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ウガンダ

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● 滞在時の留意事項

1 旅行制限等
 外国人旅行者が立入りを禁止または制限されている地域はありません。しかし、郊外の道路では軍や警察による検問が実施されている場合があるため、パスポートのコピー(身分事項および査証ページ)を常に携行してください。
 ウガンダ北東部(カラモジャ地域)では、家畜強奪のために銃で武装したグループの出没があり、山賊行為や部族対立による衝突も発生しています。同地域を訪問する際には注意が必要です。不用意に家畜に近づくと、家畜泥棒として襲撃の対象となるので、特に注意してください。
 さらに、ウガンダ西部(コンゴ民主共和国国境付近)はADFにより外国人が殺害される事件が発生したり、最近では隣国からの難民の流入が増加したりしています。本ホームページに掲載している危険情報を確認のうえ、旅行場所を選択してください。

2 写真撮影の制限
 軍事施設、大統領官邸、空港、兵士およびデモ現場等の撮影は不審者(デモ参加者)として職務質問を受けたり、場合によって連行されたりするリスクがあります。その他、写真撮影を制限している施設・場所等もあるので、撮影前に確認してください。

3 各種取締法規
(1)違法薬物
 違法薬物の持込み、所持は法律により禁止されています。違反した場合、懲役5年または罰金200万ウガンダシリング(約8万円)もしくは両刑罰が科せられ、再犯者には終身刑が科せられます。絶対に入手・使用しないでください。
(2)不法就労
 不法就労が判明した場合、禁固刑、罰金刑もしくは両刑罰が科せられます。ウガンダの「就労」の定義は非常に曖昧かつ厳しく、これまでの事例に見る限り「営業部」に所属する自身の名刺を所有して、国内の日系企業を表敬訪問しただけで検挙された事例もあり、真に「観光のみ」と言い切れない行動に及ぶ場合、「就労査証(ビザ)」もしくは「Special査証」の取得が必須です。市中ではしばしば入国管理官による抜き打ちの一斉取り締まりが行われては多数の外国人が一網打尽に連行され、まともな取り締まりや裁判を経ることもなく収監される事案が発生しています。当地ではえん罪を主張しても、捕まることはそのまま有罪、刑務所送りを意味しますので、万一拘束されたら、一刻も早くその事実を、一人でも多く外部の人に伝えてください。携帯電話は拘束後の早い段階で没収されますので、それまでの間に知人や自身が所属する会社関係者への通報ができないと、誰にも知られることなく長期に拘束される可能性があります。
(3)違法鉱物取引
 金を含む鉱物・土壌の採取や国外への持ち出し、路上の売人からのそれらの購入を巡って、邦人にも多くの事案が発生しています。中には路上で「お土産に」と称して近寄ってきた売り子から、偽物と承知した上で購入した「金(ゴールド)」を巡り、逮捕・勾留された事案も報告されており、これらはウガンダの近隣国も巻き込んだ、金の売人、警察、空港関係者、携帯電話職員(盗聴係)、裁判官、弁護士、政治家などによって構成された「罠」として、いたる場所で外国人旅行者を狙っています。そのため「金(ゴールド)」取引に関する誘いかけには、ウガンダに在留中の直接取引のみならず、本邦にいる際にもメールやネット取引に応じるべきではありません。当館には在留邦人・法人から同様の相談が多く寄せられており、「ほぼ全てが詐欺」と言って過言ではありません。
(4)喫煙
 公の場所での喫煙は、環境保護関連の規則で禁止されています。違反した場合は罰金刑が科せられます。
(5)その他
 停車中の車両に近づいてくるストリートチルドレンにお金を与える行為はウガンダの法律で処罰の対象となるので注意してください。

4 交通事情
(1)道路事情等
 車は左側通行です。道路標識は日本とほぼ同じですが十分に掲示されていません。信号機や横断歩道が少なく、歩行者の飛び出しが多いため、運転には注意が必要です。
 また、車両優先が慣行となっているため、歩道のない道路の歩行や横断歩道のない場所での道路の横断は非常に危険です。歩行者用信号機が青であっても周囲に十分注意をして横断してください。
 道路環境も劣悪です。カンパラ市内の幹線道路でも至る所に穴が空き、雨天時は道路が冠水し車が立ち往生しています。加えて、車両の整備不良、速度超過、逆走、強引な割込み、オートバイによる歩道の走行などによる交通事故が発生しています。
 さらに、車両保有者の大半が自動車保険(任意)に加入していないため、被害に遭っても補償を受けられない場合が多くあります。自身で十分な補償を受けられる海外旅行保険の加入を強くおすすめします。
(2)レンタカーの利用
 前述のとおりウガンダの交通事情は劣悪なため、レンタカーを利用する際は運転手付きで手配することをおすすめします。中には整備不良の車を貸し出す業者もいるため、必ず車両点検を実施し、不良箇所が無いことを確認してから借りてください(返却時にトラブルになる場合があります)。なお、自賠責保険の補償額は低く、自分で運転する場合は、自動車保険への加入をおすすめします。
(3)交通事故発生時の対応
 原則、警察官が到着するまで車は移動させないでください(他車の交通の妨げにならない場合)。特に相手がいる場合は現場の保存が重要です。安易に車を移動すると、過失を認めた、証拠を隠滅したと判断されてその後の事故処理が円滑に進まないおそれがあります。一方で、車両の移動が必要な場合は、両者合意のうえ、可能な限り移動前の状況を撮影してください。ただし、野次馬から暴力を受けるなどの危険を感じた場合は、ただちにその場を離れて警察署へ向かってください。なお、負傷者がいる場合は、救護活動の放棄とみなされないために車に同乗させ、共に行動してください。
 その他、警察官が賄賂を要求することも稀にありますので、安易に応じないでください。
(4)車両強盗
 主に地方部の路上で、車の故障で立ち往生しているかのように装い、親切心から手助けをしようとした通りがかりのドライバーに対して、集団で襲いかかる手口の強盗が横行しています。最初は故障車のドライバー1名がいるだけに見えても、被害者が車を降りた途端、周囲から仲間が大勢集まってきて、車両を含めて強奪されます。「親切心につけ込んだ犯罪がある」ことを常に意識してください。

5 その他留意事項
(1)カンパラでは、道路の中央分離帯が芝生になっている所があります。道路を横断する際にこの芝生部分を踏みつけることは違反行為であり、罰金となる場合があるので注意してください。
(2)過去に迷彩柄の洋服を着ていた外国人がウガンダ警察から事情聴取のため一時拘束される事案が発生しました。当事者は、この洋服の入手経路(購入先)や着用目的等を聴取され不審者ではないとして釈放されました。しかし、ウガンダではテロの脅威が高まっている時、国際会議等の大型イベントの開催前等は、通常より厳重な警備態勢が敷かれることがあります。無用なトラブルに巻き込まれないために、迷彩柄の洋服の着用は控え、また迷彩柄の洋服を鞄の中に入れていて没収されたケースもあるので注意してください。
 
6 在留届
 ウガンダに3か月以上滞在する方は、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )を通じて、在ウガンダ日本国大使館に「在留届」を提出してください。日本から転居する場合は、外国での住所を決定していなくとも、日本出発の3か月前から提出が可能です。
 この他、住所その他届出事項に変更が生じた際は「変更届」を、日本への帰国や他国に転居する際には「帰国・転出届」を、在留届電子届出システムを通じて必ず提出してください。

7 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外の在留地から第三国への短期渡航も含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報はウガンダで事件や事故、自然災害等が発生した場合や在ウガンダ日本国大使館が安否確認を行う際にも利用します。安全情報の受取先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。


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