ベネズエラ | Venezuela > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 概況
(1)ベネズエラは,これまで,南米の中でも特に治安の悪い国の一つとされていましたが,最近も,殺人,強盗,誘拐事件等の凶悪犯罪が増加しており,治安の悪化に歯止めがかからない状況です。
 ベネズエラ政府の統計によりますと,2016年9月までの一般犯罪の発生状況は,25万3,806件に達し,ベネズエラ史上最悪を記録した2015年を同月比で2万1,189件上回りました。
 また,政府の統計による2016年1月から9月までの一般犯罪の殺人件数は,2015年の同月比で,1,141件増加し,1万2,100件に達しました。
 他方,ベネズエラ紛争監視団(OVCS)が,全国の死体安置所で調査を行った結果,殺人等の犯罪による死者は,2万7,875人に達し,政府統計を大きく上回っているとの発表をしており,さらに,2016年は,2015年を超えるペースで増加したことから,同人数は,3万人以上になるとの見通しを示しています。
 2015年のメキシコNGOによる調査によると,首都カラカスにおける10万人あたりの殺人件数は,119.87件であり,これにより,ここ4年間,世界第1位であったホンジュラスのサンペドロスーラを抜き,カラカスが世界で最も危険な都市となります。

(2)2013年までは,在ベネズエラ日本国大使館のあるチャカオ市は,殺人事件,強盗事件等の凶悪犯罪の発生件数が,カラカス首都区(リベルタドール市)の中心部に比べて少ない傾向にありました。しかし,最近は,チャカオ市でも誘拐や発砲事件などの凶悪犯罪が多発しており,現在のベネズエラで安全な地域はないというのがベネズエラにおける一般的な認識です。誘拐に関し,政府の統計によると,2015年の全国での誘拐事件数は297件であり,2016年は9月までで285件(対前年比79件増)となっています。
 さらに,警察官が誘拐犯と共謀したり,また被害者及び家族が報復を恐れて被害届を出さないこと等があり,実際の発生件数は政府の統計をはるかに上回っているとされています。
 誘拐事件から自分自身や家族を守るため,「目立たない」,「用心を怠らない」,「行動を予知されない」の三原則を念頭に,日常における対策をとってください。外出する際は,「派手な服装は避ける」,「高価な装飾品は身につけない」,「通勤時間や経路を毎回変更する」,「誰かに尾行さていないか常にチェックする」等,細心の注意が必要です(詳細は,ホームページhttp://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html を参照してください)。

(3)凶悪事件(殺人,強盗,身代金目的誘拐)の犯行の現場は様々ですが,スーパーマーケットの駐車場,地下鉄駅構内,ひと気のない公道等が代表例として挙げられます。犯行の手口は,歩行者にけん銃等の銃器を突きつけ現金を強奪する手口が大半を占めています。そのほか,車を運転中,信号待ちや渋滞での停止中に,オートバイに乗った二人組が近づいてけん銃を突きつけ,現金や貴金属を強奪する手口があり,中には車ごと強奪したり,そのまま運転手や同乗者を誘拐する事件も発生しています。さらに,公共交通機関(路線バス,地下鉄)でも,乗員・乗客全員が強盗被害に遭う事件が頻繁に発生しています。

(4)コロンビアとの国境地帯(スリア州,タチラ州,アプレ州,アマゾナス州)では,武装ゲリラ勢力,ベネズエラの過激派組織であるボリバル解放戦線(FBL)及びこれらの組織から離脱した者を含む不特定多数の一般凶悪犯罪者グループの存在が確認されており,身代金目的の誘拐事件や麻薬関連犯罪が発生しています。

