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ナミビア
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は現在有効です。

ナミビアの危険情報【一部地域の危険レベル引き上げ】

2024年2月22日

【危険レベル】
●首都ウィントフック市を含む全土(継続地域を除く)
 レベル1:十分注意してください。(新規)
●西カバンゴ州北部、東カバンゴ州北部、ザンベジ州、オハングウェナ州
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●ナミビア国内における強盗、窃盗、ひったくり等の一般犯罪が増加しており、日本人も被害に遭っています。特にウィントフック、スワコップムント、ウォルビスベイ等の都市部においては治安が悪化しているため、短距離であっても車での移動を心掛け、夜間の不必要な外出は控えるなど、滞在中は常に十分注意してください。

1 概況
(1)ナミビアは政治的に安定しており、治安も比較的良いとされていますが、貧富の格差が大きく、貧困と高い失業率により、雇用機会を求めて地方から都市部に人口が流入しており、特に首都ウィントフックでは不法居住者地域が年々拡大しています。ナミビア政府は、公的機関の汚職防止対策とともに、犯罪防止に積極的な取組を行っていますが、金品強奪目的の一般犯罪が増加傾向にあり、銃器を用いた犯罪も発生しています。なお、ナミビアにおける警察の治安維持能力は、日本と比較すると非常に脆弱であり、警察による迅速かつ十分な対応は期待できません。

(2)外国人旅行者を狙った強盗、窃盗、ひったくり等の一般犯罪が増加しており、日本人も被害に遭っています。特にウィントフック、スワコップムント、ウォルビスベイ等の都市部においては治安が悪化しているため、短距離であっても車での移動を心掛け、夜間の不必要な外出は控えてください。

(3)国境地帯では、不法移民の流入、車両の盗難、麻薬や銃器の違法取引、密猟等の犯罪が報告されています。特に西カバンゴ州や東カバンゴ州の北部、ザンベジ州ではアンゴラからの不法入国者が増加しており、ナミビア政府関係当局とアンゴラ政府関係当局は、国境地帯における犯罪抑止のために協力して取り締まりを強化しています。

(4)これまでに、ナミビアにおいてテロによる日本人の被害は確認されていません。
 一方、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。また、近年の傾向として、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所(観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等)を標的としたテロが頻発しており、このような場所では常に注意が必要です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的になり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

2 地域別情勢
(1)首都ウィントフック市を含む全土(継続地域を除く)
 レベル1:十分注意してください。(新規)

ア 特にウィントフック、スワコップムント、ウォルビスベイ等の都市部において、旅行者が運転する車に対する車上強盗や乗降車時に所持品を強奪される被害が多発しています。乗降車の際は、尾行されていないか等、常に周囲の状況を確認してから行動してください。また、旅行者が乗合タクシーに乗車中、タクシー運転手と乗客を装った共謀者に所持品を強奪され、さらには暴行を加えられる被害も発生しています。路上の流し乗合タクシーの利用は控え、ホテルやゲストハウスから信頼できるタクシー会社を紹介してもらうなど十分な注意が必要です。

イ ATMカード詐欺、住居への忍び込みや空き巣被害も発生しています。在ナミビア日本国大使館作成の「安全の手引き」もあわせて確認してください。(https://www.na.emb-japan.go.jp/files/100451777.pdf

(2)西カバンゴ州北部、東カバンゴ州北部及びザンベジ州
 レベル1:十分注意してください。(継続)

ア アンゴラとの国境付近にある西カバンゴ州北部、東カバンゴ州北部及びザンベジ州では、アンゴラ全面独立民族同盟(UNITA)とアンゴラ政府軍が2002年4月に停戦合意する以前、越境してきたUNITAとみられる侵入者による食料略奪や通行車両への襲撃があったほか、UNITAの対人地雷による被害もありました。同停戦後はアンゴラ情勢の安定化によって両国間の国境地帯の安全性は改善され、また、ナミビア政府が地雷や不発弾の除去活動を進めた結果、状況は改善してきており、観光業や商業活動も回復していますが、近年でも、地雷や不発弾が発見されています。

イ 不法移民の流入、車両の盗難、麻薬や銃器の違法取引、密猟等の犯罪が報告されています。特にアンゴラとの国境付近ではアンゴラからの不法入国者が増加しており、ナミビア政府関係当局とアンゴラ政府関係当局は、国境地帯における犯罪抑止のために協力して取り締まりを強化しています。また、ボツワナとザンビア国境では、象やサイの密猟が多発しており、ナミビア政府を含めた関係国当局が警戒を強めています。

(3)オハングウェナ州
 レベル1:十分注意してください。(継続)

 2021年11月、オハングウェナ州のエーンハナ市からオコンゴ市間で行われていた幹線道路沿いの建設工事中に不発弾(迫撃砲、実弾等)が発見されました。除去作業は同月中に実施されましたが、ナミビア警察から、継続して注意喚起が行われています。

 つきましては、これらの地域への渡航にあたっては、在ナミビア日本国大使館、現地関係機関及び報道等から最新情報の入手に努め、身の回りの安全に十分注意してください。また、移動は日中のみとし、自動車を利用して主要幹線道路のみを通行するなど十分な安全対策をとってください。

3 滞在に当たっての注意
(1)ナミビアに滞在する際の防犯対策及び一般的留意事項については、安全対策基礎データ
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_143.htm )もご覧ください。万一、事件・事故等に巻き込まれた場合には、速やかに在ナミビア日本国大使館に連絡してください。

(2)女性や子供に対する暴力事件や強姦事件が増加していますので、女性の一人歩きや人通りの少ない場所への立入りは避けてください。

(3)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 ナミビアに3か月以上滞在される方は、在ナミビア日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。また、3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在ナミビア日本国大使館の連絡を受け取れることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet

4 隣国の南アフリカ、アンゴラ、ザンビア、ボツワナ及びジンバブエの危険情報にもご留意ください。

(問い合わせ先)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
 https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)
○在ナミビア日本国大使館
 住所:78 Sam Nujoma Drive, Klein Windhoek, Windhoek, Republic of Namibia
 電話:(市外局番061)426-700
  国外からは(国番号264)61-426-700  
 FAX :(市外局番061)426-749
  国外からは(国番号264)61-426-749
 ホームページ:http://www.na.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html



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