情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。

スーダンの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2020年1月17日

【危険度】
●ダルフール地方5州(東ダルフール州,西ダルフール州,南ダルフール州,北ダルフール州及び中央ダルフール州),南コルドファン州,西コルドファン州(アビエ地域を含む。),青ナイル州,紅海州(ポートスーダン),エリトリアとの国境地帯(紅海州,カッサラ州),南スーダンとの国境地帯(白ナイル州,センナール州),リビアとの国境地帯(北部州)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

●ハルツーム州(首都ハルツームを含む),北コルドファン州,紅海州(ポートスーダン及びエリトリアとの国境地帯を除く),カッサラ州(エリトリアとの国境地帯を除く),ガダーレフ州,北部州(リビアとの国境地帯を除く),ナイル州,ゲジーラ州,センナール州(南スーダンとの国境地帯を除く),白ナイル州(南スーダンとの国境地帯を除く)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

【ポイント】
●暫定軍事評議会(TMC)と民政移管を求める「自由と変化宣言」署名派(DFC)により民政移管の協議が進められた結果,2019年8月17日,軍民双方が参加する暫定的な統治機構の設立に関する合意文書への署名が行われ,国内の緊張状態が相当程度緩和されました。一方,暫定的な統治機構への参加を拒んでいる政党・勢力も存在しており,引き続き情勢を注視する必要がありますので,レベル2発出地域への不要不急の渡航は止めてください。
●レベル3発出地域においては,武力衝突の可能性がある等,情勢が不安定ですので,どのような理由であれ渡航は止めてください。また,既に滞在中の方については,今後の更なる情勢の変化を踏まえ,追加的な危険レベルの引き上げの可能性もありますので,情勢の推移によっては国外に退避することも検討してください。

1 概況
(1)2019年4月11日,バシール大統領(当時)を含む政府要人の身柄が拘束され,新たに設置された暫定軍事評議会(TMC)がスーダンを暫定統治し,平和的な権力の委譲に向けた機運の醸成に努める旨の声明を発表しました。これに対し,民政移管を求める「自由と変化宣言」署名派(DFC)が即時の政権移譲を求め,スーダン全土でのデモ行進や,首都ハルツームの軍総司令部前で座り込みを行う等,TMCに対する抗議活動を継続的に実施しました。6月3日,TMCが治安上の理由として,軍総司令部前で座り込みを行っていた抗議者を強制排除したことにより,多数の死傷者が発生しました。これに対し,DFCはゼネストや不服従運動に訴えるなど,抗議活動を継続しました。
 その後,アフリカ連合(AU)やエチオピアの仲介のもと,TMCとDFCにより民政移管に関する協議が続けられた結果,8月17日,軍民双方が参加する暫定的な統治機構の設立に関する合意文書への署名が行われ,国内の緊張状態は相当程度緩和されました。
 一方,暫定的な統治機構への参加を拒んでいる政党・勢力も存在しますので,引き続き情勢を注視する必要があります。

(2)西部のダルフール地方には,数百もの異なる部族が存在しており,土地や牧畜牛,金の採掘権等に絡む部族間抗争が各地で発生し,これまでに多数の犠牲者が出ています。2007年末からは国連とAUの合同PKOミッション(UNAMID)が展開していますが,地域住民などへの襲撃は依然として続いています。

(3)また,スーダンと南スーダンとの関係は改善傾向にあるものの,治安措置やアビエ地域の帰属等,依然として多くの問題を抱えています。

(4)これまでに,スーダンにおいてテロ事件による日本人の被害は確認されていませんが,リビアの「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」にスーダン人が参加しているとの報道があるほか,スーダン国内においても,2019年10月にボコ・ハラムがスーダン国内に侵入してきているとの報道がありました。また,同年12月にはスーダン当局がチャドとの国境付近で同組織構成員6名を逮捕したと発表しています。 
 このような状況を十分に認識し,テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 地域別情勢
(1)ダルフール地方5州(東ダルフール州,西ダルフール州,南ダルフール州,北ダルフール州及び中央ダルフール州)
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