(5)ベネズエラにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 多発している日本人の犯罪被害に対する注意喚起
(1)マイケティア国際空港(シモン・ボリーバル国際空港)等
ア マイケティア国際空港においては,偽の身分証明書を携行し,空港職員あるいは正規のタクシー運転手を装った犯罪者グループによる強盗が多発しています。そのため,空港では,タクシーの客引きのみならず,身分証明書等を携行した空港職員の様相の者であっても,決して信用しないでください。
 最近では空港職員を名乗る人物が出国手続きを手伝うと話を持ちかけて接近し,パスポートを騙し取る事件が発生しています。空港へは知人等の出迎えを依頼し,どうしても出迎えが無い場合は,正規の空港タクシーを利用してください。正規のタクシー会社の営業所(通常午前9時頃から午後5時~6時頃まで営業)は,出迎えスペースの正面左側にあります。
イ マイケティア国際空港周辺の道路上においては,走行中の車を狙った強盗事件や特に深夜の時間帯に,車に乗り込むところを狙った強盗事件が多発しています。車に乗り込む際は,必ず周囲の状況を確認するようにしてください。また,最近は駐車中にタイヤのナットを緩めておき,走行開始後タイヤが外れ,車が停止したところを狙って強盗する手口も増えています。そのため,車に乗り込む際には,併せて,車の状況も確認してください。
ウ マイケティア国際空港においては,置き引きやひったくりの被害も発生しています。同空港内には,治安機関である国家警備軍(GNB:軍服を着た兵士)が巡回してはいますが,決して油断せず,常に警戒してください。また,GNBが,恐喝事件を犯すこともあります。
エ マイケティア国際空港の出迎えスペースを出ると,何人ものポーターが一斉に群がってきます。黙っていると,彼らは勝手に荷物を台車に乗せ,車のところまで運び,法外なチップを要求してきますので,不要であれば,はっきりと大きな声で「NO」と拒否してください。
オ 夜間から早朝にかけてのマイケティア国際空港や空港内施設は,極めて危険であるため,ベネズエラ人でもあまり利用しません。同空港を利用する場合は,できる限り日中のフライトを利用するように事前の日程を調整してください。
カ 空港での車への乗り降りは,空港の駐車場で行うのではなく,人の往来が多いターミナル出入り口付近の乗降場所で,車に運転手を配置して行うようにしてください。

【邦人の被害例】
・朝,邦人旅行者がプエルト・オルダスの地方空港のレストランにおいて,旅券や現金の入った荷物をテーブルの下に置いていたところ,いつのまにか荷物が奪われていた。
・日中,邦人企業出張者がマイケティア国際空港に到着後,入国ゲートで迎えに来ていた現地職員(運転手)と合流し,二人で空港の駐車場に向かった。ひと気のない駐車場で車に荷物を積み込んでいたところ,軍服を着て小銃を所持した軍人と思われる男2名が近づき,突然,積み込みを中止させ,荷物検査と称し,被害者の財布から米ドル紙幣を抜き取り,小銃で威嚇しながら立ち去った。

(2)長距離バス
 ベネズエラには,マイケティア国際空港からカラカス首都区をはじめ各主要都市へ向かう深夜長距離バスや市内の中心部から国内主要都市,ブラジル及びコロンビア等隣国の主要都市へ向かう長距離バスが運行されていますが,移動中の犯罪が多発しています。また,バスターミナルも危険な地域にありますので,長距離バスの利用は極力避けてください。

【邦人の被害例】
・深夜,邦人旅行者がクマナ市~シウダ・ボリバル市間の夜行バスに乗車していたところ,突然,強盗団がバスを停めて車内に乗り込んできた。犯人等は,けん銃を突きつけながら乗客全員から財布等を強奪し,邦人旅行者も財布を奪われたが,旅券や現金の一部は,服の中のポーチに入れていたため無事だった。

(3)不良警察官
 現在,ベネズエラにおいては,現職の警察官が勤務中に制服姿のまま犯
罪を行うことが増えているといわれます。警察官の地位及び給与は,日本や欧米諸国と比較するとかなり低いとされており,それが,犯罪を行う原因のひとつであるとの指摘もあります。制服姿の警察官であっても,決して安易に信用しないでください。

