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スーダン

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● 滞在時の留意事項

1 外国人登録
 スーダンに入国する外国人は、滞在中に外国人登録を行う必要があります。登録料は5,300スーダンポンド、登録申請先は、市内、国境の入国管理局、ハルツーム国際空港(国際線の出国ターミナルの一室で24時間受付可能(滞在日数が3日以内の人に限る))です。(2022年5月末現在)。他にパスポートサイズの写真2枚が必要です。また、登録は空港や入国管理事務所だけでなく、宿泊するホテルによっては手続を代行してくれるところもあります。ただし、ホテルで登録する場合には、登録料に加え、手数料がかかる場合がありますので、各ホテルにてご確認ください。

2 旅行制限
 これまで国内旅行には制限があり、地方旅行をする場合には、事前に旅行許可証を取得する必要がありましたが、観光目的で滞在されている方は必要なくなりました。ただし、知人訪問やビジネス等の目的であれば、引き続き許可証が必要になりますので、ご注意ください。

3 写真撮影の制限
 軍事施設、空港、ダム、橋、宮殿等の撮影は禁止されています。それ以外の場所でも取材等で撮影する場合には、事前に観光省での写真撮影許可証を取得する必要があります。無許可で撮影しているところを発見されると、身柄を拘束されることもあります。なお、当局の指示が末端の警察官まで徹底されていないため、許可証を所持していても撮影に関し、警察官とトラブルとなることがありますので注意が必要です。

4 デモ
 スーダンでは、2021年10月25日に国軍が首相等を拘束し政権を掌握する事案が発生しました。かかる事態を受け、2022年5月末現在まで毎週のように国民による抗議デモがスーダン各地で行われています。これら国民の抗議デモに対して、国軍勢力は銃火器等を用いた実力行使によってデモ隊の鎮圧をおこなっており、デモが発生する度にデモ隊側に負傷者が発生しています。デモの開催日、デモ実施場所周辺は大変危険な状況になっているので最新のデモ情報を入手するなど細心の注意が必要です。

5  交通事情
(1)一般的交通事情
 スーダンと日本では、交通ルール(右側通行、赤信号でも右折可能等)や、交通マナー(見切り発進、二重三重の左折待ち、無理な横断等)が異なります。交通インフラが脆弱であり(道路の陥没、信号機の滅灯等)、交通環境が整っていないため、当地で車両を運転する場合には、細心の注意が必要です。
(2)主な交通機関
 公共交通機関としては列車、民営のバス、乗合タクシー(アムジャ)、タクシー、リキシャ(三輪タクシー、別名トゥクトゥク)がありますが、長距離列車については本数が少なく、また、運行時間も定まっていないため、一般的に日本人の利用には困難が伴います。バスは、バスターミナル以外にバス停はなく、常に混雑しています。また、タクシーやリキシャを利用する場合は、料金メーターが設置されていないため事前に料金交渉が必要です。
 レンタカーが利用できますが、保険付きのものは少なく、万一、交通事故が発生した場合、保障問題等でトラブルになる可能性があります。

6 各種取締法規に関する留意事項
(1)薬物(麻薬、大麻、覚醒剤等)
 麻薬、大麻、覚醒剤といった薬物の製造・輸出入・売買・所持・使用が禁止されており、薬物事犯で摘発されると、死刑を含む厳しい処罰を科せられる可能性もあるほか、営利目的の場合は財産を没収される場合もあります。
(2)不法就労
 就労する場合には、内務省と労働省の双方から就労許可を得る必要があります。外国人の無許可就労は禁止されており、摘発された場合は国外への強制退去を含む厳しい措置が課せられます。
(3)治安維持
 スーダン政府は、国内の治安維持に力を入れており、特に首都ハルツームでは、深夜になると、市の要所において、軍や警察による検問が実施されています。検問では、身分証明書の提示を求められますが、旅券やIDカード等の身分証明書を所持していない場合、確認のために最寄りの警察署等へ連行される場合がありますので、常時、身分証明書(旅券のコピーを携行する場合、身分事項欄のほか査証欄も必要)を携行するようにしてください。
(4)その他
 イスラム社会であるスーダンでは、シャリーア(イスラム法)が施行されており、飲酒、姦通等についての厳しい罰則があります。

7 在留届
 スーダンに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後住所または居所が決まり次第遅滞なく在スーダン日本国大使館に在留届を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが、郵送、FAXによって行うこともできますので、在スーダン日本国大使館宛に送付してください。

8 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、スーダンで事件や事故、自然災害等が発生し、在スーダン日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受取先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。


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