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● 犯罪発生状況、防犯対策
1 犯罪発生状況
(1)セントルシアは、人口約18万4千人の島国ですが、近年は凶悪犯罪の増加が懸念され、10万人あたり殺人発生件数は日本の60倍です。2022年には、76件の殺人事件が発生し、セントルシア史上最多件数となりました。
(2)セントルシア等のカリブ諸国は、北米などへの薬物密輸の主要な中継地になっていると言われており、セントルシア政府は、違法薬物や銃器等の密輸対策を強力に推し進めています。一方、銃器の蔓延も懸念されており、強盗や性犯罪などにおいて銃が使用されるケースが増えています。特に日没後の海岸やひと気の少ない場所は、凶器を持った薬物中毒者が徘徊することがあるなど大変危険です。
2 観光地における被害例
セントルシアは観光立国であるため、観光客が集中する場所には警察官を多数配置するなど警戒を強化しているため、外国人観光客などが殺人や誘拐等の凶悪犯罪に巻き込まれるケースは少ないものの、首都カストリーズ市内中心部や南部のビューフォート地区では死傷者を伴う銃撃事件も発生しており、注意が必要です。
また、ひと気の少ないビーチでくつろいでいた日本人が強盗被害に遭ったケースも報告されていますので、路上強盗やスリ、ひったくり等の盗難には特に注意してください。
さらに、日本人女性が現地の男性から執拗につきまとわれるといった事案も報告されています。
3 犯罪被害危険地域
カストリーズ市内の犯罪が多発する特定の地区(Chaussee Roadから東側、George V ParkからMarry Ann Streetまでの間)には絶対に立ち入らないようにしてください。
4 防犯対策
犯罪被害に遭わないためには「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人物を安易に信用せずに警戒するなど、常に防犯を意識した行動をとることが重要です。
特に外国人旅行者は、強盗、置き引きやひったくり、住居侵入(ホテルの客室荒らし)などの被害に遭いやすいので、以下の基本的な防犯対策が必要です。
○持ち物への注意を怠らない。貴重品は安全な場所に保管する。
○高級腕時計や宝石類、カメラを所持していると強盗等の標的になりやすいので、外出時にはなるべく目立たないようにするとともに、常に周囲を警戒する。
○スマートフォンも狙われやすいので、人目に付く場所で取り出したり、歩きながら使用したりしない。
○ホテルでは、在室中であっても押し込みや強盗等の被害に遭わないよう施錠を徹底する。
○夜間の外出は強盗や性犯罪の被害に遭う危険性が高くなるため、一人歩きやひと気のない場所への立ち入りは極力避け、肌を著しく露出する服装は避ける。
○日没後の海岸などは、薬物中毒者が徘徊していることが多いので、安易に近寄らない。
5 テロ・誘拐
セントルシアのテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_292.html )をご確認ください。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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