ア 中央ダルフール州等に位置するジャバルマッラ地域には,反政府武装勢力が存在します。2016年1月に同地域を中心に戦闘が再開し,多くの国内避難民が新たに発生しました。現在,スーダン政府は敵対行為の停止を表明し,政府と反政府勢力との間の衝突は最近発生していませんが,依然として和平交渉は妥結していません。

イ 長らく続いた紛争によってダルフールの経済は疲弊し,一方では小型武器が蔓延した結果,一般犯罪や武装集団による犯罪行為が頻発しています。現在,政府による武器回収キャンペーンが実施されていますが,依然として犯罪はダルフールの治安における主要な脅威となっています。

 つきましては,どのような目的であれ同地域への渡航は止めてください。また,既に滞在中の方については,今後の更なる情勢の変化を踏まえ,追加的な危険レベルの引き上げの可能性もありますので,情勢の推移によっては国外に退避することも検討してください。

(2)南コルドファン州,西コルドファン州(アビエ地域を含む。),青ナイル州,南スーダンとの国境地帯(白ナイル州,センナール州)
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

ア スーダン南部地域においては,政府による武器回収キャンペーンが実施されてはいますが,依然として政府の統治が及んでいない反政府勢力支配地域が存在します。元来南スーダン系住民が多数居住している地域であり,未だ武力衝突等の可能性も排除できません。

イ 2019年10月にスーダン政府は,南コルドファン及び青ナイル州の反政府勢力との間で和平交渉を開始しましたが,未だ包括的和平合意には至っていません。また,同地域では,南スーダンの治安情勢悪化を受けて,南スーダンからの避難民が多数流入しています。

ウ 西コルドファン州では, 2014年に同地域の油田で働く外国人労働者が拉致される事件が2件発生しました。2017年9月には,反政府勢力と政府軍による衝突が報じられています。

エ アビエ地域はスーダンと南スーダンとの間の係争地であり,両国が締結したアビエ地域行政治安暫定措置に基づいて非武装地帯とされており,国連平和維持部隊「国連アビエ暫定治安部隊(UNISFA)」が同地域の治安維持を担っています。比較的平穏は保たれていますが,主に政治プロセスの停滞のため,情勢は不安定な状態にあります。

 つきましては,どのような目的であれ同地域への渡航は止めてください。また,既に滞在中の方については,今後の更なる情勢の変化を踏まえ,追加的な危険レベルの引き上げの可能性もありますので,情勢の推移によっては国外に退避することも検討してください。

(3)紅海州(ポートスーダン),エリトリアとの国境地帯(紅海州,カッサラ州),リビアとの国境地帯(北部州)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

ア 紅海州の都市ポートスーダンにおいて,2019年8月21日から24日までの間にベニアミル,ヌバ両部族が衝突し,家屋や店舗が燃やされる等により多数の死傷者が発生しました。その後,12月8日に関係部族間における6か月間の和解合意が締結され,現在は沈静化していますが,再び衝突が発生する可能性も否定できません。

イ エリトリアの国内情勢を受け,国境を越えてスーダンへ難民が流入しているとの報道があります。また,同国境付近は密輸が横行し,部族間の衝突も見られる等治安状況が不安定になっているとの情報もあります。

ウ 現在,隣国のリビア全土に「レベル4:退避勧告」の危険情報が発出されており,北部州のリビアとの国境地帯の治安が不安視されるほか,リビアからの武器や武装勢力の流入も懸念されます。2018年4月には,北部州において治安当局が大量の銃と弾薬を密輸業者から押収した際,銃撃戦が発生したと報じられています。

 つきましては,紅海州及びカッサラ州におけるエリトリアとの国境付近及び北部州におけるリビアとの国境付近は,どのような理由であれ渡航は止めてください。また,既に滞在中の方については,今後の更なる情勢の変化を踏まえ,追加的な危険レベルの引き上げの可能性もありますので,情勢の推移によっては国外に退避することも検討してください。

