海外安全情報の検索



10月の渡航関連情報
(2017年10月1日~31日の発出情報)


I.「海外安全情報(危険情報)」
10月3日 イラン 【危険度】
●パキスタンとの国境地帯
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●ケルマンシャー州及びイーラーム州のイラクとの国境地帯
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●イラク及びアフガニスタンとの国境地帯(上記を除く)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●シスタン・バルチスタン州(チャバハール市及び同市周辺の自由貿易地域,アフガニスタン及びパキスタン国境地帯を除く)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●シスタン・バルチスタン州チャバハール市及び同市周辺の自由貿易地域及びケルマーン州
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●首都テヘラン他,上記地域を除く全地域
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●2017年6月7日,首都テヘランの国会事務所建物及びイマーム・ホメイニ廟周辺において,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)によるテロ事件が発生しました。同事件以降もISILはイランで攻撃を行う旨,動画を公開していますので,引き続きテロへの注意が必要です。
●パキスタン,イラク及びアフガニスタン国境地帯等では,治安部隊と反政府組織との衝突やISIL関係者の摘発がみられます。目的の如何を問わず,同地域への渡航は止めてください。

☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。


10月5日 コモロ 【危険度】
●全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●コモロでは,2016年4月に大統領選挙が実施され,同年5月に新大統領が就任しました。現在まで,治安悪化につながる事例はありませんが,独立以降,たびたびクーデターが発生しているため,政治情勢に注意を払う必要があります。
●強盗等の一般犯罪の頻発,交通インフラの脆弱性に起因する交通の混乱,各感染症等のリスクを避けるための十分な注意が必要です。


10月5日 エチオピア 【危険度】
● エリトリア及びソマリアとの国境地帯
 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
● ガンベラ州の国境地帯及びソマリ州(ジジガ市及びゴデ市を除く)
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
● アムハラ州の一部,オロミア州の一部,ガンベラ州(国境地帯を除く),ソマリ州の一部,ベニシャングル・グムズ州ディンディル川以南のスーダン,南スーダン及びケニアとの国境地帯(ガンベラ州の国境地帯を除く)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
● アムハラ州の一部,オロミア州の一部,アディスアベバ市及びその他の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
● 2017年9月,オロミア州東ハラルゲとソマリ州ジジガ周辺では激しい民族衝突により,多数の死傷者が発生しました。これらの地域への不要不急の渡航は,引き続き止めてください。
● エチオピアにおいては,この他の一部地域においても部族間による衝突が発生しています。常に周囲の状況,安全に注意し,不穏な兆候があれば,速やかにその場を離れるようにしてください。
10月6日 マリ 【危険度】
●北部地域(トゥンブクトゥ州,キダル州及びガオ州),モプチ州,セグー州北部,クリコロ州北部及びカイ州北部
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●首都バマコ市を除く上記以外の地域
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●首都バマコ市
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

【ポイント】
●マリ北部から中部にかけては,マリ政府の統治が十分に及んでおらず,武装勢力間による衝突やイスラム過激派組織等によるテロが続発しています。誘拐やテロ等の不測の事態に巻き込まれる脅威度が高いため,北部地域等に対する退避勧告を継続します。
●2017年6月,首都バマコ市においても,イスラム過激派組織がリゾート施設を襲撃するテロ事件が発生しました。マリ全土において,引き続き,テロの高い脅威が認められます。
●マリ南部の各地では,幹線道路料金所への武装襲撃,また外国人誘拐事件が発生するなど治安状況が悪化しています。バマコ市内では,6月以降,改憲反対やフランスに対する大規模デモ・集会に加え,白昼の武装強盗などの凶悪犯行も発生しています。これら地域への渡航には,十分な安全対策が必要です。
10月17日 マダガスカル 【危険度】
●全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●2016年6月の独立記念日に,アンタナナリボ市内のマハマシナ競技場で手榴弾によるものとみられる爆発事件で3名が死亡,90名が負傷したほか,大規模イベントや多くの人々が集まる場所をターゲットとした凶悪事件等が時折発生しています。そのような場所では,周囲の状況に十分に注意してください。
●マダガスカル全土において,誘拐事件が増加傾向にあるほか,武装強盗団「ダハロ」による村落襲撃事案が南西部地域で数多く報告されていますので,渡航には十分注意してください。
10月17日 イラク 【危険度】
●ニナワ県(以下に規定するシャクラーワ等経由幹線道路を除く),キルクーク県,サラーハッディーン県,アンバール県,バグダッド県(以下に規定するバグダッド国際空港敷地内及びIZ等を除く)),ディヤーラ県,カルバラー県,バービル県,ワーシト県,ナジャフ県,ディワーニーヤ県並びにクルディスタン地域(エルビル県,スレイマーニーヤ県及びドホーク県)のうちニナワ県,キルクーク県,サラーハッディーン県及びディヤーラ県との県境付近(以下に規定するシャクラーワ等経由幹線道路を除く)
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

