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ガーナ

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● 滞在時の留意事項

1. 留学・就労等
(1) ガーナに留学、就労などの目的で60日以上滞在する場合は、入国管理局各事務所に届け出て滞在許可証を取得する必要があります。手続きには「警察証明書」および「雇用期間の記載された雇用契約書等」の提出が義務付けられており、必要に応じて「ガーナ国内の認可された病院の診断書」の提出が求められる場合もあります。なお、警察証明書は、在ガーナ日本国大使館でも取得できますが、通常発給までに1〜2か月を要するため、日本を出発する前に各都道府県警察本部で受領されることをおすすめします。
(2) ガーナにおいて、永住権や就労資格を取得することなくガーナ国内で就労することは禁止されています。就労に関しては、入国後に入国管理局各事務所へ居住許可及び労働許可を申請し取得する必要がありますが、取得には時間を要します。

2. 外国人IDカードの取得
 ガーナ政府機関(National Identification Authority(以下NIA))は、ガーナ国内に3か月以上滞在する外国人に対し、外国人IDカード(non-citizen identity card)の取得を勧めています。NIAによると、この措置は国内法規(Regulation 7 of the National Identity Register Regulations、2012(L.I.2111)に依拠したものであり、外国人は、入国管理局の各種手続き(滞在許可申請等)、運転免許証申請、その他公的機関における各種申請等に外国人IDカードが必要となります。
申請方法、申請場所、不明点等につきましては直接NIAへ問い合わせてください。
・名称:National Identification Authority
・電話番号:+233(0)50 126 7262 / +233(0)50 126 7280
・ホームページ:http://www.fims.org.gh/

3. 写真撮影
 空港、政府関連施設、軍事施設及び警察施設等多くの撮影禁止場所が存在します。撮影中に警察官などから注意を受けた場合は必ずその指示に従ってください。

4. 違法薬物
 違法薬物の使用、所持、売買、生産および輸出入は厳しく禁止されており、初犯であっても厳罰が科せられますので、絶対に関わらないでください。

5. 通貨、両替、ATM
(1) 日本円をガーナ・セディに両替することはできません。両替可能な主な通貨は、米ドル、英国ポンド、ユーロです。両替は銀行、空港、ホテルの両替所および両替商で行うことができます。路上で両替をしている業者も見受けられますが、両替の際に犯罪に巻き込まれるおそれもありますので、利用しないでください。
(2) クレジットカードはホテルやレストラン等で一部使用可能ですが、スキミングなどで不正使用される可能性があるため、十分に注意が必要です。
(3) 各銀行等のATM機には一回の取引での引出し限度額が設定されており、かつ、ATM内の現金残量によっても変更されます。
(4) ガーナ国内の銀行では米ドルを現金で引き出す場合、引出し額に制限がある場合があります。

6. 運転免許
 ガーナで運転をするには、国際運転免許証またはガーナの運転免許証が必要です。日本の運転免許証では運転はできません。
運転手・自動車ライセンス機構(DVLA(Driver and Vehicle Licensing Authority))から現地の運転免許証を申請する場合は、運転免許抜粋証明書(在ガーナ日本国大使館にて発行)が必要です。

7. 交通事情
(1) 主な公共交通機関は、小型バス(トロトロ)とタクシー(Uber・Bolt含む)があります。トロトロは行き先により料金が決まっており、乗車してから料金を支払いますが、通常のタクシーは乗車する前に値段交渉が必要です。UberやBoltなどの配車アプリを利用すれば値段交渉は不要です。
(2) トロトロおよびタクシーの中には十分整備されていない車両もあるため、車両による長距離、長時間の移動をする際は、運転手付きのレンタカー等を検討してください。
(3) 土地勘のないタクシー運転手がおり、他の利用客を勝手に相乗りさせるケースもあるため、料金交渉の際には、車の状態や運転手以外に人がいないかどうかを確認する必要があります。なお、タクシーは各市役所に登録する必要があり、その登録番号が車体に表示されています。
(4) 交通渋滞が頻発しており、特に夜間は運転マナーも悪く街灯も少ないため、非常に危険です。また、停電等で信号機が作動していないこともあります。加えて、バイクは交通ルールを無視する傾向があり、特に注意が必要です。

