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テロ・誘拐情勢

2016年03月09日

1.概況
(1)バチカン市国警備当局によれば、現在までに同国内においてテロ事件あるいは爆破予告等のテロ関連事件は発生しておらず、反政府武装組織の活動や国際的なテロ組織の活動は確認されておりません。
(2)しかしながら、バチカン市国は国際観光地であり、カトリック信仰の中心であるため、テロの標的となり得ることも排除されません。また、サン・ピエトロ大聖堂、同広場及びバチカン美術館は一般に公開されており、テロリストが観光客に紛れて入り込む可能性があるため、バチカン市国警備当局、スイス衛兵及びイタリア警察当局による厳重な警備体制が敷かれています。
(3)なお、2015年12月8日から2016年11月20日までは、カトリック教会の特別聖年(ジュビレオ)とされており、同期間中、巡礼者や観光客の大幅な増加が見込まれるため、上記警備当局による警備体制が一層強化されています。

2.各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 1.概況のとおり。

3.誘拐事件の発生状況
 バチカン市国では、これまでに誘拐事件が発生したことはありません。

4.日本人・日本権益に対する脅威
 日本人・日本権益に対するテロ事件等は発生していません。
 他方、近年、シリアやチュニジアにおける日本人が殺害されたテロ事件や、パリでの同時多発テロ事件などが発生しています。このように、世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか、これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており、日本人・日本権益が標的となり、テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。
 このような情勢を十分に認識して、誘拐、脅迫、テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。



(注記)
 「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要し、又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が、報道等の情報等に基づき、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり、本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。