(4)ホテル
 カラカス首都区においては,旅行者がホテルの情報を事前に確認することなく,飛び込みで格安ホテル等に宿泊すると,強盗や窃盗の被害に遭う確率が極めて高くなります。これらの格安ホテルはリベルタドール市セントロ地区に集中しています。この地域は治安が最も悪い地域ですので,絶対に同地域のホテルは利用しないでください。           
 また,チャカオ市等に存在する世界的に著名な高級ホテルであっても,スキミングや室内に置いておいた物が無くなる等の被害が後を絶ちません。警察官や従業員を装って客室を訪問し,客がドアを開けた瞬間,けん銃等を突きつけ強盗に及ぶ事件も発生しています。訪問者に心当たりがなければ,フロントに照会し,安易にドアを開けないでください。
 外出する時は,貴重品はセキュリティーボックスか鍵のかかるスーツケース等に保管し,決して机の上等に放置したままにしないでください。また,スキミング被害が多発しているので,クレジットカードで料金を支払うときは必ず目の前で処理をさせ,決してクレジットカードを別室等に持って行かれないようにしてください。

 【邦人の被害例】
・邦人旅行者(女性)が現地男性と知り合い,一緒にホテルにチェックインした後,二人で出かけたが,現地男性は途中で姿を消したため邦人旅行者が慌ててホテルに戻った。しかし,現地男性は既にチェックアウトしており,邦人旅行者の荷物も無くなっていた。

(5)地下鉄及び駅周辺
 カラカス首都区内の地下鉄及び駅周辺においては,数人による強盗,ひったくり,スリ被害が多発しています。ひったくりや強盗は,人通りが途絶えた一瞬に起こるケースが多いので,常に周囲の状況に注意してください。カラカス首都区の地下鉄やバス内の治安は極めて悪いので,利用しないように注意してください。

(6)公道等
 ベネズエラでは,日中でも犯罪が多発しています。これらの大半は,けん銃などの銃器が使用されており大変危険です。犯罪者は,闇雲に犯行に及ぶのではなく,警戒心を持たずに行動している者が,ひと気の無い場所に立ち入る瞬間を狙って犯行に及びます。そのため,事前に尾行するなどして様子をうかがっているので,常に周りに対する警戒心を持って行動するよう心掛けてください。

【邦人の被害例】 
・夕方,カラカス首都圏バルータ市フランシスコ・ファハルド高速道路において,邦人駐在員が夫人と車で走行中,渋滞のため停車していたところ,後方からバイクが近づき,男がけん銃で助手席側の窓ガラスを激しく叩いた。偶然,渋滞が解消したため,バイクを振り切って逃げることができた。
・夕方,カラカス首都圏チャカオ市エル・ロサル地区で邦人駐在員(女性)が車で走行中,交差点で信号待ちしていたところ,後方から二人組の犯人が乗車したバイクが近づいて来た。同車のドアは施錠していなかったため,犯人は助手席側のドアを開けて乗り込もうとしたが,信号が青に変わったため,バイクを振り切って逃げることができた。
・日中,カラカス首都圏チャカオ市ラ・カステジャーナ地区において,在留邦人がイヤホンで音楽を聴きながら歩いていたところ,突然,男が前方に立ちふさがり,けん銃を持っている様な素振りを見せながら,音楽機器のイヤホンを強奪した。
・夜,カラカス首都区リベルタドール市プラザ・ベネズエラにおいて,邦人旅行者が人通りが多い公園を一人で歩いていたところ,犯人が前方に立ちふさがり,上衣に手を入れてけん銃を持っている様な素振りを見せながら,財布と携帯電話を強奪した。
・日中,カラカス首都圏チャカオ市ラ・カステジャーナ地区において,在留邦人が路上で携帯電話を操作した後,ポケットに入れて歩いていたところ,バイクに乗車した二人組の犯人が近づき,けん銃を持っている様な素振りを見せながら脅迫して,被害者から携帯電話を強奪した。

● 査証、出入国審査等


(手続や規則に関する最新の情報については,駐日ベネズエラ大使館(電話:03-3409-1501)にお問い合わせください。)

1 査証
(1)日本人が観光目的でベネズエラに入国する際は査証取得が免除されており,90日以内の滞在であれば,査証は不要です。他方,観光以外の目的や,90日を超える滞在の場合は,査証が必要です。なお,ベネズエラ入国の際,旅券の有効期間は6か月以上必要です。
(2)6か月以上滞在する場合,入国前に査証を取得した上で,入国後,内務司法省(SAIME)に申請して身分証明書(CEDULA)を取得する必要があります。観光目的で(査証なし)入国し,その後滞在資格を変更することはできませんので,入国の際には十分に注意してください。
(3)就労するためには,滞在査証(就労者用)を取得する必要があり,これを取得せずに報酬を得る活動に従事した場合は,国外追放となります。