8. 国内旅行・移動時の留意点
(1) ガーナ北部地域では、地域の首長権を巡る争いや土地紛争が発生しています。
特に、アッパー・イースト州、ノース・イースト州、ノーザン州、サバンナ州、ボノ州、オティ州へ渡航する場合は、アクラでの滞在と比較してより高い安全意識を持つ必要があります。
(2) こうした紛争は、急に発生する可能性があり、時に暴力的になる場合があります(銃器の使用を含む)。万一これらの紛争が発生した場合、地元の警察はその状況を封じ込めるために外出禁止令を課すことがあります。外出禁止令については、ガーナ内務省のプレスリリース等で確認できます。
(3) 国境地域、特に北部国境を訪れる際には、一層の注意を払う必要があります。ガーナの国境には物理的な障壁がないことが多く、国境地域の治安状況は急速に変化する可能性があります。これらの地域に影響を与える隣国(ブルキナファソ、トーゴ、コートジボワール)の最新情報を入手してください。特に旅行者は、常に訪問地域の最新の情報を入手することを心がけてください。
(4) 夜間の幹線道路で武装強盗が発生しています。武装強盗は地方のみならず、アクラ-テマハイウェイでも発生していることから、夜間の移動は非常に危険です。また、日中の幹線道路でも武装強盗が発生したとの情報もあり、注意が必要です。
(5) 洪水は、雨季(6月から9月)の間、国内各地で発生しています。地元の天気予報を注視し、このシーズン中に影響を受ける地域に旅行する際には十分な準備と注意が必要です。

9. 商取引にあたっての留意点
 ガーナにおいて金の取引を行う際には、高価値鉱物マーケティング公社(PMMC)を通じてアドバイスを得るようおすすめします。必ずしもPMMCを介さなければ金およびダイヤモンドの取引ができないというわけではありませんが、PMMCは金およびダイヤモンドの取引の真正性を保証できる国内唯一の公的機関であり、PMMCを介さず採掘会社または販売会社と直接取引を行おうとして詐欺に遭う被害が増加しています。
 PMMCを介しての金の取引による相場については、ロンドン金属取引所における輸出当日の現物価格をベースに決定されるため、取引会社等からの提示価格が市況価格より著しく安価である場合は、詐欺の可能性が高いと考えられます。なお、詐欺事件においてもPMMCを介しての取引を装い同様の手順を踏んでいるケースが多くみられますが、使用されるほとんどの書類が精巧に作成された偽造書類の可能性が高いので、信頼できる弁護士などにより書類が真正なものかどうか確認することをおすすめします。

10. デモ活動
 アクラでのデモは、警察の管理下の元、平和的に行われるものが殆どですが、まれにタイヤを燃やしたり、交通を妨げるデモが発生したりする場合があります。その結果、交通の混乱にもつながる可能性があります。現地メディア等の最新情報に注意し、デモや大規模な集会が行われる地域を避ける必要があります。

11. 在留届
 ガーナに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡等に必要ですので、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )を通じて、在ガーナ日本国大使館に「在留届」を提出してください。日本から転居する場合には、住所が決まっていなくても、日本出発の3か月前からオンライン提出が可能です。
 この他、住所その他届出事項に変更が生じたときは「変更届」を、日本への帰国や他国に転居する際には「帰国・転出届」を、在留届電子届出システムを通じて必ず提出してください。

12. たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外の在留地から第三国への短期渡航も含む)は、「たびレジ」(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )への登録をお願いします。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、ガーナで事件や事故、自然災害等が発生し、在ガーナ日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受取先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。


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