キューバ | Cuba > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1.犯罪発生状況
(1)外国人観光客や外国人居住者を狙った強盗,ひったくり,スリ,置き引き事件及び比較的裕福なキューバ人や商業施設を狙った強盗・窃盗事件が発生し,治安は悪化しています。特に,2種類の換金レートを悪用した両替詐欺,混雑した場所におけるスリ,バッグのひったくり,目を離したスキを狙った置き引き,デジタルカメラ及び携帯電話の寸借持ち逃げ事件が多発しています。
 日中は,観光客の多いハバナ旧市街周辺(特にモロ要塞やカバーニャ要塞周辺で被害が多発),セントロハバナ周辺等の観光名所で外国人観光客を狙ったスリや置き引き等が発生しています。また,夜間には,ハバナ中心部の比較的人通りの少ない暗い道でひったくりや強盗及び殺人事件が発生していると言われています。夜間における不要不急の外出は控えた方が賢明です。
(2)キューバにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.日本人の被害例
(1)両替詐欺
ア 概要
 キューバ国内では,米ドルと等価のキューバ兌換ペソ(Pesos Convertiblesと印刷されています。通称:CUC)とキューバ・ペソ(Moneda Nacional。通称:M.N.)の2種類の通貨が流通しています。外国人旅行者は,ホテルの宿泊料,レストランでの飲食代,買い物などは,一部の例外を除き,すべてキューバ兌換ペソで支払わなければならないので,外貨(米ドル,ユーロ,加ドル,英ポンド等)を両替所(通称CADECA),銀行,ホテルでキューバ兌換ペソに両替する必要があります。このとき,外貨をキューバ兌換ペソの24分の1しか価値のない一般国民用のキューバ・ペソに両替されてしまう両替詐欺がありますので,換金は正規の銀行・両替所で行ってください。キューバ・ペソの紙幣には,「Pesos Convertibles」との印刷がありませんので確認してください(参考:2016年10月現在1米ドル=1CUC=24M.N.)。
イ 被害例
○「観光ですか。米ドルやカナダドル,ユーロを持っていたら,銀行よりも有利なレートでキューバ・ペソに両替してあげる。」,「普通の銀行より有利なレートで両替してくれる銀行を知っているから案内してあげる。」等と言葉巧みに近づき,旅行者から外貨を受け取ると,キューバ兌換ペソではなく,キューバ・ペソを手渡す。
○「キューバ兌換ペソより価値が高いキューバ・ペソに両替してあげる。」等と事実と異なることを言って近づき,キューバ兌換ペソを預かって,そのまま逃走する。
ウ 対処方法
○換金は,銀行や正規の両替所又はホテル内で行い,必ずその場で金額と札の種類を確認する。(正規の許可を得ていない,いわゆる「闇両替屋」を利用すれば,利用した側も法律違反となるため,警察は被害届を受け付けません。)
○両替屋を装って近づいてくる者は絶対に相手にしない。(キューバ警察関係者によると,路上で声をかけられて両替した場合,その9割以上が両替詐欺の被害に遭っています。)

(2)民宿(カサ・パルティクラル)滞在者の所持品から貴重品抜き取り
ア 概要
 地方都市の民宿に宿泊した際,家主から「害虫駆除の薬をまくので部屋から出てください」と言われ,しばらくの間部屋から出て戻ったところ,部屋に保管していたバッグ内から現金が一部抜き取られていた。
イ 対処方法
 民宿内の部屋はホテルのようにプライバシーを確保されない場合が多いので,貴重品は決して置いておかない。家主や従業員から害虫駆除等による退室を求められても安易に信用せず,貴重品は携行する。

