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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 治安状況(概要)
 ウクライナ検事総局発表による2017年における犯罪登録件数は約52万件と依然高い水準を保っています(犯罪の種類の詳細については報じていませんが,強盗,暴行,スリ・盗難等)

2 防犯対策と被害事例
(1)一般的注意事項
 混雑した地下鉄車内,ホテル,飲食店,大衆が集まる各種イベント会場等,不特定多数の利用者が多い施設でのスリ・置引き被害の他,路上に落ちている財布(ビニール袋に入った多額の外貨紙幣のケースもあり)を拾い,トラブルとなる下述の所謂「財布落とし」事件の被害も依然として複数寄せられており,注意を要します。

(2)注意すべき事件(具体例)
ア 財布落とし
 ウクライナで見られる犯罪手口の一つに「財布落とし」があります。これは人間の親切さを逆手に取った犯罪なので,対策としては,こうしたことに一切関わらないようにするということ(無視すること)です。
【具体的な被害例】
○ 自分の前を歩いている人物が財布,又は札束を落としたので,親切心からこれを拾い上げて落とした人に手渡すと,逆に「財布の中身が減っている」,「現金が抜き取られた」,「落とした物がまだほかにもあった」などと抗議を受けて,弁償を求められるもの,さらにはバッグを開くことを求められ,中から現金をひったくられる。
○ 通りを歩いていた者から「財布を拾った。山分けしよう」等と持ちかけられ,現金を山分けして別れた後,財布の所有者を名乗る男が現れて全額の返済と警察への口止め料として更にお金を要求されるもの。また,山分けをしなくとも,財布の所有者が現れて,「確認のためあなたの財布を見せてくれ」などと要求され,あまりにしつこいので自分の財布を見せると,スキをついてカードや現金が抜き取られる。
○ さらに巧妙な手段としては,財布を拾った男に話しかけられているところに所有者が現れ,意図的に騒ぎを大きくし,困惑しているところに制服を着た警察官らしき男が現れて,身分証と財布の中身を確認され,解放後,気づいてみると自らの財布から紙幣が抜かれている。
イ スキミング
 依然,クレジットカードやキャッシュカードのスキミング被害事例が散見されます。特に通り沿いの(通りにむき出しになっている)ATMは,カード情報を窃取する機器が比較的取り付けられやすく,このような場所でカード情報を窃取されることが多いようです。他方,店舗,銀行,ホテル等の内部に設置されているATMには同機器が取り付けられにくいとされていますが,カード使用の際には使用履歴を随時確認するなど,注意を払うことが大切です。
ウ スリ
 被害者の多くは,背負ったリュックサックの中,ズボンの後ろポケット,ジャケットの内ポケット,ショルダーバッグ内に貴重品を入れており,多くのケースでは,人混みの中,数人に囲まれて身体に触れられた記憶が残るのみで,その犯行手口は極めて巧妙です。
 ウクライナにおけるスリ被害の場所は地下鉄車内が最も多く,次いで市場,レストラン,イベント会場,広場等不特定多数が集まる場所です。

(3)日本人の被害事例
ア 深夜にキエフ市内の公園を歩いていると,数名から成るウクライナ人グループから抱えていたデジタルカメラを横取りされそうになり,揉み合いになった結果,カメラは強奪され,顔を殴られ重傷を負う。
イ 宿泊するホステルにおいて,外出中,入浴中,また飲食,雑談中等気を許した隙に,ノート型パソコン,金品類,旅券等が盗難される。
ウ 混み合った地下鉄車内において,リュックサックや手提げ鞄在中の,パスポートや財布を抜き取られる。

(4)一般的防犯対策
 日常の起居,買い物や散策などの際にも,周囲の状況に留意しつつ,油断せずに行動することが必要です。
 また,新聞やテレビ,ラジオなどから犯罪に関する情報を収集し,平素から関心を高めておくことも重要です。
以下の諸点は,当地滞在にあたって特に留意すべき点です。
○ 暗くなってからの一人歩き,人気の少ない通りは避ける。
○ 街中で不穏な若者集団が目に付いたら,すぐにその場から離れる。
○ 平素から派手な格好はしない(裕福層に見られないようにする)
○ 貴重品,多額の現金は持ち歩かない。レストラン,バーなどでは,財布や貴重品は肌身離さず所持しておく。
○ 自分の荷物から目を離さない。
○ 列車内や遊興場所では,人から飲物等を勧められても安易に口にしない。
○ 住居,ホテルのドアは,相手を確認できない場合には絶対に開けない。他人(運送業者や修理人等)を部屋に入れる時,高価で珍しい物品等は目に付かないようにしておく。
○ エレベーターには怪しげな人との同乗を避ける。
○ 所謂“白タク”は利用しない(空港・駅等のタクシー会社,タクシーアプリを利用する)。
○ 公共交通機関等の人混みの中では,所持品若しくは着衣内に保管するパスポートや現金等の貴重品を盗まれないよう特に注意する。
○ 自分のスケジュールや家族構成等を不必要に他人に教えない(発生した日本人を被害者とする空き巣,押し入り強盗では,犯人が被害者の個人情報について知っていた例もある)。
○ 通勤,習い事や散歩等の毎日の行動・経路,家を出る時間を随時変える。
○ クレジットカードを無効にする際の連絡先は,財布とは別に保管しておく。
○ 万が一被害にあった場合には,不用意に抵抗せず,大声を上げ,周囲に助けを求める。

3 テロ
 これまでにウクライナにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり,未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/

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