の殺人事件は未だ高い水準で発生しています。
●殺人事件を含む凶悪犯罪の多くはギャングに起因し、麻薬や銃器の違法取引や家庭内の怨恨などが絡む根深い社会問題を反映する慢性的な問題に起因するものであり、外国人が加害者及び被害者となるケースは限定的です。こうした事件に巻き込まれないなど、ギャングが活動する地区(ホットスポット)などには不用意に立ち入らないよう、行動範囲については、これらの地域を避けるよう十分注意してください。
●2020年も外国人を被害者とする強盗殺人事件が発生したほか、日本人を含む外国人が強盗や性犯罪の被害に遭う事件も発生しており、十分注意が必要です。

1 概況
(1)ジャマイカでは、キングストン首都圏のダウンタウン地区を含む周辺地区、スパニッシュ・タウン地区(首都圏西方)、モンテゴ・ベイ地区(ジャマイカ西部)などを中心に、武器や麻薬の密輸、詐欺事件に絡んだギャング等の抗争と思われる銃撃戦、殺人事件が発生しています。

(2)ジャマイカの殺人事件数は、2015年以降増加を続け、2017年は前年を22%〜25%上回る水準で推移しました。特に2016年以降、それまで比較的安全と考えられてきたモンテゴ・ベイ地区などのリゾート地が所在するジャマイカ西部において、高い凶悪事件数を記録している等、キングストン首都圏以外の地域においても凶悪事件の増加が指摘されていました。2018年以降は凶悪事件が減少し、2020年の殺人事件数は1,323件となり、2016年の水準まで減少しています。しかしながら、人口10万人あたりの被害者数は、2020年は中南米で一番高いとも指摘されています。

(3)殺人事件を含む凶悪犯罪の多くはギャングに起因し、麻薬や銃器の違法取引や家庭内の怨恨などが絡む根深い社会問題を反映する慢性的な問題に起因するものであり、その多くはギャングが活動する地区(ホットスポット)で発生し、外国人が加害者及び被害者となるケースは限定的です。しかし、まれに外国人が殺害される事件や幹線道路等での銃撃戦も発生している他、日本人を含む外国人が強盗や性犯罪の被害にあう事件も発生しています。

(4)治安悪化を受け2018年、ジャマイカ政府は、非常事態宣言を国内3か所で発動し、犯罪防止対策を実施しました。以降、毎年対象地域を追加しつつ対策を拡大強化し、その結果として、2020年中の殺人被害件数は2016年の水準まで低下しました(非常事態宣言は2020年8月の国政選挙に伴い解除され、現在非常事態宣言が発令されている地域はありません(2021年5月現在))。 また、2017年7月には新犯罪対策法が施行され、同法によって、特に治安の悪い地区を特定地区(ZOSO)に指定し、軍・警察は、令状なしでの治安維持活動(捜索、検問、外出禁止令)が実施可能となりました。現在、同法によりセント・ジェームス県の、モンテゴ・ベイ地区(マウントセーレム)、キングストンのダウンタウン地区(デンハムタウン)(グリニッジタウン)及びセント・アンドリュー県のオーガストタウン地区が指定され、コミュニティベースでの経済社会政策の拡充により犯罪の温床を断つという中長期的な取り組みがおこなわれており、一部地区では一定の成果が認められています。
 さらに、2020年8月3日には与野党党首をはじめ、主要指導者による覚書(犯罪に関するナショナル・コンセンサス)の署名がおこなわれ、国家の重要課題として治安対策への取り組みがおこなわれています。

(5)キングストン首都圏、スパニッシュ・タウン地区、モンテゴ・ベイ地区等において、突発的及び散発的に、外出禁止令が発令され、軍と警察による共同のギャング掃討作戦が実施されることがあります。外出禁止令の対象地域では、立ち入りが制限されると同時に、治安当局による取り締まり活動が強化され、掃討作戦に巻き込まれる可能性もありますので、十分注意してください。