(3)強盗及び窃盗等の例
○昼間バラデロのバスターミナルで個人タクシーの運転手に声をかけられ,話をしている隙にポケットに入れた携帯電話を盗まれた。
○ホテル内レストランにてポーチを置き忘れ,すぐに戻ったが,すでに何者かにポーチを持ち去られていた。
○深夜,サンティアゴ・デ・クーバに所在する民宿の前で,突然後方から顔にナイフを突きつけられ,所持していたバッグのひもを引きちぎり奪取され逃走された。
○昼間,海水浴場において,現金等の入ったリュックサックにバスタオルを掛けて隠した状態で砂浜に置いたまま2~3分水遊びをして戻ったところ,バッグが盗まれていた。
○昼間,旧市街を散歩中,後ろから来た男にズボンの後ろポケットに入れてあった現金等在中の財布をすられた。
○マタンサスの海岸でテントを張って野宿していたところ,現金と携帯電話を盗まれた。
○昼間,ハバナ旧市街のレコード店でバッグを脇に置いて商品を見ていたところ,気がついたら何者かにバッグを持ち去られていた。
○夜間,ハバナ旧市街を酔った状態で歩いていたところ,1回だけ会ったことがあり顔を知っていたキューバ人から「酔っているから介抱してやる」と言われ,公園のベンチで一緒に休んでいたところ,寝込んでしまい,腰に巻いていたウエストポーチとバッグ内の財布をそのキューバ人に強奪された。
○夜間,ハバナ旧市街の路上を一人で歩いていたところ,突然,後方から所持していたリュックサックを引っ張られた上,同リュックサックを奪取され,逃走された。
○夜間,ハバナ旧市街直近に所在するモロ要塞において,バッグを横に置き,座って友人と景色を眺めていたところ,気が付くとバッグがなくなっていた。
○夜間,個人タクシー内にスーツケースを置きっ放しにしてショーを見学した後,同タクシーに戻ったところ,スーツケースの錠が壊され,中に入れていた貴重品が盗まれていた。さらに,同タクシーの運転手から,現金を脅し取られた。
○夜間,ハバナ県において,裏通りを一人で歩いていたところ,突然,刃物を突き付けられ,現金を渡すよう脅迫された。
○昼間,レンタカーから降車し,トランク内に置いていた荷物を取ろうとしたところ,見知らぬ男1名に話し掛けられ,少し話をしてから,車両内に戻ったところ,車両内に置いていたバッグがなくなっていた。※本件は犯罪グループによる犯行と思料
○自宅(一軒家)で就寝中,寝室内に置いていたパソコン等を盗まれた。
○昼間,害虫駆除業者を装った男2名が被害者宅(アパート)を訪れ,室内を消毒するといって家屋内に侵入し,突然,油断した同被害者の首を絞めて昏倒させ,現金等の貴重品を強奪した。
○深夜,ハバナ旧市街の路上を歩いていたところ,後ろから近付いて来た男から,突然肩に掛けていたバッグを引っ張られたため,抵抗したところ,男は,バッグを強引に引きちぎり,逃走した。

(4)その他,たかり屋による外国人旅行者の被害例
外国人旅行者も日本人と同様の被害に遭っていますが,多くは抵抗するためか,ナイフで刺されて重軽傷を負ったり,殺害されたりしたケースがあります。
ア 概要
 飲食店やキューバ音楽を楽しめるナイトスポット及びホテルのロビー等で,外国人が持っているお金を目当てに声をかけるたかり屋が相当数います。彼ら(彼女ら)は親切に,明るく接してきますが,気付いたときには身ぐるみはがされるケースもあります。
イ 対処方法
 声を掛けられたときは,安易に相手を信用せず,必ず警戒心を持っておくことが大切です。

3.防犯対策
(1)治安関係者の助言
ア ハバナ旧市街などの各観光名所で写真を撮っている日本人旅行者の姿をよく見かけますが,周囲への警戒が不十分です。特に日本人同士で行動しているときはこの傾向が強いため,複数で行動しているときでも警戒を怠らないように注意してください。
イ キューバにおいては,デジタルカメラは一般市民にとっては手の出ない高級品であることを認識してください。
ウ 外貨をキューバ兌換ペソに両替する際は,必ず正規の両替所やホテルを利用してください。路上のいわゆる「闇両替屋」を利用すれば,利用した方も法律違反となり罰せられます。

