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モロッコ

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● 滞在時の留意事項

1 在留届
 モロッコに3か月以上滞在する方は緊急時の連絡等に必要ですので、到着後、住所または居所が決まり次第遅滞なく在モロッコ日本国大使館に在留届を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をおすすめしますが、郵送によって行うこともできますので、大使館宛てに送付してください。

2 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報等を日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、モロッコで事件や事故、自然災害等が発生し、在モロッコ日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

3 滞在許可証
 90日を超える滞在の場合には、居住地を管轄する警察署にて滞在許可証(CARTE DE SEJOUR)を取得する必要があります。この申請を行わないまま90日を超えて滞在する場合は不法滞在者とみなされ、原則として強制退去処分が科せられます。また、就労を目的として滞在する場合についても、滞在許可証(就労)が必要となりますので、就業先の会社等に滞在許可証の取得について事前に確認するようにしてください。
 滞在許可証の申請方法等については在モロッコ日本国大使館ホームページ(https://www.ma.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000401.html )をご覧ください。

4 立入り制限
 イスラム教徒以外は、観光のために一部開放されている場合を除き、モスク(イスラム寺院)や霊廟への立入りを禁じられています。その他、特定の地域や施設への立入りについて警察官や憲兵から何らかの指示を受けた場合には、それに従ってください。

5 写真撮影の制限
 警察、空港、軍事施設、モスク内部、国境周辺等での写真撮影は禁止されています。
 また、モロッコ人の中には写真を撮られることを嫌う人(特に女性)もいるほか、観光客に写真を撮らせて法外な金額を執拗に要求する者もいます。無用なトラブルを避けるため、モロッコ人に対してむやみにカメラを向けないとともに、人物またはその所有物を撮影する場合には、撮影の可否やチップの金額などを事前に確認してください。

6 ドローンの使用禁止
(1)個人によるドローンでの撮影や運搬等については、目的に関わらず、全て禁止されています。
(2)ドローンの所有を許可された企業については、当局に対して撮影場所・日時を指定して撮影許可を申請する必要があります。

7 各種取締法規
(1)麻薬
麻薬の製造、運搬、売買、所持、使用に関与した者には重い禁固刑および罰金刑が科されます。また、旅行者が、麻薬の輸送、受渡し、隠蔽に利用される可能性がありますので、たとえ一時的であっても、決して他人の荷物を預かったり、荷物の受渡し役を引き受けたりしないでください。
(2)不法就労
 外国人がモロッコで就労する場合は、労働許可を事前に取得する必要があります。許可なく就労した場合には、不法就労とみなされ、罰金刑または国外退去処分が科されます。
(3)治安維持
 反政府・反王室的な印刷物の配布や公共物破壊を目的とした活動を行うと厳重に処罰されます。市街地の主要交差点や高速道路上には警察官や憲兵が配置されており、さらに各市町村の出入口では警察官による検問が24時間体制で実施されていることもあります。身分証の提示を求められた場合に備え、パスポート(または滞在許可証)を常に携行してください。
(4)銃器
 銃器所持は禁止されています。
(5)売買春
 売買春は禁止されており、違反した場合には罰金刑および禁固刑が科されます。
(6)飲酒
 イスラム教徒以外の飲酒は認められており、外国人向けのレストランやバーなどでは飲酒が可能です。ただし、モロッコ人のほとんどがイスラム教徒であることに配慮し、アルコール類と分かる状態で持ち歩くことは避けてください。
 なお、路上や電車内、海岸など公共の場での飲酒や泥酔状態になることは、外国人であっても禁止されています。違反した場合には罰金刑または禁固刑が科されます。
(7)宿泊
 婚前交渉が法律で禁じられているため、婚姻関係のない異性のモロッコ人との同室での宿泊は拒否されることがあります。これに違反した場合、逮捕される可能性があります(日本人同士の男女であれば婚姻関係がなくても取締りの対象にはなりません)。
 また、パスポート(または滞在許可証)を持たない場合は宿泊を拒否されます。万一、パスポートの紛失、盗難に遭った場合には、その地域を管轄する警察署で盗難・紛失届出証明(Recepisse de Declaration de Vol / Perte)を取得し、その後、宿泊地の警察署で宿泊許可証(Le bon pour passer la nuit a l'hotel)を発行してもらう必要があります。併せて、在モロッコ日本国大使館にパスポートの申請手続等について照会してください。

8 交通事情
(1)モロッコでは交通事故が多発するなど道路交通事情は良くありません。モロッコの交通事情と事故対策については、在モロッコ日本国大使館が作成している「安全の手引き」(https://www.ma.emb-japan.go.jp/pdf/ryoji/anzen-tebiki-ma.pdf )の該当箇所を参照ください。
(2)多くの日本人旅行客が訪れるマラケシュとワルザザートを結ぶ「マラケシュとワルザザート間」やフェズとメルズーガを結ぶ「イフランとエルラシディア間」の陸路移動は、標高約2,000mのアトラス山脈を越えなくてはなりません。冬期には、山越えの途中で雪のために旅行客などを乗せた車やバスが立ち往生してしまう事例が度々発生しています。また、積雪により道路が封鎖されている場合もあります。冬期にアトラス山脈を越えて陸路移動をする場合は、事前にアトラス山脈の天気予報をモロッコの報道や宿泊先のホテル等から確認することをおすすめします。


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