2 外貨
 機内等で配布される税関への申告書に外貨の持ち込み金額を記入してください。現在,ベネズエラは厳しい外貨規制を行っていますので,多額の外貨の持ち込み及び持ち出しは避けるようお勧めします。
 また,両替は,公認為替業者(CASA DE CAMBIO)において取り引きされていますが,外貨から現地通貨ボリバルフエルテへの両替のみとなっています(SIMADIレート:1米ドル=664.6ボリバルフエルテ,2016年12月現在)また,出国時に現地通貨が余っても,現地通貨を外貨に両替することはできません。空港内の公認両替所は空港内のバゲッジクレームの北側等にあります。

3 通関
 武器,麻薬は禁制品となっています。乳製品(固形チーズを除く),豚肉を原料とする製品(ハム・サラミ等)は,持込みが禁止されています。このほか,種子,生花,果物,植物は,関係当局の許可がないと持ち込めません。



● 滞在時の留意事項


1 旅行制限地域
 油井地域,アマゾンの原住民居住地区およびロライマ山は旅行制限地域です。油井地域については,PDVSA(石油公社),アマゾンの原住民居住地区については,MINISTERIO DE EDUCACION(教育省),ロライマ山については,INPARQUE(国立公園管理庁)の許可が必要です。
 また,当該機関のほか,GNB(国家警備軍)の許可が必要な場合もあり,場合によっては,許可取得に長期間かかることもありますので,事情に詳しい現地の旅行エージェント等と連絡をとり,事前に手続することをお勧めします。

2 写真撮影制限
 大統領府,大統領官邸,軍施設,油井地域,刑務所,銀行およびアマゾンの原住民居住地区等は写真撮影が制限される場所です。これらの場所の撮影を希望する場合は,事前に当該場所を所管する機関の許可が必要です。また,当該機関のほか,GNB(国家警備軍)の許可が必要な場合もあります。許可取得には,長期間を要しますので,事情に詳しい現地の旅行エージェント等と連絡をとり,事前に手続きすることをお勧めします。

3 薬物
 近年,薬物(アヘン,モルヒネ,コカの葉,コカインおよびマリファナ等)犯罪が急増し,空港で,薬物の摘発が頻繁に行われています。安易に他人の荷物を預かると,その中に薬物が隠されていたりして,薬物犯罪に巻き込まれる可能性がありますので,十分注意してください。また,知らない間に,自分の荷物に麻薬等を隠匿されるおそれもありますので,決して自分の荷物から目を離さないでください。
 なお,薬物に関連する犯罪の罰則は,日本や諸外国のそれと比べて極めて厳しく,少量を所持していた場合でも,10年以上20年以下の禁固刑に処せられます。
 最近は,こうした麻薬等の密輸を未然に防ぐため,空港における搭乗時のセキュリティーチェックが厳しくなっています。そのため,必ず航空会社に搭乗手続の状況を事前に確認し,空港へは飛行機の出発時刻の3時間前に到着することをお勧めします。

4 外国人の中立
 外国人は,ベネズエラの国内問題に対して中立を保つよう法律(外国人法)で定められています。

5 旅券又は身分証明書の携帯義務
 旅券又は身分証明書の常時携帯が義務づけられており,街中で警察官等の職務質問を受けた時,これらを携帯していない場合は警察へ連行され,事情聴取されます。また,近年,旅券又は身分証明書の不携帯について,正規の手続きをせずに金銭を要求する不良警察官が増加していますので,毅然とした態度で「身分証明書を見せろ。」,「警察署に出向く。」,「日本国大使館への連絡を求める。」と答える等,被害に遭わないよう注意してください。

6 長期滞在者向け注意事項
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく最寄りの日本国大使館又は各日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。

7 短期滞在者向け注意事項
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在外公館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

8 ハーグ条約
 ベネズエラは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧下さい。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html