(2)具体的な防犯対策
○バッグ等の持ち物を安易に地面や脇に置かず,常時身につけておく。
(周りには旅行者の持ち物を狙っている置き引き犯が必ずいます。)
○知らないキューバ人に話しかけられても相手にしない。
(親切なように見えても旅行者の持ち物を狙う犯罪グループの一員である可能性があります。)
○バス等の公共交通機関に乗った場合はカバンを体の前に抱える等し,スリに注意する。
○絶対に野宿等はせず,セキュリティがしっかりしたホテル・民宿等に宿泊する。
(当地では海岸を含む多くの場所で野宿は禁止されています。)
○自宅内の窓の近くに貴重品を置かない。棒のような物を使用して,窓の外から財布等を引っ張り,盗むという事件も発生している。
○見知らぬ人を自宅内に立ち入らせない。特に,害虫駆除業者を装った者を不用意に自宅内に入れない。
○外出する際,特に夜間や混雑する場所に行く際は,必要最小限の物しか持ち歩かない。
○夜間,深夜や未明時間帯の小人数での行動は控える。
(特に夜間や深夜帯は飲酒や売買春等に絡む事件が増加します。また,突然停電になると,信号機や街灯も消えてしまいます。辺りは真っ暗闇になりますので,帰り道すら分からなくなることがよくあります。)
○警戒を怠らない旅行者は狙われにくいので,常に周囲の状況に目を配る。
(特に,レストランやコンサート会場などの建物の屋内から屋外に出た直後は,周囲の状況に注意する必要があります。これまでの犯罪被害状況を検証したところ,ひったくり等の犯人は建物の外で待ち伏せ,狙いやすい人物を定めた後,犯行に及んでいます。警戒意識が高ければ,犯罪者も簡単に犯行に及びません。犯罪者に対して,狙っても犯罪の成功率が低いと思わせることが大切です。)
○所持品を他人に預けない。相手を簡単に信用しない。
○貴重品を安易に部屋に置かない。
○鞄等に鍵を掛けただけで安心しない。
○観光地等で声を掛けてくる者のほとんどは,何かしらの意図があって声を掛けてくることを念頭におく。
○犯罪者に行動を予測させないように,毎日決まった時間に自宅やオフィスに出入りしたり,毎日同じコースを通ったり,行動をワンパターン化しない。
(犯罪者が犯罪を実行しようとするときは,前もって対象となりそうな者の行動を観察して対象者を選定し,さらに警戒が手薄な時間・場所など犯行を行うのに都合のよい状況になったところで犯行に及びます。)
○金目の物を持っていると思わせず,かつ,見せないようにし,目立たないようにする。
(犯罪者が犯行の対象を選定するときは,犯罪の成功率のほかに成功した場合に得られる成果を考えるのは当然です。犯人にお金を持っていると思わせるような派手な服装や高価な装飾品を身につけることは極力控え,目立たないようにすることが大切です。また,キューバでは東洋系の人間が非常に少ないため,日本人であるというだけで目立ってしまうことも十分考慮する必要があります。また,キューバでは,日本人は非常に裕福だと思われています。)

(3)被害を最小限にするために
 いくら注意を払っていたとしても,犯罪の被害に遭うことがあります。そのような場合でも以下を参考にして,被害を最小限に抑えるよう安全対策を講じてください。
○抵抗しない。
(ナイフなどの凶器を所持している場合があるので,むやみに抵抗しないでください。)
○旅券(パスポート)等の貴重品や現金は分散して保管する。
(現金等の貴重品を持ち歩く場合は,ズボンのポケットやカバン等,数か所に分散して保管するように心掛けてください。)
○重要な書類のコピー(写し)を取っておく。
(事前に航空券,海外旅行の保険証書,旅券などの重要な書類のコピーをとって携行するか,若しくは番号等を控えておけば,犯罪の被害に遭ったとしても,再発行がスムーズに行われることがあります。)

● 査証、出入国審査等


(手続や規則に関する最新の情報については,駐日キューバ大使館(電話:03-5570-3182)にお問い合わせください。)
1.査証
 キューバへの入国査証は,査証申請の内容を駐日キューバ大使館から本国のキューバ政府に問い合わせた後に発給されるので,一般的に申請から取得まで数週間要します。ただし,観光目的の場合は,「ツーリスト・カード」を駐日キューバ大使館又は旅行代理店などから購入すれば,原則として1回30日以内の滞在が認められます。ツーリスト・カードは,キューバに乗り入れている航空会社のカウンターなどでも購入することができます。
ツーリスト・カードや短期の滞在査証で入国した後に留学生としての査証に切り替える場合,時間を要し,複雑な手続が必要となりますので,留学を検討している方は,事前に駐日キューバ大使館に問い合わせてください。
なお,キューバから一時出国し,再入国する場合の再入国許可の取得は可能です。

