=-=-=-=-=-=-=-=
キルギス
=-=-=-=-=-=-=-=
● 滞在時の留意事項
1 第三国査証の申請
キルギス滞在中に、同国に所在する各国大使館等で査証を申請する場合、国によっては、旅行者等の短期滞在者からの申請を受け付けないことがありますので、注意してください。
2 外貨の両替等
両替所では米ドル、ユーロ等から現地通貨への交換が可能ですが、日本円からの両替はできません。あらかじめ必要な額の米ドル、ユーロ等を用意しておく必要があります。また、トラベラーズチェックの使用はできません。
3 写真撮影
大統領府等の政府施設、軍事・治安関係施設、国境地帯、空港等における写真撮影は厳に禁止されています。実際に写真撮影を理由として身柄拘束された事案も発生しています。無用のトラブルを避けるためにも、軍関係者、警察官、国境警備隊員等は撮影しないこと、市場や街頭等においても相手方等が拒否の態度を示した場合は直ちに撮影を中止することが重要です。
4 公共の場での飲酒、喫煙禁止
キルギスでは「行政責任に関するキルギス共和国の法律」により、公共の場(路上、スタジアム、公園、マンションの中庭、公共交通機関内、その他公共の場所)における飲酒、喫煙が禁止されています。同法に違反した場合、飲酒には最大1,000ソムの罰金に加えて8時間の社会奉仕活動、喫煙には最大13,000ソムの罰金が科されますので、注意してください。
5 交通事情と事故対策
(1)交通事情
ア キルギスでは交通インフラの整備が著しく遅れています。ビシュケク市内の道路でも、横断歩道やセンターライン等の白線が消えかかり判別しづらいほか、至るところで道路が陥没し、蓋の外れたマンホールや工事現場の穴等が放置されているため、車両、歩行者ともに十分な注意が必要です。
イ スピード違反、信号無視、スマートフォンでの通話もしくは画面を注視しながらの運転(いわゆる「ながら運転」)や、無理な追い越しや割り込み等、自動車の運転マナーは劣悪であり、歩行者についても、ところ構わず道路を横断しようとするため、交通事故が頻発しています。死亡事故の発生率も高いので、十分な注意が必要です。車両優先社会であるため、道路を横断する場合は、必ず横断歩道を利用するほか、仮に信号が青であっても、周囲の安全を必ず確認してください。
ウ 日本でも社会問題となっている電動キックボードの交通マナーはキルギスにおいても劣悪です。その利用者は主に若者で、所構わず猛スピードで走行し、車両脇のすり抜け、歩道上の歩行者を縫うように走行するなどして、衝突事故も後を絶ちません。また当地ではスクーターや、自動二輪に免許制度が存在せず、道路上の逆走や歩道走行等の無謀運転が常態化していますので、車両運転時、あるいは歩道上を通行している場合であっても、周囲の安全は必ず確認してください。
エ 冬季は、積雪や路面凍結により、冬用タイヤを装着していても滑ることが多く、運転には十分な注意を要します。凍結した道路をノーマルタイヤのままで走行している車両も多いため、歩行者、運転者とも、安全確保に十分気をつけてください。
また、冬季は日照時間が短い上、街灯も未整備、故障、あるいは不足している道路が多く、朝晩の通勤時間帯は暗く見通しが悪いため、車を運転する際や道路を横断する際には確実に安全確認をしてください。
特に駐車車両などにより見通しの悪い道路や交差点等においては注意し、歩行者の急な飛び出しなどに備えて速度を落とし、ハイビーム等の車載装備を活用するなど、事故防止には十分留意してください。
(2)事故対策
ア キルギスでは、自動車保険(自賠責)の加入が義務となっていますが、依然としてその加入率は極めて低く、事故の相手方が保険未加入のため、支払い能力がない場合がほとんどです。車両を運転する場合は、万一に備え、自動車保険に加入してください。
イ 交通事故の当事者となった場合は、直ちに交通警察(グーオーベーデーデー、旧称ガイー、電話(24時間対応):630900または630901)に通報し、事故現場への臨場を要請する必要があります。車両は、警察官による現場検証が終了するまで、事故当時の状態のまま動かすことはできませんので、この点につき特に注意が必要です。負傷者がいる場合は、救急車を要請するとともに、救護に当たる必要があります。なお、事故当事者の全ての車両は、交通事故の処理が完了するまで(示談による解決も含む)、事故発生場所を管轄する交通警察に保管されます(車両を引き取る際、保管された日数分の保管料を支払うことになります)。
ウ 交通事故発生時は、後の司法手続きや自動車保険の手続き等に備えて、次の事項について確実に記録しておく必要があります。
○発生日時、場所
○相手方当事者の氏名、職業、住所、連絡先(自宅、勤務先)、車種、車両ナンバー、進行経路
○事故目撃者の氏名、連絡先
○現場検証を実施した交通警察官の所属、氏名等
特に相手側に信号無視等の違反行為があった場合は、それを証言してくれる目撃者を複数人確保するなど、自己の正当性を担保しておく必要があります。
また可能な限り現場の状況、双方の車両破損状況等を写真撮影しておくこと、速やかに保険会社に連絡して鑑定人の臨場を要請することをおすすめします。
6 在留届
キルギスに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡等に必要ですので、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )を通じて、在キルギス日本国大使館に「在留届」を提出してください。日本から転居する場合には、住所が決まっていなくても、日本出発の3か月前からオンライン提出が可能です。
この他、住所その他届出事項に変更が生じたときは「変更届」を、日本への帰国や他国に転居する際には「帰国・転出届」を、在留届電子届出システムを通じて必ず提出してください。
7 たびレジ
在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外の在留地から第三国への短期渡航も含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報等を日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、キルギスで事件や事故、自然災害等が発生し、在キルギス日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
−−−−−−−−−−
トップページ
−−−−−−−−−−