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ケニア
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● 滞在時の留意事項
1 旅行、写真撮影の制限(外国人の旅行が禁止または制限されている場所等)
大統領官邸や軍関連施設、警察施設等に外国人が許可なく立ち入ることや写真撮影することは禁止されています。また、空港内では写真撮影が禁止されている場所(警備関係施設、空港警備員の状況等)がありますが、明確に表示されていない場合が多いため、写真撮影をしたい場合は撮影の可否を確認し、空港関係者等から違法性を指摘されないよう注意が必要です。嫌疑を掛けられた日本人が警察に一時的に拘束された事案も発生していますので注意してください。
2 旅券またはケニア外国人証明書の携帯義務
ケニアを訪れる外国人に対しては身分証明書(旅券またはケニア外国人証明書)の携帯が義務付けられています。取締りを行う警察官や入国管理局職員は、外国人が合法的に滞在していることを確認できるまで、法令により身柄を拘束する権限を有しています。また、軍に拘束された場合はさらに厳しく、合法的な滞在を証明できても、全ての嫌疑が晴れるまで引き続き拘束されることがあり、旅券の原本を確認した後も事情聴取が続けられた例もあります。このため、ケニア滞在中は、身分証明書を常時携帯してください。身分証明書のコピーは証明書として認められていませんので注意してください(旅券等の紛失には十分注意してください)。
3 違法薬物
麻薬、コカイン等の違法薬物は禁制品であり、ケニア国内での売買、使用に対しては、極めて重い刑罰(終身刑(最高刑)もあり得る)が科されます。違法薬物には絶対関わらないでください。また、路上でミラー、カット、チャットと称する、いわゆる「危険ドラッグ」、「脱法ハーブ」(麻薬等と同様の作用がある)の類が売られており、比較的容易に入手することが可能ですが、身体への悪影響があり、大変危険であるため、これらを使用することも厳に慎んでください。
なお、第三者から荷物を託され、知らぬうちに覚醒剤の運搬役となった日本人観光客等が、ジョモ・ケニヤッタ国際空港や帰国後の日本国内の空港で検挙される事案が発生しています。2019年3月には覚せい剤30キロを密輸したとして、羽田空港で日本人が逮捕、起訴され、懲役16年、罰金800万円の判決が言い渡されています。第三者から「この荷物(コーヒー、ナッツ等として)を日本の友人に届けてほしい」などと依頼を受けても毅然と断り、安易に荷物を預からないように十分注意してください。
4 象牙
ケニアでは象牙の販売を目的とした象の密猟が大きな社会問題となっています。密猟された象牙の密輸について、ケニアの関係機関は取締りを強化しています。観光客が国立公園において、象牙であることを告げられぬまま購入してしまい、空港で逮捕される事案が発生していますので、土産品を購入する際は、材質が何であるか確認するようにしてください。
5 ビニール袋(レジ袋等)
2017年8月より、ケニアではビニール袋(レジ袋等)の所持が違法となりました。ケニアへの持込みも違法となりますので、持ち込まないようにしてください。
6 交通事情
(1)交通マナー
交通規則やマナーを守らない車が多く、特に路線バス(マタツ)は、信号無視や無理な割り込み、歩道の走行、道路の逆走等、危険な運転をする傾向が強く、ケニア国内でも問題視されています。また、方向指示器やヘッドライトが作動しないなど、整備状況の悪い車両も多く走行していることから注意が必要です。
(2)道路環境
多くの一般道路では、穴が空いているところがあったり、速度超過を防止する突起物(バンプ)が設置されていたりすることがあり、これらが原因となる渋滞がみられます。また、信号がない交差点、ラウンド・アバウト(ロータリー)等で渋滞が発生することがあります(信号機が動いている場合でも車が進まないケースもあります。)。日本とは道路環境がかなり異なりますので、運転する場合には細心の注意を払うよう心掛けてください。
(3)マタツ等の利用
マタツ(小型の乗り合いバス)やバイクタクシー(ボダボダ)は危険運転をすることが多く、また、犯罪の被害に遭う可能性も高いため、治安上の観点からも利用しないでください。
(4)タクシー等の利用方法
ア タクシー
ケニアでタクシーを利用する場合、あらかじめ手配しておくことをおすすめします。乗車する際には、自身で手配したタクシー会社の車両であることを確認するよう留意してください。「白タク」は、車両の整備も行き届いていない上に、不当な料金を請求される場合も多くトラブルの原因となりますので、「白タク」の利用は控えてください。その場でタクシーを見つけられない場合は、タクシー会社に直接連絡してタクシーを呼んでください。
イ 配車アプリ
最近ケニアの都市部において、「Uber」や「Bolt」等の配車アプリを利用してタクシーを呼ぶことができるようになりました。これは、比較的安価で安全であると言われていますが、乗車前には自身が呼び出した車両であるか、必ず確認するよう心掛けてください。また、乗車時は必ずドアを施錠してください。
7 在留届
ケニアに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後住所または居所が決まり次第遅滞なく、在ケニア日本国大使館に在留届を提出してください(在ケニア日本国大使館はエリトリア、ソマリア、セーシェルを兼轄しています。他方、セーシェルにおいては在セーシェル日本国大使館に在留届を提出してください。)。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く。)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をおすすめしますが、郵送によっても行うことができますので、大使館宛に送付してください。
8 たびレジ
在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、ケニアで事件や事故、自然災害等が発生し、在ケニア日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受取先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。
9 緊急情報配信用X(旧ツイッター)
在ケニア日本国大使館では、緊急情報配信用X(旧ツイッター)を運用しています。このXでは、日本人の安全確保に直結する緊急度の高い情報を、大使館が事案を確認した直後に受け取ることができます。「在留届」、「たびレジ」とは別に、「在ケニア日本国大使館緊急情報配信用X」をフォローすることで、更に迅速に情報を受け取ることができます(https://twitter.com/JapanEmbKE_EMR )。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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