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● 犯罪発生状況、防犯対策

1. 犯罪発生状況
(1)犯罪発生状況
 台湾の治安は比較的良いとされていますが,人口当たりの刑法犯認知件数は日本の約1.5倍となっており注意が必要です。警察当局の統計(2016年)によると,刑法犯認知件数は29万4,831件で,このうち,暴力犯罪(殺人,誘拐,強盗,ひったくり,重傷害,脅迫及び強姦)は1,627件発生しています。

(2)犯罪被害危険地域
 警察当局の統計(2016年)によると,地域別の刑法犯認知件数では,新北市が全体の約16%(約4万7千件)と最も高く,次いで台北市,高雄市台中市,台南市の順になっています。

(3)邦人の犯罪被害事例
 複数の邦人旅行客が,台北市内の龍山寺や台北101などの観光スポットにおいて,スリグループによって現金,クレジットカード及びパスポート等在中の財布をすられた上,同クレジットカード及びパスポートをデパートで悪用され不正に商品を購入される被害が発生しました。
 また,在留の邦人女性が,台北市内にある子供用品店でクレジットカードを使って買い物をしたところ,後日,当該子供用品の店員を名乗る者から電話があり,クレジットカードでの支払いに不備があったため,ATMを操作して手続を行うよう言葉巧みに騙され,他の銀行口座に現金を振り込んでしまう被害が発生しました。

2.防犯対策
(1)屋外での犯罪対策
 屋外での犯罪には,路上強盗,恐喝,ひったくり,スリ,置き引きのほか,暴行,傷害などがあります。これらの犯罪を100%予防することはできませんが,被害に遭う危険性を最小限にするためにも,「外出時,周囲への警戒を怠らない」,「危険地域,危険時間帯に外出しない」ことが大原則であり,次のような行動をとることが効果的な防犯対策となります。
 ○外出するときは,目立たない服装を心がける。
 ○不要な現金・貴重品等は持ち歩かない。
 ○歩道を歩くときは,携帯品を道路側に持たず,混雑した場所では前に抱える。
 夜間照明がない場所やひと気のない場所には気をつける必要があります。夜市などの観光客が多く訪れる場所は,観光客を狙ったひったくりやスリに注意が必要です。

 邦人旅行者が,スリ等によりパスポートを紛失する事案が多発しています。パスポートを紛失した場合,再発給をすることは可能ですが,手数料が掛かるだけではなく,台湾当局への届出,日本にいるご家族等を通じた戸籍謄本等の入手,日本台湾交流協会への届出・申請等,各種手続にかなりの時間と労力を要しますので,行動の節目にはパスポートがあることを確認する等してパスポートを紛失しないよう十分注意してください。

(2)侵入盗対策
 侵入盗対策には,まず施錠設備を点検することをお勧めします。わずかな時間外出する場合でも施錠するという基本的な習慣をつけることが大切です。また,警備会社のステッカーなどを玄関の見やすい場所に貼り付けることも効果があります。さらに,ピッキング不可能な形状の鍵,又は複数の錠などの取り付けも有効な対策です。
 台湾では,管理人が24時間いるマンションでも侵入盗の被害を受けるケースが散見されますので,管理人の対応やマンションの管理体制(出入口のチェック体制,防犯カメラ,敷地内外の夜間照明等)を事前に十分確認することをお勧めします。
 なお,万一,侵入盗とはち合わせした場合は,「居直り強盗」となる可能性もあり,身体に危害が及ぶ危険性が生じるので,身の安全を第一に考慮し,抵抗せずに相手の要求に従うなど冷静に対処する必要があります。そのため,帰宅時にドア等に異変がある場合は,単独で家の中には入らず,管理人や警察に通報してください。