2.出入国審査等
(1)入国時
 入国審査の際,旅券と出入国カードを提出します。宿泊するホテルなどを尋ねられた場合は,予約カード(バウチャー)を提示するか,宿泊するホテル名と電話番号を告げてください。係官によってはホテルの宿泊予約が曖昧な場合や,予約が無い場合は入国を認めようとしないケースもあるので注意してください。なお,出入国カードは航空機内又は空港カウンターで入手し,必要事項を記入してください。また,入国審査の際,出入国カードの半券部分が手渡され,同半券部分を出国手続きの際に提出する必要があるので,大切に保管してください(同半券部分を紛失した場合は,出国手続きの際に出入国カードに必要事項を記入して提出する必要があります)。
また,旅行者は入国に当たって,旅行期間を通じてキューバ国内をカバーする医療保険に加入していることが義務付けられています。よって,入国審査官から当該医療保険の保険証券の提示を求められることがあります。

(2)出国時
 チェックインカウンターにおいて,25キューバ兌換ペソ(25米ドル)の空港使用税の支払いを求められる場合があります。通常,空港使用税は航空運賃に含まれており,空港で支払いを求められることはありませんが,念のため,航空会社に確認されることをお勧めします。

3.外貨申告
 現金に関する持ち込み制限はありませんが,5,000米ドル相当外貨を超える場合は,通関時に申告する必要があります。

4.税関手続き案内(概要)
 キューバ税関手続きについての概要は次のとおりですが,詳細情報が必要な方はキューバ税関ホームページ(http://www.aduana.co.cu/ (英語・スペイン語))で確認するか,駐日キューバ大使館に直接問い合わせてください。なお,税関ホームページでは個別の問い合わせにも対応しています。
(1)個人携行荷物について
キューバに入国する旅行者(国外に居住する外国人で,24時間を超え,6か月未満の期間,キューバ滞在を予定し,その目的が観光,商用)は,個人携行荷物をキューバ国内に持ち込み,また出国時に持ち出すことができます。
 この場合の個人携行荷物とは,例えば,宝石類,カメラ,双眼鏡,楽器,音楽プレーヤー,ラジオ,携帯型テレビ,携帯型タイプライター,ベビーカー,キャンプ用具,スポーツ用品,マイクロ・コンピューター,携帯型DVDプレーヤー,フラッシュメモリー,MP4やi-Pod,PALM等,又はこれらに類するものを指し,入国にあたりこれらを無税で持ち込むことができますが,10歳未満の子どもの荷物には適用されませんので注意が必要です。

(2)個人携行荷物以外について
 個人携行荷物以外についての扱いは次のとおりです。
ア 持ち込みについて
(ア)持ち込みができる主なもの
 非販売目的であれば,以下の家電製品(各2個以内)を持ち込むことができますが,無税ではなく,税関で税金が課されます。
・冷蔵庫又は冷凍庫
・エアコン(容量が1トン又は12,000BTUを超えないもの)
・電気コンロ(消費電力が1,500ワットを超えないもの)
・オーブンレンジ(消費電力が2,000ワットを超えないもの)
・電気シャワー,電気フライヤー,温水器,アイロン及びトースター(消費電力の制限なし)
・原動機付自転車(最大速度が毎時50キロを超えず,エンジン電力が1,000ワットを超えないもの)及び関連部品
(イ)持ち込みが禁止されている主なもの
 麻薬,向精神薬,覚醒剤及びその原材料や類似品,爆発物,血液派生品,猥褻物・ポルノグラフまたは一般的に国家の公安又は風俗を害すべき書籍や物品。また,電力消費の多い家電製品(上記(ア)を除く)や自動車,自動車のボディー,オートバイ,動物由来品(疾病原因となる可能性のあるもの)等は,輸入できません。
(ウ)持ち込みが規制されている主なもの(許可を得れば持ち込める場合があります)
 コードレス電話機(40-49MHZ帯,2.4GHZ帯,1.9MHZ帯以外の周波帯域),トランシーバー,無線機等の通信装置,パラボラアンテナや衛星電話などを含む衛星通信用機器,SPS/GPS装置,獣医学に使用する動物由来薬品やバイオ製品,動植物見本,要件を満たさない食品,文化省が監督する外国人またはキューバ人制作の芸術品,検疫を受けていない動植物,ワシントン条約に定められる野生動植物の種,歴史的収集価値のあるもの,購入した絵画や彫刻。なお,第三者から当地に持ち込むよう依頼された物品についても,規制の対象となりますので注意が必要です。