●ニナワ県並びにエルビル県及びドホーク県のニナワ県境付近のうちエルビル県エルビル市からシャクラーワ,アクレカスロック及びアトリッシュを経由しドホーク県ドホーク市に至る幹線道路及びこれ以北の幹線道路(以下「シャクラーワ経由幹線道路等」という),バグダッド国際空港からインターナショナル・ゾーンへの空港道路(ルート・アイリッシュ)及びインターナショナル・ゾーン(以下「IZ等」という)
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)
 (真にやむを得ない事情でこれらの地域を通過する場合は,所属企業や団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。)(継続)

●エルビル県エルビル市,スレイマーニーヤ県及びドホーク県のうちトルコ,イラン又はシリアとの国境付近並びにニナワ県,キルクーク県,サラーハッディーン県及びディヤーラ県との県境付近を除く地域
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告。国外への退避を検討してください。)(引き上げ)

●エルビル県(エルビル市並びにニナワ県,キルクーク県及びサラーハッディーン県との県境を除く),スレイマーニーヤ県及びドホーク県のうちトルコ,イラン又はシリアとの国境付近
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告。国外への退避を検討してください。)(継続)

●南部4県(バスラ県,ムサンナー県,ズィーカール県及びミーサーン県)(バスラ空港敷地内を除く)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
 (所属企業や団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとることのできない場合,渡航を取りやめ,国外へ退避してください。)(継続)

●バグダッド国際空港敷地内(バグダッド国際空港ホテル及びイラク航空国際ビジネスセンターを含む),バスラ国際空港敷地内
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)


【ポイント】
●10月16日,イラク軍がクルディスタン地域に隣接する係争地キルクークにおいて北方への移動を開始し,クルディスタン地域政府の部隊(ペシュメルガ)との間で衝突が発生している旨報じられており,衝突の拡大が懸念されます。9月29日以降,イラク中央政府はクルディスタン地域発着の国際航空便を既に停止しており,同地域からの国内航空便は運航していますが,今後も運航を続けるか,予断を許しません。
 このような状況を受けてクルディスタン地域内の危険レベル2の地域をレベル3に引き上げます。クルディスタン地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。既にクルディスタン地域に滞在中の方は,国外への退避を検討してください。
●イラクでは,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)との戦闘,テロ,一般犯罪,部族間抗争,デモ・抗議行動,トルコによるPKK(クルディスタン労働者党)拠点への攻撃等の脅威が混在していますので,どのような目的であれ渡航は止めてください。




10月19日 イエメン 【危険度】
●全土
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)

【ポイント】
●イエメン全土では,イエメン政府と反政府勢力との戦闘,イスラム過激派組織によるテロ,誘拐事件が発生しています。イエメンへの渡航は、どのような目的であれ止めてください。また既に滞在されている方は直ちに退避してください。
10月19日 クウェート 【危険度】
●全土 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●クウェートでは,ISIL及びヒズボラ等の過激派組織によるテロの危険性がありますので,不測の事態に巻き込まれないよう注意してください。




10月20日 ペルー 【危険度】
●ワンカベリカ州(チュルカンパ郡)
 :レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(新規)

●ワンカベリカ州(タヤカハ郡アワイチャ町,パソス町)
 :レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ)

●ロレト州の一部,クスコ州の一部,フニン州の一部,ワンカベリカ州の一部,アヤクチョ州の一部,ラ・マル郡
 :レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

●コロンビアとの国境地帯(ロレト州マリスカル・ラモン・カスティーヤ郡ラモン・カスティーヤ町及びヤバリ町を除く),アマソナス州コンドル山脈のエクアドルとの国境地帯
 :レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

●リマ州(リマ市(首都)及びカヤオ憲法特別市),ワヌコ州の一部,ウカヤリ州パドレ・アバッド郡,サン・マルティン州の一部,フニン州の一部,ワンカベリカ州の一部,アヤクチョ州の一部
 :レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●近年,ペルーにおけるテロ事件はアプリマック,エネ及びマンタロ川渓谷地域(VRAEM地域)を中心とする地域に限定されるようになりましたが,同地域に近く,治安が安定していたワンカベリカ州(タヤカハ郡(アワイチャ町,パソス町)及びチュルカンパ郡)に対して,2017年9月,ペルー政府はテロ対策のための非常事態宣言を発出しました。これら地域の危険度をレベル3に引き上げましたので,VRAEM地域及びその周辺を含め,同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。
●全国の主要な観光地では,外国人の旅行者を対象とした強盗及びスリ・ひったくり等の一般犯罪が頻発していますので,引き続き十分注意してください。













