情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。

グアテマラの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

2018年4月20日

●全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●首都グアテマラ市をはじめとする全土で,殺人,強盗,窃盗等の犯罪が頻発していますので,標的とならないよう目立たないように行動するなど,十分注意してください。
●特に,青少年凶悪犯罪集団「マラス」等による犯罪や抗争には巻き込まれないよう,最新の関連情報の収集に努めてください。

1 概況
(1)グアテマラは,南米と北米を結ぶ麻薬の経由地の一つとなっており,犯罪組織が各地で活動しています。特に北部のペテン県や国境地帯では麻薬密輸が行われている他,犯罪組織間の抗争等が発生しており,この結果高い殺人の発生率を記録しています。さらに,政府,治安当局関係者の他にも,一般市民や外国人が殺害される事件も発生しています。

(2)主に中米で活発に活動する青少年凶悪犯罪集団「マラス」は,麻薬関連犯罪や一般市民に対する強盗等を行っています。さらに,「マラス」内の勢力間,また他の犯罪組織との抗争も頻発しています。

(3)銃器による犯罪発生率は高い水準で維持されており,犯罪組織だけでなく,一般市民による銃犯罪も発生しています。これは,憲法で市民の銃器所持が認められているためですが,一方で当局の銃砲所持許可に基づく正規の所持よりも,闇市場で流通している銃器がはるかに多いことも要因です。闇市場の銃器のほとんどは,1996年に終結した内戦時代に使用されていたもの,国外から密輸入されたもの,または個人,軍・警察などから盗み出されたものです。政府は,銃器に関する法規制を実施し,取締りを強化していますが,銃犯罪の大幅な減少には至っていません。

(4)これまでに,グアテマラにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 地域別情勢
 全土
レベル1:十分注意してください。
(1)首都グアテマラ市
 ア 第10区
「ソナ・ビバ」と呼ばれ,ホテルおよびレストランが多数存在する繁華街です。旅行者やビジネスマンの持ち物を専門に狙う強盗団が確認されており,昼間であっても注意が必要です。
 イ 第1,2,4,7,9区
ディスコ,バー,風俗店等が存在し,その中で第1,4区は旧市街地であり,公共機関,商業施設,長距離バスの発着所などが存在し,多くの人が訪れる地区です。昼間の人通りが多い場所であってもスリまたはひったくりはもとより,路上強盗や商業施設に対する強盗が頻発している他,一般人同士の喧嘩やマラスのグループ間抗争で銃器による殺人事件も発生しています。また,路上駐車の車両を狙った窃盗も他地区よりも多発しています。2017年12月には,第1区で突然男2人が銃を取り出して発砲,1人が殺害されたほか,6人以上が負傷する事件が発生しています。
 ウ その他
上記以外の地区においても凶悪事件が発生しています。特に,谷や崖などの未開発地域や廃線となった鉄道の敷地を低所得者が不法占拠し住みついているエリアでは,殺人,強盗等の凶悪犯罪が頻発しています。貧困地区には,「マラス」等の犯罪組織等が多数存在し,犯罪組織内で抗争したりする他,恐喝や殺人等の凶悪な犯罪にまで発展することがしばしばあります。また,2017年11月に,当地大手携帯会社がマラスによるみかじめ料を払わなかったため,首都の各地で6件の襲撃事件が発生(4人死亡,5人重傷)しました。
滞在にあたっては,目立たないように行動し,常に治安関連の情報収集に努め,巻き込まれないようにしてください。
 市内の徒歩での移動は極力避け,車両で移動してください。日本人を含むアジア人は非常に目立つため,徒歩での移動は強盗の格好の標的となります。また,強盗は犯行の前にターゲットを観察することが多いため,周囲に自分を観察している者がいないか等,自分の置かれた状況を常に客観的に意識するよう努めてください。

(2)国境地域
 国境地域は麻薬関連の犯罪組織,強盗団,不法出入国者等による犯罪が多く,治安当局による取り締まりが十分ではない状況が続いています。主要観光地であるティカル遺跡等のある北部のペテン県においては,観光開発が進んでいるもの,ベリーズおよびメキシコとの国境に通じる密林地帯の幹線ルートを少しでもはずれた場所は,治安が良くないため不用意な行動は大変危険です。したがって,国境地域への渡航または陸路での出入国をされている方は,移動ルートを事前にしっかりと把握し,安全対策をとってください。

(3)その他
一般市民に対する殺人,強盗,窃盗等の犯罪が頻発していますので,十分注意してください。各訪問先やルートの情報を事前に把握し,特に危険とされるエリアを避け,また,なるべく日中に複数人での行動を心掛けるなど,警戒してください。


3 滞在に当たっての注意
 滞在中は上記情勢および次の事項に十分注意して行動し,危険を避けるようにしてください。さらに,報道,日本国外務省,在グアテマラ日本国大使館,現地政府機関等より最新の情報を入手するようにしてください。
 海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在される方は,在グアテマラ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に在グアテマラ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

