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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 治安情勢
 東ティモールにおいては、2006年の騒じょう事件、2008年の武装グループによる大統領等襲撃事件以降、こうした大規模騒じょう事案は発生していません。2017年、2018年、2022年、2023年の大統領選挙および国民議会選挙の選挙期間中は、各政党の支持者間で緊張が高まる場面もみられたものの、投開票は平和裡に実施され、選挙前後も治安に大きな乱れはなく、民主主義の定着が見られます。
 しかしながら、格闘技集団(マーシャル・アーツ・グループ)による抗争(投石行為、刃物や凶器を使用した乱闘事件)が散発しているほか、依然として殺人、暴行、強盗、空き巣等の犯罪が発生していますので、最新の治安情報を入手するなど十分注意する必要があります。

2 犯罪被害例と防犯対策
 犯罪被害に遭わないためには「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人物を安易に信用せずに警戒するなど、常に防犯を意識した行動をとることが重要です。
 東ティモール国民の対日感情は比較的良いとされていますが、日本人は裕福で高価な物をたくさん持っているに違いない、とのイメージから、スリ、窃盗、強盗、空き巣等の一般犯罪の標的にされる可能性があることを十分に認識する必要があります。犯罪被害に遭わないための予防策が大切であり、次の点に留意して犯罪被害に遭わないように注意してください。

(1)オートバイに乗った者によるゆすり、たかり行為
 オートバイに乗った二人組が、運転中の車両を停車させ、接触したなどと言いがかりをつけ、修理費用を要求する事案が発生しています。このような場合には、安易に停車や降車の要求には応じず、最寄りの警察署または警備員が常駐する公的施設など、明るく、人の多いところへ移動してから対応するなど、安全確保を第一に行動してください。また、オートバイに乗った者による刃物を使用した事件が夜間に頻発していますので、夜間の外出にあたっては特に注意してください。

(2)子供による猥褻行為
 ビーチロード沿いなどにおいて、地元の子供たちから猥褻行為を受けることがあります。相手が子供だからと安心せず、毅然とした態度をとることが肝要です。また、露出の多い服装や単独行動、路地や裏通り等暗く見通しの悪い場所の通行は極力避けてください。

(3)車上荒らし
 レストランでの食事や買い物、海辺でのマリンレジャー目的で路上駐車をした際、車上荒らしや車両へのいたずら等の被害例が確認されています。ひと気のない場所での駐車は避け、車両から離れる際には貴重品を車内に放置せず、必ず施錠するようにしてください。

(4)ホテル客室内での貴重品の盗難被害
 ホテル客室内での盗難被害が発生しています。鍵のかかるホテルの客室内であっても安心せず、金品や貴重品はセーフティーボックスに保管するなどの注意が必要です。

(5)外国人宅を狙った窃盗目的の家宅侵入被害
 夜間、就寝中に何者かに侵入されると、生命に関わる事件へと発展しかねません。住居は十分な安全対策(警備員や監視カメラの配置状況、鍵の有無、防犯グリル、立地環境等)が施されているかよく確認した上で選定してください。

3 テロ・誘拐
 東ティモールのテロ・誘拐情勢については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_295.html )をご確認ください。
※ 在留邦人向け安全の手引き
 現地の在外公館(日本大使館・総領事館)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.timor-leste.emb-japan.go.jp/files/100158591.pdf )も御参照ください。


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