(3)誘拐対策
 誘拐事件に巻き込まれないようにするためには,「必要以上に自己の地位や財力を誇示しない」,「現地の人の恨みや憎しみを買わない」,「必要のないところで名乗らない」,「行動をパターン化しない」等,普段から心がける必要があります。
 子供の誘拐を未然に防ぐためにも,普段から子供には,「一人で遊ばない」,「知らない人には絶対ついて行かない」,「誰かに連れて行かれそうになったら『助けて!』と大声で叫ぶ」,「遊びに行くときは,どこで誰と遊ぶのか家族に告げてから出かける」等の基本的な注意点を言い聞かせ,守らせるよう心がけてください。また,防犯ブザーを携行させることも有効です。
 就学児童の場合,親と学校側との連携は,学校から連れ去られる事件の未然防止につながります。通学路や学校の周辺に不審者がいた場合,身の安全を確保しつつ「学校に何か用ですか。」,「子供に何か用ですか。」など声をかけることも効果的です(何語であっても声を発することで,不審者は誰かに見られているという意識を強め,犯行に及ぶことが少なくなるようです)。

(4)各種詐欺対策
 台湾でも日本同様,電話や携帯電話ショートメッセージサービスを利用した手口を中心に,あらゆる種類の「振り込め詐欺」が横行しています。「賞が当たった」といった儲け話や,「振り込まないと大変なことが起きる」といった脅迫のほか,公的機関の職員を装い,正確な個人情報(氏名・住所・居留証番号等)を示すことで相手の警戒心を解いてから犯行に及ぶ例も多く見られます。
 なお,振り込め詐欺の犯行によく使われる役職や公的機関名としては,主に以下のようなものが挙げられますので特に注意してください。
 ○警察官,検察官,法院(犯罪捜査名目)
 ○運転免許センター(違反罰則金未払い名目)
 ○衛生署,国民健康保険局(健康保険カード未受領名目)
 ○電力会社(電気代未払い名目)
 ○電話会社(通話料未払い名目)
 ○銀行(預金が横領された旨の通報名目)
 ○郵便局(書留未受領名目)
 いかなる内容であれ,電話で銀行振込を要求してきたときは,その場で要求に応じることは絶対にせず,金銭の請求については,必ず請求書等を確認することを励行してください。金銭を要求する不審な電話が掛かってきた場合には,実際の公的機関等の連絡先に電話し確認するか,内政部警政署の不正対策情報ライン(165)に相談するようにしてください。
【参考】
内政サービスホットラインHP http://www.moi.gov.tw/chi/1996/1996_about.aspx?t=2

(5)タクシー乗車時の対策
 台湾のタクシーの中にも,メーターの操作や,遠回り,短距離客の乗車拒否等を行うものがあり,更には乗客を脅して金品を奪ったり,女性を遠方に連れ去り暴行を加えたりするような悪質な運転手も存在します。何らかのトラブルに巻き込まれたり,犯罪被害に遭ったりしないためにも,タクシーを利用する際は,次の点に留意してください。
 ○女性一人でのタクシー利用はなるべく避ける。特に夜間は危険。
 ○男性の場合でも,例えば,深夜に一人で郊外へ行くような場合には,タクシーの利用は避ける。どうしても深夜に乗る必要がある場合には,最寄りの警察派出所に赴き,タクシーを呼んでもらう。
 ○台湾のタクシーは,後部の窓ガラス及び車体の横に車のナンバーが表示されているので,この表示のない車や表示の文字が小さい車は避ける。また,車内前部に運転者登録証が乗客に見えるように置かれているので,乗車時に必ず確認するようにし,これがなかったり,写真が違ったりする場合にも,乗車を避ける。
 ○運転の乱暴なタクシーや,故意に遠回りするようなタクシーに乗車してしまった場合には,面倒でもその場で料金を払って降車し,別のタクシーに乗り換えるようにする。無用な口論は避ける。
 ○料金が高すぎると感じた場合や故意に遠回りされた場合等は,タクシーの運転手名や車両ナンバー等をメモしておき,降車後,すぐに警察に通報する。
 ○タクシーが路肩に寄ったときでも,二輪車が脇をすり抜けていくような場合があるので,乗降車時には十分注意する。
 ○車内に忘れ物をした場合のため,領収証をもらうなどして,運転手の名前や車両ナンバーを控えるように心掛ける。
 〇タクシー運転手による偽札のすり替え被害に遭わないよう,乗車時の運転手からの種々の要求には軽々に応じない。

○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/

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