(1)グアテマラの医療事情は,首都グアテマラ市の私立病院を除き,医療水準は低く,衛生状態も良いとはいえません。日本人が地方で交通事故により足を骨折し,その際の不適切な処置により脳に後遺症が現れた例もあります。地方で負傷した場合,患者を首都,米国または日本へ緊急移送する必要がありますが,この際に発生する緊急移送費のほか,海外における治療費は一般的に大変高額ですので,事故,疾病,緊急移送に対して十分な金額をカバーできる海外旅行保険に加入するよう強くお勧めします(クレジットカード付帯の保険では保障限度額が不足し,十分な治療を受けられない場合があります。)。

(2)単独行動(特に登山や遊泳,ウィンドウショッピング等の散策)は避け,夜間や早朝の外出は控えてください。

(3)「カミオネタ」と呼ばれる二等バスや「コリエンテ」(流しのタクシー)は利用しないでください。バス車内での犯罪が頻発しています。特に,夜間および早朝の便や頻繁に停車し乗降客が多い便では強盗,スリが多く,また,眠っている間等にカバンを切られて貴重品を盗まれるケースが多く,さらに,犯罪集団によるバス運転手・車掌殺害事件が頻発しています。犯罪集団は,バス運転手からみかじめ料をゆすりとり,拒否した場合は殺し屋を雇って殺害します。また,流しのタクシーを利用した乗客が強盗被害に遭うケースも増えており,その手口は,客を乗せた後,仲間が待機しているところまで連れていき,その仲間を乗車させ,銃器により脅して金品を奪うというもので,日本人旅行者も被害に遭っています。
 つきましては,以下の点を参考に,危険を避けるようにしてください。
 ア グアテマラ市内等の移動では,私有車,レンタカー,知人の車両等を利用する。
 イ 首都圏内でタクシーを利用する際は,セキュリティ対策が整っている大きなホテルに所属しているタクシーまたは料金メーターを設置している無線タクシーを利用する。
 ウ 国内の長距離移動の際は,信頼のおける旅行会社等のシャトルバスや一等バスをなるべく利用する。夜間および早朝に移動する便は交通量の少ない時間帯であるため,強盗団に襲われる確率が高いため,利用は極力避ける。(頻繁に停車し乗降客が多い二等バス等では強盗,スリが頻発しています。また,一等バス等でも,眠っている間にスリ被害に遭うケースが発生しています。なお,世界遺産ティカルの最寄都市であるフローレスとグアテマラ市間は航空便が就航しているので,それを利用することをお勧めします。)

(4)外出時は所持金を分散し,高価なサングラスや時計,ハンドバッグ,アクセサリーなどを身に着けず,できるだけ現地の人と同じような服装をし,目立たないよう心掛けてください。また,携帯電話,デジタルカメラ,ノートパソコンなど高価な携行品の窃盗,強盗も頻発していますので,人前で極力露出しないでください。強盗に遭った場合は生命を第一に考え,絶対に抵抗しないでください。銃器を持った金銭目的の強盗に対しては,要求には素直に応じるようにしてください。また,金品を何も所持していない場合,逆上して腹いせに発砲するケースもありますので,200ケツァル程度(約3,000円)の現金を,クレジットカードや多額の現金等とは別の財布に入れ,その財布ごと渡せるようにしておくと被害を最小限にとどめられると考えられます。また,それを渡す際に衣服のポケットやバッグに手を入れて取り出そうとすると,武器を取り出すと誤解され,発砲されるおそれがありますので,財布の所在を伝え犯人に取らせることをお勧めします。

(5)部屋の鍵が南京錠のみであるなど施錠設備の整っていない宿泊施設では,窃盗被害が頻発していますので,利用は避けてください。また,貴重品用セーフティボックスのない施設はできるだけ利用しないでください。やむを得ず,これらの宿泊施設を利用する場合,外出時は貴重品を携行してください。

(6)ATMで多額の現金を引き出す際は十分な注意が必要です。2012年3月には,ATMで現金を引き出した日本人が追跡され,殺害される事件が発生しています。

(7)見知らぬ人物から飲食物を勧められても,不用意に口にしないでください。旅行者などに親しげに話し掛け,睡眠薬を混入した飲食物を勧め,旅行者が意識を失った隙に金品を奪い取る睡眠薬強盗が観光地やバス内で発生しています。このような犯罪に使用される薬は強力で,後遺症が現れたり死に至る場合もありますので,十分注意が必要です。

(8)都市部を中心に短時間誘拐が頻発しています。被害の対象が富裕層のみならず,中流層にも広がっているほか,外国人も被害に遭っていますので注意が必要です。同種の事件に遭わないためにも,普段から「目立たない服装」,「用心を怠らない」,「行動を予知されない」の三原則を念頭に置き,身の周りの変化等にも注意を払うよう心掛けてください。


4 なお,隣国のメキシコ,ホンジュラスおよびエルサルバドルにもそれぞれ危険情報が発出されていますので,ご留意ください。


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館等連絡先)
○在グアテマラ日本国大使館 :
 住所:10 Piso, Edificio Torre Internacional,Avenida Reforma, 16-85, Zona 10,Ciudad de Guatemala, 01010 Guatemala, C.A.
 電話:2382-7300
  国外からは(国番号502)-2382-7300
 FAX:2382-7310
  国外からは(国番号502)-2382-7310
 ホームページ:http://www.gt.emb-japan.go.jp/mainJA.htm


○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/

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