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エクアドル

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● 滞在時の留意事項

1 パスポート所持義務
 エクアドル国内に旅行制限はありませんが、街頭での職務質問等、旅行中にパスポートの提示を求められることがしばしばありますので、宿泊先の近辺を散歩する場合でも、必ずパスポート原本を携帯する必要があります。なお、パスポートの携帯にあたっては、盗難被害に遭うことがないよう、金銭・クレジットカードや携帯電話などと一緒にバッグやズボンのポケットなどに入れず、例えば袋に入れて外からわからないように紐で首からシャツの下に吊すなど、肌身離さず所持するよう十分な注意が必要です。また、盗難や紛失に備えパスポートのコピーを用意しておくことをお勧めします。

2 写真撮影の制限
 写真撮影については、軍事施設、石油精製所、石油輸送管、軍港など政府により撮影を禁止されている区域があります。
 また、先住民族を撮影する場合、撮影後、金銭を要求されることがあります。

3 各種取締り法規
(1)違法薬物
 エクアドル入国時の麻薬取締りは、陸路、空路とも国家警察および税関が行っています。エクアドルは近年、南米からヨーロッパ、米国などへ麻薬を密輸する中継地となっており、税関での検査は厳重です。陸路でペルー、コロンビアから入国する際には、自分では気がつかないうちに麻薬の運び屋として仕立てられることがないよう、他人の荷物を預かることは絶対にしないでください。麻薬所持などが見つかると、最長13年の禁固刑が科せられます。
 過去に、この麻薬所持により服役した日本人もいます。日本の大麻取締法でも、国外において大麻をみだりに所持等した場合、罪に問われる場合があります。大麻には決して手を出さないでください。

(2)検問・職務質問
 交通要所における多目的検問と街頭における職務質問が強化されています。これは治安の維持回復と、麻薬や武器の摘発を目的とするものです。外国人は検問や職務質問を受けた際、パスポートまたは身分証明書などを提示できなければ、当局に逮捕拘留される可能性があります。

(3)銃器所持
 銃器を所持するためには軍の許可が必要です。なお、銃器を使用した犯罪が頻発しており、相当数の違法銃器が国内に出回っていると思われます。

4 在留届
 エクアドルに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡等に必要ですので、到着後住所または居所が決まり次第遅滞なく、在エクアドル日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが、郵送または電子メールによっても行うことができますので、大使館宛に送付してください。

5 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、エクアドルで事件や事故、自然災害等が発生し、在エクアドル日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

6 動植物や昆虫等の持出し
 キトの国際空港において、輸出許可が必要な動植物や昆虫を無断で日本に持ち帰ろうとした日本人が逮捕される事案が発生し、公判で有罪判決が言い渡されました。「知らなかった」では済まされませんので、安易に動植物を国外へ持ち出さないでください。
 動植物の持出しについては個人収集目的の他に、表向きはペットショップを装った希少動植物マニア専門の密売ブローカー等が、インターネット掲示板やSNSを通じて、「世界各地に生息する希少動植物や昆虫の高価買い取り」「旅行代金は当社負担」といった文句で、主に若者を中心に話を持ちかけるケースが多いとされ、そのほとんどが国外持出しに必要な手続を説明することなく勧誘を行っています。このような言葉巧みな勧誘に安易に応じた結果、犯罪に荷担することとなり、その程度によっては、エクアドルで何年も服役する可能性があります。短期間で簡単に報酬を得るような仕事は、海外においても「怪しい話」である可能性が高いことに留意し、安易にそのような依頼や勧誘には応じず、犯罪に荷担することにならないよう注意してください。

7 交通事情
(1)交通法規
 自動車の運転にあたっては、シートベルトの着用義務があり、信号無視や速度違反などの交通取り締まりがありますので注意が必要です。また、飲酒運転に対する取り締まり及び処罰が厳しく、日本同様、飲酒運転は絶対に行わないでください。

(2)道路状況
 交通規則はあまり守られておらず、無理な追い越しや割り込みなど運転マナーが悪いため、車を運転する際、歩行の際には細心の注意が必要です。信号を守らないドライバーが多く、また、停電・故障のため信号が機能していないことがあります。都市部の主要道路は舗装されているものの、路面は凹凸が多く、マンホールの蓋がないこともあるので、運転には十分注意してください。

8 ハーグ条約
 エクアドルは、国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去りまたは留置した場合は、原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html


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