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アルジェリア

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● 滞在時の留意事項

1 在留届
 アルジェリアに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後住所または居所が決まり次第遅滞なく、在アルジェリア日本国大使館に在留届を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが、郵送によっても行うことができますので、大使館宛に送付してください。

2 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、アルジェリアで事件や事故、自然災害等が発生し、在アルジェリア日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

3 写真撮影の制限
 軍関係施設および警察関係施設の写真撮影は禁止されています。その他の政府関係施設やホテルの写真撮影も禁止されるケースがあります。また、南部砂漠地帯においては、歴史的価値のある美術品(壁画等)の撮影も禁止されています。なお、撮影禁止地区で撮影を行った場合、警察に撮影したカメラや記録メディア、または写真を没収されることもありますので十分注意してください。

4 各種取締り
(1)麻薬
 麻薬等の薬物問題は、アルジェリアの抱える大きな問題の一つとなっています。そのため、当局は薬物売買や薬物乱用者に対する取締りを強化するとともに、空港や国境等において薬物の密輸出入に対する対策を推進しています。なお、違反者に対しては厳罰が科されます。
(2)不法就労
 労働許可証を得ずに就労する外国人は、不法就労とみなされ国外退去処分になります。
(3)銃器
 外国人および一般市民の銃器所持は禁止されています。
(4)不正両替
 両替業としての正規許可を得ていない業者による外貨換金(不正両替)は取締りを受けます。そのため、両替証明書および両替所の発行する領収書は、破棄せず保管する必要があります。正規の両替は銀行やホテルでできます。

5 スポーツイベント
 過去には、サッカー競技場周辺において、試合内容に不満を持ったサポーターが暴徒化し、商店、通行車両等を襲撃する事件も発生しています。そのため、注目度の高いスポーツイベントの会場周辺では、トラブルに巻き込まれないよう細心の注意が必要になります。もしトラブルに遭遇した場合には直ちにその場を離れてください。

6 交通事情
(1)交通事故統計
 アルジェリア国家道路安全局の統計によると、2022年中のアルジェリア全土における交通事故発生件数は22,980件であり、交通事故による負傷者数が30,777人、死者数が3,409人でした。
人口あたりの交通事故による死亡者数を計算すると、アルジェリアにおける交通死亡事故の発生状況は日本の約3.6倍に相当します。

(2)道路事情等
 日本人の7割以上が居住するアルジェ県は、内陸部から海岸へ向かって下る広大な丘陵地帯に築かれた市街地から成り、県内には湾曲した坂道や幅員の狭い道路が多く、渋滞が頻繁に発生します。また、信号機がほとんど設置されておらず、主要交差点が環状交差点であり、車両が右側通行であること等に注意が必要です。
アルジェリアでは、政府の規制により四輪自動車の新規購入が困難な状況が続いているため、相当古い四輪自動車が現役で利用されており、車両トラブルに巻き込まれないよう注意が必要です。また、四輪自動車の運転マナーは一般に悪く、スピードの出し過ぎ、強引な割り込み、方向指示表示なしの急な車線変更、一方通行路の逆走、夜間の無灯火等が頻繁に認められ、交通事故に巻き込まれないよう注意が必要です。
また、自動二輪車に対する規制はないため、新品の自動二輪車の普及が進んでいますが、乗車用ヘルメットの着用率が極めて低く、曲乗りに興じる運転者等への取締りが行われないため、自動二輪車に関わる交通事故に巻き込まれないよう特段の注意が必要となります。

(3)公共交通機関
 アルジェリアの列車、バス等の公共交通機関は、運行時刻が日本ほど安定しておらず、行き先の不明確な場合もあり、また利用方法が一部日本と異なります。したがって初めて利用する際には、単独では利用せず、信頼できる現地人等に教えてもらいながら利用することを推奨します。また公共交通機関では、すり、置き引き等の被害に遭わないよう注意が必要です。

(4)国内移動手段等
 アルジェリア国内で長距離移動をする際には、誘拐等の被害を避けるため、可能な限り陸路を避け、空路で移動することを推奨します。また、砂漠地帯に渡航・滞在する場合には、政府公認ガイドの同行が義務付けられていますので、単独行動を避け、政府公認ガイドの指示に従い、指定された観光コース以外の地域や国境地帯には絶対に近づかないようにしてください。


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