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ニカラグア

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● 滞在時の留意事項

1 滞在時の各種申請・届出
(1)滞在許可等
 滞在延長手続きは、必ず滞在期間(90日間、滞在期間により30日間の場合もあり)内に入国管理局で行う必要があります。また、居住者として長期滞在する場合には活動目的に応じた長期滞在査証を取得する必要があります。この場合、種別に応じた各種証明書類等の提出が求められます。詳細は、駐日ニカラグア共和国大使館にお問い合わせいただくか、またはニカラグア入国管理局のホームページ(スペイン語)でご確認ください。
https://www.migob.gob.ni/migracion/section/extranjeria/

(2)在留届
 ニカラグアに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後住所または居所が決まり次第遅滞なく、在ニカラグア日本国大使館に在留届を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をおすすめしますが、郵送によって行うこともできますので大使館宛に送付してください。

(3)たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします。  (https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
 「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、ニカラグアで事件や事故、自然災害等が発生し、在ニカラグア日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受取先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

2 旅行制限
 ニカラグア国内には、外国人の旅行が制限されている地域はありません。

3 写真撮影の制限
 軍事施設は全て撮影禁止です。また、警察官によって警備されている大統領府、国会などの政府関係施設や民間警備員が警備する銀行、民間会社敷地内では、事前に口頭で許可を得た上で撮影することをおすすめします。

4 各種取締り
(1)違法薬物
 近年、ニカラグアにおける違法薬物取締りは非常に厳しく、警察や軍は、南米から米国・欧州向けに運び出されるコカイン、マリファナ、覚醒剤などの取締りを強化しています。国内売買(禁固5〜15年および罰金)、国際売買(禁固10〜20年および罰金)、国際的な運搬(禁固10〜20年および罰金)、製造(禁固5〜20年および罰金)、所持・保管 (懲役5〜15年および罰金)等、それぞれ重い刑罰が定められています。違法薬物には絶対に関わらないでください。

(2)不法就労
 不法就労は退去強制処分の対象となります。

(3)政治活動
 ニカラグアでは、デモや政治集会などの開催は警察当局への届出制です。ただし、外国人の政治への関与は、憲法により禁じられており、外国人はデモや政治集会、署名活動等、一切の政治的活動への参加はできません。ソーシャルメディアへの書き込みを含む公共の場での言動には十分ご注意ください。
 また、抗議デモ等に参加していない場合でも、その状況を撮影する等の理由で近くにいるだけで、抗議活動を行っている者と間違われる危険性もありますので、誤解を招く行動は避けるようにしてください。

(4)銃器
 銃器の所持および携帯は許可制です。ニカラグアでは、犯罪経歴がなく、健康状態に問題がなければ、外国人であっても許可を得ることができます。このため、銃器を所持・携帯している一般市民も多く、更に無許可の銃器も多く出回っているため、銃器を使用した犯罪が後を絶ちません。

5 交通事情
(1)運転免許
 ニカラグアは、ジュネーブ条約非加盟国であるため、日本で発行された国際運転免許証では運転することはできませんが、観光や通過目的等でニカラグアに短期滞在する場合、日本の運転免許証原本及びそのスペイン語訳(在ニカラグア日本国大使館で発行可)を携帯していれば運転することができます。
 上記目的以外でニカラグアに中・長期滞在される方は、ニカラグアの運転免許証を取得する必要があります。取得には、ニカラグアの身分証明書を所持していること、18歳以上であることなどの条件があり、その上で、筆記試験に合格する必要があります。詳細は、ニカラグア交通警察(Transito Nacional)にご確認ください。
https://www.policia.gob.ni/?p=35781 )※日本からのアクセス不可
 
(2)特徴的な交通法規
 自動車は右側通行で、運転席、助手席に対するシートベルトの装着、オートバイのヘルメット着用が義務付けられています。また、ロトンダと呼ばれるロータリー式の交差点が多数あり、同交差点を左折する際には、最も左側の車線から交差点に進入し、ロータリーの最も内側の車線を走行しなければならないなどの注意が必要です。

(3)交通マナー
 一般的にドライバーの交通マナーは悪く、信号無視、一時停止違反、ウインカーなしの車線変更などの違反は日常的に行われている他、週末の夜は、飲酒運転の自動車、オートバイが多く非常に危険です。また、ニカラグアには、自動車の車検制度がないことから、夜間でもヘッドライト、テールランプ、ウインカーが点灯・点滅しない整備不良車が多く走行しています。
 なお、2022年の交通事故発生件数は48,106件(前年比+4.7%)です。交通事故による死者数は978名(前年比+8.2%)です。事故の主な発生原因は、「車線のはみ出し」、「不適切な旋回」等です。

(4)道路状況
 各都市間を結ぶ主要幹線道路は、アスファルトやコンクリートで舗装されていますが、市街地では敷石舗装、住宅街や地方の農村部では未舗装の道路が一般的です。主要幹線道路であっても、道路の陥没やマンホールの蓋がないなど道路環境は悪く、また、排水設備が不十分であるため、雨期には、至る所で道路が冠水し、交通渋滞や水没事故の原因となっています。雨期の運転には地域により、適切な車種の選定と事態に応じた正しい判断が必要です。また、上記(2)のとおり、ロトンダと呼ばれるロータリー式の交差点が多数あり、進入方法等に注意が必要です。
 なお、都市間の主要幹線道路は、坂道やカーブが多く、片側1車線の道路が大部分を占めています。法定速度は、一般道路では時速60km制限ですが、主要幹線道路では時速80km制限と高めに設定されており、低速走行の大型車などが前方を走る場合、山道やカーブなどの追い越し禁止区間であっても、高速走行で反対車線にはみ出して追い越しをする自動車が多いことから、対向車に対しても注意が必要です。

6 自然災害
 地震、噴火、津波、ハリケーン、洪水、土砂災害等の自然災害が全土において頻発しています。滞在中、これらの災害に遭遇した際は、テレビ、インターネット、ラジオ等を利用して情報収集を行い、状況に応じて適切に避難してください。

7 ハーグ条約
 ニカラグアは、国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去りまたは留置した場合は、原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

8 その他
(1)両替
 日本円と現地通貨(コルドバ)との両替はできません。一般に米ドルのみが現地通貨との両替が可能です(空港の両替所および一部の銀行ではユーロおよび中南米諸国の通貨の両替も可能)。両替は、公認両替商、銀行およびホテルで行うことをおすすめします。路上の両替商も数多く存在し、両替レートは若干有利ですが、両替額のごまかし、路上強盗に遭う可能性も高く、利用の際には注意が必要です。

(2)トラベラーズチェック
 トラベラーズチェックの換金は、公認両替商および銀行、一部のホテル等で可能な場合もありますが、換金レートは悪く、拒否されることも少なくありません。

(3)クレジットカード
 クレジットカード(主としてVISA、マスター、アメックス)は、大規模都市のホテル、レンタカー会社、中級以上のレストラン、スーパーマーケット、ガソリンスタンド等で使用できますが、市場、小規模な商店、土産物店等では拒否されることも少なくありません、また、スキミング被害にも注意が必要です。


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