(6)これまで、ジャマイカにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、テロが世界中で発生しており、これまでもチュニジア、バングラデシュ、スリランカ等において日本人の被害が確認されていることに留意が必要です。
 近年では、単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど、テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2 地域別情勢
全土
レベル1:十分注意してください。(継続)  
(1)キングストン首都圏は、ジャマイカの政治、経済の中心地ですが、武器や麻薬の密輸組織(ギャング組織)が複数存在し、その利権を巡り組織間抗争が後を絶ちません。一般的にギャングが活動する地域は、ホットスポットと呼ばれる特定的な地区で、一般市民であれば近づかない地域です。行動範囲については、これらの地域を避けるよう十分注意してください。
 現在、特に治安に問題があるといわれている地域は、ダウンタウン地区を始め、南西部に位置するマックスフィールド・アベニュー南部、デンハム・タウン、トレンチ・タウン、オリンピックガーデン、東部に位置するオーガスト・タウン、マウンテンビュー・アベニューなどです。
 また、ハーフウェイツリー、ニューキングストンは飲食店や土産物店等が立ち並ぶ繁華街ですが、最近では凶器を使用した強盗事件や殺人事件が散発的に発生しており注意が必要です。
 市街地にはスラム街が点在しているので、これら地域には昼夜を問わず立ち入りを避けてください。
 
(2)キングストン首都圏の西方約20kmに位置するセント・キャサリン県スパニッシュ・タウンは、スペイン統治時代の建物が残る古都ですが、市街地にはスラム街と呼ばれる危険地域も存在しており、殺人事件や銃撃戦などの凶悪事件も発生しています。これら事件に巻き込まれることのないよう、危険な場所へは昼夜を問わず立ち入りを避けてください。

(3)モンテゴ・ベイは、国際空港を有し、ジャマイカで最も多くの観光客が訪れるリゾート地ですが、市街地周辺にもスラム街が点在し、ギャングや振り込め詐欺グループ同士による抗争と思われる殺人事件、銃撃事件が発生しています。
 現在、治安に問題がある地域は、フランカー地区、ローズハイツ地区、マウントセーレム地区、ノーウッド地区、カンタベリー地区、ソルトスプリング地区などで、これらの地区には昼夜を問わず、立ち入りを避けてください。 

(4)つきましては、ジャマイカに渡航・滞在を予定している方及び既に滞在している方は、上記情勢に留意して行動し、危険を避けるよう十分注意してください。

※特に危険と呼ばれる地区の地図や最新の治安情報については在ジャマイカ日本大使館のホームページ「安全情報」(https://www.jamaica.embjapan.go.jp/itpr_ja/security.html )を参照してください。 

3 滞在に当たっての注意
 滞在中は、上記情勢及び下記事項に留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、在ジャマイカ日本国大使館、現地機関等より最新情報を入手するよう努めてください。

(1)ジャマイカでは、外国人や観光客を対象とした凶悪事件の発生は、近隣諸国と比べれば比較的少ないと言われています。その一方で、キングストン首都圏ダウンタウン地区やスパニッシュ・タウンなどを中心にギャングが暗躍しており、不用意に立ち入ると事件に巻き込まれる危険性がありますので、上記の危険地域や群衆が集まる地域には近づかないよう十分注意してください。また、夜間の外出時、人通りの少ない所を単独で行動している人、少人数の女性グループなどが強盗等の被害に遭うケースが多く見受けられますので、夜間の単独・少人数での行動は極力控えるようにしてください。

(2)2018年9月、モンテゴ・ベイの高級リゾートホテル従業員が客室のベランダから侵入し、外国人宿泊客2名を銃で脅し、性的暴行を加えた事件が発生しました。過去、ホテルの従業員による同様の被害が報じられています。ホテルに滞在する際は、ホテルのランクにとらわれず、施設に十分なセキュリティー対策が講じられているか確認し、客室においても施錠・貴重品管理にはくれぐれもご留意ください。ホテルの従業員であっても、安易に信用せず、複数人で行動するよう心がけてください。
 また、部屋のドアは必ず防犯チェーンを掛け、ノックされたらチェーンをつけたまま、相手を確認し、不審な点があればフロントに連絡をしてください。

