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キプロス

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● 滞在時の留意事項

1 在留届
 キプロスに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡等に必要ですので、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )を通じて、在キプロス日本国大使館に「在留届」を提出してください。日本から転居する場合には、住所が決まっていなくても、日本出発の3か月前からオンライン提出が可能です。
 この他、住所その他届出事項に変更が生じたときは「変更届」を、日本への帰国や他国に転居する際には「帰国・転出届」を、在留届電子届出システムを通じて必ず提出してください。

2 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外の在留地から第三国への渡航も含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報等を日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、キプロスで事件や事故、自然災害等が発生し、在キプロス日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

3 旅行者の入域制限
 国連キプロス平和維持部隊(UNFICYP)駐屯地および英国軍基地以外、原則として立入りが制限される場所はありません。

4 「北キプロス」への入域
(1)キプロス政府は、国連が管理する緩衝地帯を挟んで北側に位置する北キプロス地域に、外国人が国内数か所のチェックポイントを通過して訪問することを認めています。チェックポイントを通過する際には旅券の提示が求められます。

(2)キプロス政府は、同国に入国する旅行者が「北キプロス」の空港・港を経由して入国することを違法としており、旅行者は合法的な入国施設経由で旅行することが求められます。キプロス政府が合法と認める入国ポイントは、ラルナカおよびパフォスの空港ならびにラルナカ、リマソール、ラチおよびパフォスの港です。
※「北キプロス」への入国に関する一般情報
 https://www.mof.gov.cy/mof/customs/customs.nsf/All/CE196C8D52E696D4C22582DC0022F7D6/$file/8662004_EN.pdf?OpenElement

(3)キプロス政府は、到着時の入国審査の段階で、「北キプロス」の宿泊施設に滞在することが判明した場合および「北キプロス」で開催される公的行事に出席することが判明した場合、入国を拒否することがあります。また、「北キプロス」で不法に占有されたギリシャ系地主の土地に建設された宿泊施設に滞在することは、所有者によって法的措置が取られる可能性があることを注意喚起しています。
※キプロス政府が示す「北キプロス」で違法に建築されている宿泊施設
 https://www.cy.emb-japan.go.jp/files/100133499.pdf

(4)日本政府は「北キプロス・トルコ共和国」の独立を承認しておらず、ニコシアの在キプロス日本国大使館は、同地域で保護活動を行うことは非常に困難ですので、「北キプロス」への入域および滞在に関しては十分注意してください。 

5 写真、ビデオ撮影
 空港、港湾、軍事施設等がある特定の地区では、写真やビデオの撮影は厳に禁止されています。撮影した場合は、当局に逮捕、拘束されますので注意が必要です。その他の地区では、特に撮影が禁止されているところはありませんが、特定の区域や施設では許可制になっていることもありますので、判断に迷う場合はあらかじめ係員等に確認してください(撮影が許可されている場合でも、フラッシュ禁止の場合が多くありますので注意してください)。

6 違法薬物
 麻薬を取り締まる法律は厳しく、罰則の最高は終身刑となっています。麻薬(大麻、大麻樹脂等)やこれに類似したものの持込みは禁止されています。キプロス滞在中に好奇心等から、勧められるままに不用意に麻薬を入手したり、使用したりすると厳しく罰せられます。

7 就労許可
 キプロスで外国人が就労許可を取得することは困難です。既に就労許可を得ている外国人の場合でも、許可更新の際には厳しい審査が行われます。不法就労していることが発覚した場合は、罰金または禁固刑が科されます。

8 骨董品等の国外への持出し
 骨董品、模造品等を購入するときは、国外持出し、日本国内への輸入が可能か事前に確認しておく必要があります。特に、100年以上前の古美術品もしくは考古学品を海外に持ち出す際は、通信・公共事業省古美術局(Department of Antiquities, Ministry of Communication and Work)の許可が必要です。

9 子の連れ去り
 キプロスにおいては、親権を持つ親であっても、他の親権者の同意を得ずに子の居所を移動させること(親が日本へ帰国する際に子を同行する場合を含む)は、子を誘拐する行為として重大な犯罪となる可能性があります。他の国においては、外国人配偶者の意に反して、子とともに日本に帰国した日本人が子を誘拐した犯罪被疑者として海外で逮捕された事案もあるなど、犯罪者として国際手配される可能性もありますのでご注意ください。

10 ハーグ条約
 キプロスは、国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去りまたは留置した場合は、原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html


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