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ギリシャ

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● 滞在時の留意事項

1 在留届
 ギリシャに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後住所または居所が決まり次第遅滞なく、在ギリシャ日本国大使館に在留届を提出してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をおすすめしますが、郵送によっても届出を行うことができますので、大使館宛てに送付してください。

2 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、ギリシャで事件や事故、自然災害等が発生し、在ギリシャ日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受取先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

3 写真、ビデオ撮影について
 空港、港湾、軍事施設等の特定の地区では、写真やビデオの撮影は厳に禁止されており、撮影した場合には当局に逮捕、拘束されることもありますので注意が必要です。職務執行中の警察官の姿を撮影していたところ、警察に連行され記録を消去するよう命じられたケースも発生しています。その他、博物館、美術館の内部では一部撮影が許可制になっていますので、入館前に、係員に確認してください(撮影が可能な場合であっても、多くの場合フラッシュは使用できません。)。また、修道院や教会の内部や修道士の写真を撮るときも同様の配慮が必要です。

4 遺跡等における注意事項
 遺跡等の観光の際に、建造物に触れたり、専用歩道以外の区域に立ち入ったりしないでください。また、遺跡内の遺物や敷地内の石等を持ち出した場合には重い刑罰が科されますので、絶対に持ち出さないでください。

5 違法薬物
 ギリシャでも大きな社会問題となっています。違法薬物やこれに類似したものの持込み、入手や使用に対しては重い刑罰が科されます。

6 就労許可
 ギリシャ政府発行の許可証(労働可の滞在許可証)を持たずに就労していることが発覚した場合、処罰された上に国外追放され、ギリシャへの再入国が禁止される場合もあります。レストランやマーケットでのアルバイトなどを安易に引き受けないでください。

7 骨董品などの国外への持出し
 骨董品(古物)の中には、国外への持出し(あるいは日本国内への持込み)が制限されているものがあります。購入する際にはよく確認してください。

8 アテネ周辺の公共交通網利用に際しての注意
(1)公共交通機関
 アテネの公共交通機関(トロリーバス、ブルーバス、トラム、地下鉄等)では、乗車券読み取り式の自動改札を採用しています。バスは、車内の出入口に読み取り機が設置されているので、乗車時に乗車券を読み取り機にかざしてください。車内検札が行われた際に乗車券を所持していなかったり、有効時間を超過していたりする場合は高額な罰金が科されます。
なお、ストライキが頻繁に発生していますので、当地の報道等最新の情報を入手するよう心掛けてください。
(2)タクシー
 タクシーはメーター制ですが、中にはメーターを作動させずに法外な料金を要求する「ぼったくりタクシー」があります。タクシー利用の際には、確実にメーターが作動しているか確認するよう心掛け、レシートは必ず受領するようにしてください。万が一、法外な料金を請求された場合には、車両ナンバーを控え、タクシー協会や警察に届け出てください。
なお、空港からアテネ市内中心地までタクシーを利用する場合は40ユーロ、深夜(0:00〜5:00)は55ユーロの定額制となっています(2024年1月現在)。

9 旅行制限地域について
 ギリシャには、外国人の旅行が禁止または制限されている地域はありませんが、ギリシャ正教において聖なる山とされるアトス山への女性の入山は禁止されています。また、男性でも同山に入山を希望する場合には、あらかじめ入山の予約を取る必要があります(申込先:アトス山巡礼事務所(テサロニキ市)、電話 2310-25-2578)。

10 デモ等の大衆示威行為
 ギリシャではデモやストライキが頻繁に発生します。大規模なデモの場合には、市内の交通が遮断され、一時的に交通が麻痺することもあります。平和的なデモであっても一部が暴徒化し、警察部隊との衝突に発展することもあります。不測の事態に巻き込まれないためにも、デモや集会には絶対に近づいたり写真撮影したりせず、速やかにその場を離れてください。

11 ハーグ条約
 ギリシャは、国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で、子どもを元の居住国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去りまたは留置した場合は、原則的に子が元の居住国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html


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