1. ホーム
  2. 地図からの選択
  3. テロ・誘拐情勢
  4. コソボ

コソボ
テロ・誘拐情勢

更新日 2023年04月17日

1 概況
(1)コソボでは、アルバニア系住民とセルビア系住民の間に対立が残っており、特にコソボ北部のセルビア系住民が多数を占める地域(対セルビア国境の4自治体)では、コソボ・セルビア間の対立関係やコソボ政府の政策に対する住民の反発による緊張状態がしばしば生じており、テロ行為や暴力的なデモ等も発生しているため、十分に注意が必要です。また、国内には、複数の過激な主張を行うグループが存在しており、過激思想の拡散等が懸念されています。
(2)コソボから「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」等のイスラム過激派組織に参加するため、シリア・イラク等に渡航する者も確認されており、近年コソボへの帰還者が増加しています。また、コソボ政府は、2017年9月に公表した「テロリズムに対する国家戦略及び行動計画2018-2022」において、シリア・イラクでの戦闘経験がある外国人戦闘員の帰還者やSNS等を通じて彼らに感化された者による攻撃を重大な潜在的脅威の1つと指摘し、彼らの脱過激化や社会復帰等の重要性と若者の過激化防止への取組を重点として挙げています。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 「1 概況」のとおり。

3 誘拐事件の発生状況
 治安当局によれば、2022年中の誘拐事件の発生件数は14件(うち5件は未遂)ですが、日本人が誘拐の被害に遭ったケースは確認されていません。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
page TOP