イ 持ち出しについて
(ア)持ち出しができる主なもの
 すべての旅行者は出国にあたり個人携行荷物及び次の物を持ち出すことができます。
民芸品・記念品類,商用と認められない程度の量の土産品,リカー類3本まで,タバコ200本まで,5,000米ドル(他通貨でも同額相当)以下の現金。
(イ)持出しが規制されている主なもの(許可を得れば持ち出せる場合があります)
 薬品等。
(ウ)葉巻の扱い
 葉巻は,20本までは口頭で税関に申告することで無税で輸出できます。50本までは,確認シール貼付済みで公式ホログラムによって厳封されたオリジナルパッケージ入りのものであることが必要です。50本を超える場合はその金額が5,000兌換ペソを超えて輸出することはできず,正規販売店発行のインボイスを提示することで輸出することができます。この場合も,確認シール貼付済みで公式ホログラムによって厳封されたオリジナルパッケージ入りのものであることが必要です。
 なお,葉巻を50本を超えて持ち出そうとする際に,それを旅行者が申告せず,または申告したにも関わらず正規販売店発行のインボイスを提示してその合法的な取得を証明できない場合や,オリジナルパッケージに厳封されていないキューバ産葉巻が発見された場合は没収措置となります。
(エ)現金の扱い
 現金で5,000米ドル(又は同額相当の他国通貨)以上を持ち出す場合は,入国時に申告しておくか,銀行から当該許可の取得が必要です。

ウ その他
 高額な楽器や物品などを持ち込み,旅行後再度持ち出す場合は,トラブルを防止するため入国時に申告するなどの手続きが必要な場合があります。詳しくはキューバ税関や駐日キューバ大使館に確認してください。

● 滞在時の留意事項


1.滞在時の各種届出
(1)商用・業務渡航及び企業駐在員としてキューバに滞在する際は,キューバ当局への届出が必要です。
届出先:Camara de Comercio (Calle 21, #661, esq. A, Vedado)

(2)報道関係者には登録が義務付けられています。
登録先:Centro de Prensa Internacional (Calle 23, #150, esq. O, Vedado)

(3)長期滞在者向けの注意事項
現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく最寄りの日本国大使館又は各日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても届出を行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。

(4)短期渡航者向け注意事項
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者など)についても,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録された方は,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,ぜひご活用ください。

2.旅行・宿泊制限
(1)国内旅行については特に制限はありませんが,海岸を始め,多くの場所でテント等を利用してキャンプすることは禁じられています。地方に旅行する場合は,あらかじめホテルや車両の手配をしておくようお勧めします。

(2)外国人が通常のホテルに宿泊する場合は特に問題はありませんが,カサ・パルティクラル(Casa Particular)と呼ばれる民宿については,キューバ政府から許可を得た施設でなければ外国人を宿泊させることができず,無許可の民宿が外国人を宿泊させることは違法行為となります。無用なトラブルを避けるためにも,民宿に宿泊することを計画している場合には,宿泊先を決める際に,事前に許可を得ている施設か否かを確認してください。

3.写真撮影の制限
軍事施設,公安施設(警察・消防署を含む)の写真撮影は禁止されています。なお,主要幹線道路や橋梁などについても,撮影が禁止されている場所がありますので注意が必要です。

4.各種取締法規
(1)麻薬
使用はもちろんのこと,持ち込み及び所持についても法律で厳重に禁止されています。一般的に量刑は相当重いものとなっています。

(2)不法就労
入国目的以外の活動は一切禁止されており,許可を受けないままの就労はできません。

(3)外国人の政治活動
政治活動及び出版はキューバ政府の許可が必要です。

(4)銃器
けん銃の所持は禁止されています。

(5)その他
ア 表面的には他のラテン・アメリカ諸国と変わらない印象を受けますが,国益に反する行為(不正両替,闇市場による売買,禁制品売買など)や反革命的行為,公序良俗に反する行為(売春,賭博など)は厳しく規制されています。

