=-=-=-=-=-=-=-=
スペイン
=-=-=-=-=-=-=-=
● 滞在時の留意事項
1 身分証明書の常時携行
外国人は、身分証明書の常時携行が義務付けられています。旅行者は旅券(パスポート)を、長期滞在者は居住許可証(TIE)を常時携行してください。
2 軽微な事案での逮捕
日本国内では犯罪にならないような軽微な事案(ホテルやバーでの小さなもめ事等)でも逮捕される場合があります。その主な原因は、言葉の問題による説明不足とスペイン警察官に対する認識不足が挙げられます(日本では警察官に多少抗議しても逮捕されることはありませんが、スペインでは、特に外国人が警察官に対して抗議すると、公務執行妨害等の理由で逮捕されることがあります)。言動や行動に注意するとともに、常に冷静に対応するよう心掛けてください。
3 違法薬物
麻薬等の薬物取締りは厳しく実施されています。見知らぬ人物から「荷物を預かってもらいたい、運んでもらいたい」等と依頼され、知らぬ間に麻薬の「運び屋」に仕立てられることもあり得ますので、注意してください。
4 写真撮影
写真撮影は一般的には自由ですが、軍事施設および博物館・美術館等では禁止されている場合がありますので、事前に確認することが必要です。
5 交通事情
公道を利用する歩行者は、車道は歩かず、横断歩道や歩道橋を利用する等、基本的なルールを守ることが大切です。一般的に交通マナーは悪く、車両の速度超過、無理な車線変更や強引な割り込み、違法駐車のほか、歩行者による信号無視(歩行者用信号の青色点滅は横断禁止)や強引な車道の横断等が見られます。交通違反による事故が多発していますので、運転には十分な注意が必要です。
* 車両は右側通行です。
* 道路標識は日本とほぼ同じ(制限速度もキロ表示)ですが、交差点では入口と出口のそれぞれの信号機に従う必要があります(例えば、右・左折時は歩行者を横断させるために交差点出口の信号が赤になっている場合が多く、その場合は青に変わるまで待つ必要があります)。
* シートベルトは、後部座席も含めて着用が義務付けられています。
* 車両には、三角停止表示板(2個)、安全ベスト、車両通行許可証、車検証、自動車保険証の常備が義務付けられています。
* 運転中、携帯電話等の通信機器の使用は禁止されています(ヘッドホン・イヤホン等を装着しないハンズフリーの場合を除く)。
* 主要都市での主な交通機関としては、バス、タクシー、地下鉄、路面電車等があります。
* 事故等に遭遇した場合は、まず警察(電話112または091)に通報してください。
<交通事故の主な原因>
運転、道路設備、または車両によるものが挙げられますが、ほとんどが交通法規無視や運転技術の未熟によるものです。死亡事故は、速度超過、飲酒運転およびシートベルト未着用が3大原因となっています。
6 子の連れ去り
スペインでは、親権を持つ親であっても、他方の親の同意を得ずに未成年(18歳未満)の子を連れ去ることは、「未成年の奪取」として重大な犯罪となる可能性があります。また、「未成年の奪取」容疑者とされた場合は、スペインのみならず、同国と刑事司法上の共助関係を有する第三国においても、容疑者とされる可能性がありますので、注意が必要です。
7 ハーグ条約
スペインは、国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の親権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去りまたは留置した場合は、原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html
8 在留届
スペインに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡等に必要ですので、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )を通じて、住所地を管轄している在外公館(在スペイン日本国大使館、在バルセロナ日本国総領事館、在ラスパルマス領事事務所)に「在留届」を提出してください。日本から転居する場合には、住所が決まっていなくても、日本出発の3か月前からオンライン提出が可能です。
この他、住所その他届出事項に変更が生じたときは「変更届」を、日本への帰国や他国に転居する際には「帰国・転出届」を、在留届電子届出システムを通じて必ず提出してください。
9 たびレジ
在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外の在留地から第三国への短期渡航も含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報等を日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、スペインで事件や事故、自然災害等が発生し、日本国大使館や総領事館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
−−−−−−−−−−
トップページ
−−−−−−−−−−