10月27日 ザンビア ●コンゴ民主共和国との国境付近(コッパーベルト州ンドラ市を除く)及びアンゴラとの国境付近
 :レベル2:不要不急の渡航はやめてください。(継続)
●その他の地域
 :レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●コンゴ民主共和国との国境付近(コッパーベルト州ンドラ市を除く)は,コンゴ民主共和国から越境した難民・不法移民等が国境周辺地域で窃盗や強盗を行うなど,治安が悪化していますので,同国境付近への不要不急の渡航は止めてください。
●アンゴラとの国境付近は,アンゴラの犯罪グループが,ザンビアの犯罪組織に武器の密売等を行っていると言われており,また,アンゴラ内戦当時に敷設された地雷が今も残存しておりますので,同地域への不要不急の渡航は止めてください。
10月30日 マラウイ ●全土
 :「レベル1:十分注意してください。」(継続)

【ポイント】
●南部のムランジェ県で, 噂話が引き金で自警団による殺人事件が発生し,10人近くの犠牲者が発生しています。また,暴徒化した村人が道路を封鎖するなど治安が悪化しておりますので,周辺地域も含め同県に渡航する予定がある方は,被害に遭わないよう十分に注意してください。
10月31日 カンボジア 【危険レベル】
●全土
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●プノンペン都内を中心に,強引なひったくり事案等が頻発しているほか,凶器を使用した強盗事件に日本人旅行者が巻き込まれる事案も発生しています。外出する際には,極力バッグ等の荷物は持たない,タクシー等の自動車を利用する,周囲への警戒を怠らないなど,犯罪の標的とされないよう対策を講じてください。
●2017年9月に,最大野党の党首が逮捕されました。現時点で目立った衝突等は起きていませんが,2018年7月に予定されている国政選挙に向け,緊張が高まる可能性があることから,常に最新の情報を入手するよう心がけてください。



II.「海外安全情報(スポット情報、広域情報)」発出状況(24件)
10月2日 アメリカ合衆国(米国)  米国:ラスベガスのコンサート会場における銃撃事件の発生に伴う注意喚起
10月2日 マダガスカル マダガスカルにおけるペストの流行
10月2日 フランス フランス:マルセイユにおける襲撃事件の発生に伴う注意喚起
10月2日 カナダ カナダ:エドモントン市内におけるテロ容疑事件発生に伴う注意喚起
10月3日 イラク イラク:クルディスタン地域住民投票に伴う注意喚起(その4)
10月3日 アフガニスタン アフガニスタン:治安情勢(定期更新)
10月3日 リベリア リベリア:大統領選挙に伴う注意喚起(新規)
10月3日 アメリカ合衆国(米国) 米国:ラスベガスのコンサート会場における銃撃事件の発生に伴う注意喚起(更新)
10月6日 スペイン スペイン:カタルーニャ州における分離独立運動に伴う注意喚起(その2)
10月11日 アメリカ合衆国(米国) 米国(サンフランシスコ):山火事の拡大に伴う注意喚起
10月12日 ペルー ペルー:国勢調査の実施に伴う注意喚起
10月13日 インド インドにおける大気汚染に関する注意喚起
10月13日 ベネズエラ ベネズエラ:州知事選挙の実施に伴う注意喚起
10月13日 カメルーン カメルーン:北西州及び南西州における治安部隊とデモ隊の衝突に伴う注意喚起(その2)
10月13日 イラク イラク:治安情勢(定期更新)
10月16日 イラク イラク:キルクークにおける衝突発生に伴う注意喚起
10月18日 中華人民共和国(中国) 中国における鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染例の報告(家禽との直接接触は避けてください。)(その20)
10月20日 ケニア ケニア:大統領選挙再実施に伴う注意喚起(その4)
10月20日 マダガスカル マダガスカルにおけるペストの流行(その2)
10月24日 セネガル セネガル:ダカールにおけるテロの脅威の高まりに伴う注意喚起
10月30日 アゼルバイジャン、アフガニスタン、アメリカ合衆国(米国)、アラブ首長国連邦、イエメン、イラク、イラン、インド、英国、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、シリア、タジキスタン、タンザニア、トルコ、ドイツ、ナイジェリア、バングラデシュ、バーレーン、パキスタン、ブルガリア、レバノン イスラム教シーア派の宗教行事「アルバイーン」に伴う注意喚起
10月31日 インド インド(西ベンガル州・ダージリン):大規模デモに関する注意喚起(その2)
10月31日 マダガスカル マダガスカルにおけるペストの流行(その3)
10月31日 インドネシア インドネシア:バリ島アグン火山の警戒レベル引き下げ(更新)