(3)過去、日本人観光客がマリファナ(通称:ガンジャ)を持ち出そうとして逮捕されるケースが発生しています。路上やレゲエライブ会場等のいたるところで、ジャマイカでは合法であると偽って、マリファナをはじめとする違法薬物の購入を持ちかける者がいます。しかし、ジャマイカでも日本と同様、密輸・売買・所持等の薬物事犯は厳重な処罰の対象となります。絶対に麻薬には手を出さないでください。
 また、楽器やバッグ等を他人に貸した際、知らないうちに麻薬を楽器等の中に入れられているケースも見受けられますので、自分のバッグ等への荷詰めは必ず自分自身で行うとともに、他人にやむを得ず楽器等を貸した場合は、必ず中を確認するようにしてください。
 さらに、日本人旅行者を薬物の「運び屋」に仕立てようとする日本人を含むグループが存在するといわれています。日本にいる友人に土産物をとどけてほしいなど贈り物として渡されたものに混入しているケースもあります。依頼されても、決して預からないよう注意してください。

(4)片言の日本語を話すジャマイカ人(中には日本人を含むグループもあるとみられる)から観光案内をしてやると声をかけられ、観光案内後、あるいはその途中に現金などを恐喝・強奪される事件や、一人旅の女性が同様のケースで暴行される事件が発生しています。現地での観光案内等が必要な場合は、信頼できる旅行代理店やガイドを選択するようにしてください。観光案内などの名目で声をかけられても安易に信用せず、少しでも不審に思った場合は、きっぱりと断り、一切関わりを持たないようにしてください。
 また、北海岸の観光地では、タクシー強盗被害が多くみられます。宿泊ホテル付近(敷地外)に停車中のタクシーに乗車したところ、目的地と異なる方向に連れて行かれ、所持品を盗まれた事案があります。乗り合いタクシーもありますが、同乗者が共犯の場合もありますので、十分注意して下さい。営業許可を取得しているタクシーは赤いナンバープレートを付けていますので、白いプレートのタクシーは利用しないで下さい。

(5)誘拐(拉致)事件の発生も報告されていることに留意し、滞在に当たっては、「目立たない」、「用心を怠らない」、「行動を予知されない」の3原則を守り、日頃より最新の誘拐事件情報を継続的に入手するよう努めてください(詳細は https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html を参照してください。)。

(6)偽ルームサービスや偽作業員、偽警察官等による窃盗事件や現金詐取事件が発生しています。現地の人からの親切を安易に信用せず、慎重に行動してください。また、スマートフォンやパソコン、タブレットの盗難被害も多発しています。街中や公共交通機関で目立つような使用は避けてください。貴重品は肌身離さず所持すること、夜間の外出を控えることなどの防犯対策を講じてください。さらに、キャッシュカードやクレジットカードの情報を読み取るスキミング犯罪も頻繁に発生していますので、第三者には暗証番号を見られないよう、一時的であってもカードを預けたりしないよう、注意してください。

(7)日頃からジャマイカの治安状況に注意し、新聞やテレビ、ラジオ等により情報収集に努めてください。さらに、混乱が起きた場合の基本行動についても常に検討してください。危険の兆候が高まると、給油所や食料品店等に長蛇の列が発生しやすいので、普段から食料や飲料水の備蓄に心掛け、自家用車等の給油は頻繁に行うようお勧めします。

(8)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 ジャマイカに3か月以上滞在される方は、在ジャマイカ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在ジャマイカ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )に登録してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ジャマイカ日本国大使館
 住所:NCB Towers、 North 6F、 2 Oxford Road、 Kingston 5、 Jamaica
 電話:929-3338/9
   国外からは(国番号1)-876-929-3338/9
 FAX:968-1373 
   国外からは(国番号1)-876-968-1373
ホームページ:https://www.jamaica.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html



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