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ルワンダ
テロ・誘拐情勢

更新日 2024年01月31日

1 概況
(1)2023年、ルワンダ国内におけるテロ攻撃は発生していませんが、今後発生する可能性は排除できません。ルワンダの反政府武装勢力が、隣国のコンゴ民主共和国東部を拠点として、今なお活動を継続しています。また、ルワンダの対モザンビーク派兵を背景として、イスラム過激派からの報復が行われる可能性も排除されません。
(2)近年、ルワンダにおいて、外国人を標的とした誘拐事案の発生は確認されていません。

2 各組織の活動状況又は各地域の治安情勢
(1)ルワンダ国内においては、特定のイスラム過激派組織の存在は確認されていませんが、2021年10月に、「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」と関係を有し、隣国のコンゴ民主共和国東部を拠点として活動するイスラム過激派組織「民主同盟軍(ADF)」からの支援を受けたルワンダ人13人が、キガリ市内における爆弾テロを企図した容疑で逮捕されています。ルワンダはイスラム過激派組織との戦闘が続くモザンビーク政府への軍事介入を行っており、本件テロ未遂事案はこの軍事介入に対する報復行為であった可能性が指摘されています。ルワンダによるモザンビーク北部への軍事介入は今なお継続しており、今後ともルワンダ国内におけるテロ発生の可能性を排除することはできません。
(2)隣国コンゴ民主共和国東部では、反政府武装勢力「ルワンダ解放民主勢力(FDLR)」が今なお活動を継続しています。また、同地では、ツチ族系住民からなる反コンゴ民主共和国政府武装勢力(M23)の活動が活発化しています。さらに、コンゴ民主共和国政府は、ルワンダ政府がM23を支援していると非難したことから、両国間の関係は急速に悪化し、両国の国境付近では銃撃事案等が発生しています。
(3)ルワンダ国防軍(RDF)やルワンダ国家警察(RNP)が厳重に警備していますが、ルワンダと緊張関係にあるコンゴ民主共和国との国境付近においては、今後とも、治安情勢が悪化する可能性が排除できませんので、引き続き注意が必要です。

3 誘拐事件の発生状況
 近年、外国人を標的とした誘拐事件の発生は確認されていませんが、ルワンダ国民を標的とした営利目的の誘拐事件は複数発生しており、十分な警戒が必要です。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 これまでルワンダにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、上記の状況を踏まえ、十分な警戒が必要です。
 また、近年、世界的な傾向として、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所(観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等)を標的としたテロが頻発しており、このような場所では常に注意が必要です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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