(4)ハルツーム州(首都ハルツームを含む),北コルドファン州,紅海州(ポートスーダン及びエリトリアとの国境地帯を除く),カッサラ州(エリトリアとの国境地帯を除く),ガダーレフ州,北部州(リビアとの国境地帯を除く),ナイル州,ゲジーラ州,センナール州(南スーダンとの国境地帯を除く),白ナイル州(南スーダンとの国境地帯を除く)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
 
ア 2018年末頃から物価高騰や燃料不足等に対する不満を背景に発生した抗議活動は,政治体制そのものに対する抗議活動へと発展し,全国に拡大しました。2019年4月11日,バシール大統領(当時)を含む政府要人の身柄が拘束され,スーダンを暫定的に統治する機構としてTMCが設置されましたが,民政移管を求めるDFCがスーダン全土でのデモ行進やハルツーム市内の軍総司令部周辺での座り込みを行う等,TMCに対する抗議活動を行いました。

イ TMCとDFCの協議は,このような抗議活動が行われている最中にも進められていましたが,2019年6月3日,TMCが治安上の理由として,軍総司令部前で座り込みを行っていた抗議者を強制排除したことにより,多数の死傷者が発生しました。

ウ 同衝突によりTMCとDFCの協議は停滞しましたが,AUやエチオピアの仲介により2019年7月5日,T両者はバシール体制後の移行期間の統治構造に関する合意に至りました。これは,「政治合意」(主権評議会,内閣,立法評議会の構成等を定めたもの)と「憲法宣言」(「政治合意」で合意された各機関の権限等の詳細を定めたもの)として具体化され,8月17日に正式署名がなされました。

エ 同合意により,軍民間の対立が解消され,同意に基づき39か月の暫定期間が始まりました。その後,主権評議会が設立され,首相が任命される等,暫定的な統治機構が設立されることになりました。また,これまで民衆に対し度々武力行使を行ってきたRSFについては,国軍の下に組織されて統制を受けることになり,国内の緊張状態は相当程度緩和されました。
 一方,暫定的な統治機構への参加を拒んでいる政党・勢力も存在しており,2020年1月14日には,ハルツーム市等で旧NISS軍事作戦室の一部構成員による騒乱事件が発生するなど,引き続き情勢を注視する必要があります。

3 滞在に当たっての注意
 滞在中は,下記事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,外務省,在スーダン日本国大使館,現地関係機関等から最新情報を入手するよう努めてください。
 また,スーダンにおける渡航・滞在に当たっての一般犯罪等の注意事項については,外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_107.html )も併せてご参照ください。)

(1)スーダンの厳しい経済事情を反映し,スリ,ひったくり,車上狙い等が増加傾向にあり,過去に日本人も被害に遭っています。特に,大勢の人が集まる空港,バス・ターミナル,スーク(市場),レストラン及び同所周辺等では注意が必要です。現金はもとより,スマートフォンやパソコン等の電子機器を狙った犯行が多発しております。また,当地治安当局者によると,セクシャル・ハラスメントや暴力犯罪も増加しているとのことです。

(2)海外渡航の際には,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在する方は,在スーダン日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の在スーダン日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

4 その他留意事項
 隣国の南スーダン,エジプト,エリトリア,エチオピア,中央アフリカ,チャド及びリビア,並びに近隣国のケニア,ウガンダ,コンゴ民主共和国に対して,別途危険情報が発出されていますので,同情報にも併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在スーダン日本国大使館
(所在地)House No.67 Street 43 Khartoum One Khartoum, SUDAN
 電話:(市外局番は01)83471601〜2
    国外からは(国番号249)1−83471601〜2
 FAX:(市外局番は01)83471600
    国外からは(国番号249)1−83471600
 緊急電話(領事担当者):(市外局番は0)912300662
    国外からは(国番号249)912300662
 ホームページ:http://www.sdn.emb-ja2pan.go.jp/index_j_new.html


○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/

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