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● 犯罪発生状況、防犯対策
1 一般治安情勢
サウジアラビアでは、窃盗などの犯罪行為は宗教教義に反する行為としてイスラム法(シャリーア)によって、厳しい刑罰が科されます。
サウジアラビア内務省が発表した主な犯罪は、窃盗、強盗、侵入、殺人、暴行であり、そのほか酒類密造、薬物犯罪、道徳的犯罪なども発生しています。
2 日本人の被害例
日本人の主な被害例は、空港での置引き、市街地での自動車盗・車上狙い、ひったくり、タクシー利用時の詐欺被害等です。
近年、銀行職員や政府関係者を名乗る者が、携帯電話等で言葉巧みに口座番号や暗証番号等の個人情報を聞き出し、預金を窃取する「なりすまし詐欺」の被害が増加しています。
3 犯罪被害危険地域
政府による治安対策の強化や警察権限の強さを背景として、全国的に治安は安定していますが、首都リヤドのディラ地区やバトハ地区、ジッダの旧市街地のように週末を中心に人が集まるエリア、また、リヤド東部のナシーム地区や同南部のスウェイディ地区、ジッダ南部などの比較的貧困層が居住するエリアにおいて犯罪が多発する傾向にあります。
4 防犯対策
犯罪被害に遭わないためには「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人物を安易に信用せずに警戒するなど、常に防犯を意識した行動をとることが重要です。以下の諸点に留意しつつ、必要な防犯対策を講じてください。
(1)窃盗
日本人の被害のほとんどが車上狙いによる盗難です。防犯カメラ等で安全が管理されている駐車場を利用することを心掛け、車から離れる際は貴重品を車内に残さないことが重要です。また、置引き、ひったくり被害に遭わないためには、貴重品は身体から離さず、目立つ格好をしないことが重要です。
(2)銃器犯罪
サウジアラビアでは、銃器の所有に許可制度を導入していますが、違法銃器が広く出回っているのが実情です。銃器が犯罪に使用されることもありますので、万一強盗等に遭った場合には、「相手が銃を持っているかもしれない」ということを念頭におき、身の安全のために決して抵抗しないようにしてください。
また、サウジアラビア人家庭内の争いで銃器が使用された事例も見られますので、巻き込まれないよう注意が必要です。
(3)性犯罪
ショッピングモール等において外国人女性が身体を触られる等の事案が発生しています。女性が外出する際には、肌の露出をさけるなど十分に注意してください。
また、リヤドや東部州などの主要都市において、女性や子供に対する不同意性交等の性犯罪を目的とした誘拐事件や行方不明事件が発生しています。子供から目を離さないなど十分な注意が必要です。
(4)夜型社会における防犯
サウジアラビアは日中の厳しい暑さのため、一般的に夜型社会と言われており、特に都市部の主要幹線道路沿いの大型ショッピングモール等では、一日の最後の礼拝時間以降は大勢の客で賑わいます。特に週末は大変な混雑となり、ショッピングモールの駐車場内において、若者による暴走や喧嘩・口論等、混乱した状況の中で犯罪に巻き込まれるおそれもあります。夜間外出する際には、身の周りの状況に十分注意してください。
5 テロ・誘拐
テロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_050.html) をご確認ください。
6 安全の手引き
在サウジアラビア日本国大使館及び在ジェッダ日本国総領事館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」もご参照ください。
○在サウジアラビア日本国大使館:
https://www.ksa.emb-japan.go.jp/files/100569994.pdf
○在ジッダ日本国総領事館:
https://www.jeddah.ksa.emb-japan.go.jp/files/100326232.pdf
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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