● 風俗、習慣、健康等


1 水道水の飲用は避け,ミネラル・ウォーターを飲用してください。野菜や果物は市中に潤沢に出回っていますが,十分に洗浄し,熱を通すなどして殺菌してから食べて下さい。街頭のスタンドで売っている食べ物は避けてください。
 また,山間部ではハチ,サソリ,毒グモ,毒ヘビなどに注意してください。

2 ベネズエラで発生している主な伝染病は次のとおりです。
(1)デング熱
 ベネズエラ全土で,デング熱が流行しています。デング熱は,病原菌ウイルスを持っているネッタイシマカまたはヒトスジシマカに刺されることによって感染しますが,予防薬はありませんので,蚊に刺されないようにすることが肝心です。感染すると,突然の発熱,激しい頭痛,眼球深部の痛み,関節や筋肉の痛み,発疹が現れ,回復期に疲労感とうつ状態が続きます。死亡率は高くはありませんが,時折,重症化して,小児がデング出血熱という重篤な病気に至ることがあります。デング熱には,特効薬はなく,一般的に対症療法が行われますが,デング出血熱は通常でも10%前後,適切な手当がなされない場合は40~50%が死亡すると言われており,軽視せず,適切な治療を受けることが大切です。
(2)マラリア
 マラリアもボリバル州等の一部の地域では同様に流行しています。マラリアも,蚊(ハマダラカ)が媒介する伝染病で,予防薬の服用が効果的ですが,予防薬には,副作用があるとも言われていますので,専門の医師や現地医療機関等に相談して,適切な方法で服用する必要があります。
(3)ジカウイルス感染症熱
 世界保健機関(WHO)によれば,2015年5月以降,ベネズエラ全土においてジカウイルス感染症の感染例が報告されています。ジカウイルスは,ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。蚊の媒介により,ジカウイルスを持つ人から人への感染の可能性が高いほか,母胎から胎児への感染(母子感染),輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。ジカウイルスは感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は2~12日で,およそ2割の人に発症すると言われています。発症すると,軽度の発熱,頭痛,関節痛,筋肉痛,斑丘疹,疲労感,倦怠感などを呈しますが,一般的に,デング熱やチクングニア熱より軽傷と言われています。
 現在,ジカウイルス感染症には有効なワクチンや特異的な治療法はなく,対処療法が行われます。そのため,蚊に刺されないようにすることが最善の予防方法です。
(参考)感染症危険情報(http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfolist.asp?pageno=1
(4)その他
 上記の他に黄熱が発生しています。ベネズエラ入国の際に黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示は求められていませんが,ベネズエラ国内の渡航・滞在先によっては,WHO(世界保健機関)が指定する黄熱リスク地域に含まれていますので,特に,熱帯雨林地域に渡航・滞在する予定のある方は,10日以上前に,黄熱予防接種を受けることをお勧めします。

3 カラカス市内には海外で研修を受けた医師が勤務する市立総合病院がいくつかありますが,現在,外貨不足により,医薬品が極度に不足しているほか,設備の老朽化が著しく,緊急性のない外科手術などはなるべく避けるのが無難でしょう。重篤な疾病や大怪我が発生した場合,医療先進国へ移送され,治療を行う必要が生じる可能性がありますので,万一の場合に備え,緊急移送サービス等十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。
 また,在外公館医務官情報(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/venezuela.html
において,ベネズエラ国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報(http://www.forth.go.jp/



● 緊急時の連絡先


◎警察,救急,消防:TEL 171
◎在ベネズエラ日本国大使館:TEL(市外局番212)262-3435
(国外からの場合,国番号を付す。)



(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)3047
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省領事局ハーグ条約室(ハーグ条約関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5328

○外務省海外安全ホームページ:
  http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/ (スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ベネズエラ日本国大使館
住所: Torre Digitel Piso9, Av.Eugenio Mendoza con Esquina Calle Miranda, La Castellana, Municipio Chacao, Estado Miranda, Venezuela
電話:(市外局番0212)-262-3435
 国外からは(国番号+58)212-262-3435
FAX:(市外局番0212)262-3484
 国外からは(国番号+58)212-262-3484
ホームページ:http://www.ve.emb-japan.go.jp/