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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況
(1)一般犯罪
 ジンバブエでは時間帯を問わず強盗や窃盗をはじめとする凶悪事件が発生しており、他のアフリカ諸国と同様に、一般的な犯罪の脅威が存在しています。在留邦人や日本人旅行者が被害者となった事例も少なからず報告されていますので、常に防犯対策への配慮が必要です。
 ジンバブエでよくみられる犯罪としては以下のものが挙げられ、現金のほか、換金が容易なノート型パソコンやスマートフォン等、小型電子機器が狙われています。
ア 交差点での停車時の「スマッシュ・アンド・グラブ(自動車のドアガラスを割って金品を強奪する犯罪)」
イ 富裕層(外国人)宅を狙った家屋侵入強盗
ウ 外国人旅行者を狙った強盗
エ スリ・ひったくり・置引き・車上狙い等
(2)デモ
 ジンバブエでは、平和的に行うという前提条件の下、デモ活動は憲法上国民に保障されている権利です。そのため、野党およびその支持者が中心となり、政治的、経済的問題を理由にデモ活動が頻繁に行われています。
 しかし、過去には、与野党支持者同士の衝突、デモを契機に強盗等の犯罪を企図する者の混入、群集心理等、様々な要因が重なり合って、デモ参加者が暴徒化し、商店等への強盗・略奪・焼討ち、警察署の襲撃などの事件が非常に多く発生しました。
 また、政府および治安機関は、デモの実施に対して極めて鋭敏になっており、デモ実施の前には警察による厳戒態勢が敷かれるとともに、少しでもデモ隊に暴徒化の兆しが確認されると、警察による放水車・催涙弾を使用した鎮圧が行われるほか、過去には軍隊による銃を使用した鎮圧活動も行われました。
 一般的に、デモについては事前に新聞などで実施計画が報道されますので、最新のデモ関連情報を入手し、予定されている地区や地域には近づかないようにしてください。
(3)テロ・誘拐
 詳細については「テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_106.html )」をご参照ください。
  
2 観光地(ビクトリア・フォールズ)における治安情勢
 世界的にも有名な観光地であるビクトリア・フォールズでは、ツーリズム・ポリス(観光客の保護を主目的とした警察官)等が警戒しており比較的安全ですが、観光客をターゲットとした窃盗事件や強盗事件の発生が報告されていますので、常に一定の警戒が必要です。
 具体的には、同地の観光名所で知られるビッグ・ツリー(Big Tree)において、団体客がバスで到着後、犯人が土産物を販売するふりをして近寄り、突然、けん銃やナイフを突き出して現金を路上に置くよう脅迫した事件が発生しています。

3 日本人の犯罪被害状況
 最近の日本人被害の主な事例は次のとおりです。
○住居侵入
 ・在宅中に侵入され、現金、パソコン等を窃取される。
 ・宿泊施設に置いていたスーツケース等所持品を、不在時に全て盗まれる。
○路上強盗
 ・旅行者夫婦が夜間に道路を歩いていたところ、複数の男が車両から降りてきて、被害者を拘束したうえ、パスポート、財布などの所持品を全て強奪される。
○車上ねらい
 ・スポーツジムの駐車場に自家用車を駐車していたところ、車両後部の窓を割られ、車内に置いていたバッグ等を窃取される。
○ひったくり
 ・日没直後、歩道を歩いていたところ、後方から来た車両に肩掛けにしていたボストンバッグをひったくられる。
 ・乗車中の車両が信号待ちで停車した際に、開いていた窓越しに外から手を入れられ、カバンをひったくられる。
○スリ
 ・コンビ(ワンボックスカー型乗合バス)に乗車中、カバンの中から現金、パスポート等を盗まれる。
 ・タウンを歩行中に複数の男性から握手等を求められ応じたところ、その最中にスマートフォンを盗まれる。

4 防犯対策
(1)携行品
 リュック等を携行している外国人(日本人を含む)旅行者が、外出時にリュックを奪われたり、荷物の中身を抜き取られたりしています。パスポート、現金、その他貴重品等は分散して所持するようにし、外出時のリュックやバッグ等の携行はなるべく控えることをおすすめします。バッグ等を携行する際には、ひったくりに注意するとともに、スリ対策として、取出口がチャックなどで完全に閉じることができるものを使用し、可能であれば鍵がかかるものを使用してください。
 置引き対策として、レストラン等でもバックを身体の一部に繋ぐなどの対策を講じてください。
(2)買物中
 現金(特に米ドル)を多く所持していることを知られると、スリや強盗のターゲットとなりやすくなります。財布を取り出した際は、財布の中身を覗き見られないように気をつけてください。
(3)クレジットカード
 スキミングによる被害が少なからず報告されています。個人店舗などで使用した際の被害が多く報告されていますので、小さい店舗でのカード利用は控えることをおすすめします。
 また、大きな店舗においても、カードを使用する際には、暗証番号を見られないよう周囲を警戒する必要があります。
(4)車両
 車で移動する際には、ドアは必ずロックし、窓を閉めておいてください。
 「スマッシュ・アンド・グラブ」は夜間、信号等で停止した際に被害に遭いやすく、犯人は物陰から突然襲いかかってくるので、防ぐのが難しい犯罪の一つです。窓を割られた際に車内の荷物を奪われないように、貴重品はトランク又は座席の下に入れるなど、外部から車内の荷物を見えにくくするなどの対策が必要です。
(5)夜間の外出
 街灯のない場所が多く、人通りも少なくなるため、強盗などの被害に遭いやすく、助けを呼ぶことも困難な状況になりますので、夜間の外出は控えてください。やむを得ず外出する場合には、複数人で車両を利用して外出するようにしてください。
(6)危険地域
 首都ハラレ市内のタウンやムバレ地区に代表される人口密集地区のフリーマーケット等では、スリ、ひったくり等の一般犯罪が多発していますので、近づかないようにしてください。
 犯罪に巻き込まれた場合には、犯人が凶器を所持していることも十分考えられるので、抵抗せず、所持金品等は渡し、一刻も早く危険な状態から脱出するよう心掛けてください。

※在留邦人向け安全の手引き
 在ジンバブエ日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き:https://www.zw.emb-japan.go.jp/files/100616835.pdf 」もご参照ください。


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