イ 社会主義体制維持のため革命防衛委員会(CDR)という隣組組織があり,相互に監視するシステムがとられています。各人の行動は常に監視状態におかれていると考えた上で,滞在中に軽率な行動をとらないようにくれぐれも注意する必要があります。

ウ 旅行者の場合は旅券,長期滞在者の場合はキューバ政府が発行する身分証明書の携帯が義務付けられています。

5.交通事情
(1)交通法規
通常,有効期間内であれば,日本から持参した国際運転免許証及び日本の運転免許証(キューバ到着時から6ヶ月間)によりレンタカーを利用できますが,車両は決して整備状況が良いといえず,また,人身事故等を発生させた場合,厳しい刑罰を科せられる可能性があるため,レンタカーを利用する際には,車両の入念なチェックが必要です。

(2)交通マナー等
近年キューバでは,交通量の増加に伴い交通事故が増加しています。交通マナーは劣悪と言うほどのことはありませんが,無免許運転や居眠り運転,飲酒運転などによる交通事故が発生しています。また,極めて老朽化したり,ウインカーやブレーキランプ等が故障したりしている整備不良の自動車が数多く走行しており,ブレーキやハンドル等の主要制御部分の動作不能による事故も発生していますので,車を利用する際は十分に注意してください。日本人が交通事故の被害に遭ったケースとして,日本人の運転するオートバイとトラックとの正面衝突事故や日本人旅行者を乗せたキューバ人が運転する乗用車が路側電柱に衝突した事故が発生しています。また,ほとんど街路照明が設置されていないため,夜間は特に注意が必要です。
歩行者,運転者ともに日頃からの備えに加え,以下の点に注意してください。
○道路に大きな穴や隆起があるが,整備されておらず,それらを避けるために周りの車が突然ハンドルをきることがあることを念頭に置いておく。
○故障していたり,点灯している色がわかりづらかったり,停電している信号機が多い。
○交差点の信号機が故障で双方向とも青色を示している場合もある。
○計画停電が実施されている間は,その地域の信号も一斉に消灯する。
○警察官が交通整理をしていれば,それに従う。交通整理がされていない交差点では周囲の状況に目を配りながら,確実に安全を確認してから進入する。
○故障していても部品が手に入らない等の理由で満足に整備されておらず,窓から手を出して右左折や停止の合図を送ったり,ウインカーを使わずに急に曲がったり,ブレーキを踏んでもブレーキランプが点灯しない車も多く走っている。

6.その他の注意事項
(1)通貨等
ア キューバ国内で使用できる通貨
 観光客の場合,ホテルの宿泊料,レストランでの飲食代,キューバ兌換ペソ・ショップ(旧ドル・ショップ)での買い物など,一部を除いてはすべてキューバ兌換ペソ払いとなっていますので,携行する外貨(米ドル,ユーロ,加ドル,英ポンド等)をキューバ兌換ペソに両替する必要があります。なお,キューバ国内では米ドルは使用できません。トラベラーズチェックも使用できる場所が極めて限られています。

イ 両替
 米ドルはキューバ国内において両替する際に手数料の他に10%の課徴金を徴収されますが,ほぼすべての両替所で両替することができます。他の主要な通貨(ユーロ,加ドル,英ポンド等)をキューバ兌換ペソに両替する際に課徴金は課せられません。また,日本円は両替可能ですが,両替できる場所は限られています。

ウ クレジットカード,キャッシュカード
 キューバでは,日本のキャッシュカード及びデビットカードが全く使用できません。また,クレジットカードについても,使用できるカードはVISAカード又はMasterカードのみで,かつ,基本的には,米国の金融機関以外で決済されるカードのみです。なお,日本の金融機関で決済されるクレジットカードであっても,米国系企業のカード(例えば,アメリカン航空やユナイテッド航空等)は使用できません。また,VISAカード又はMasterカードであっても,コンピューターシステムの不具合等により,使用できない場合もありますので,キューバを訪問する際は,多めに現金を持参する必要があります。クレジットカードが使えるものと思い込み,僅かな現金しか所持せず,結果的に困窮してしまう事案が多々発生しているので,ご注意ください。

エ 外貨送金
 支払い等に困窮した日本人旅行者が日本の親族等から送金を受けようとしても,米国から制裁を受けているため,容易に送金を受けることはできませんので注意してください。

(2)停電
 電力事情は以前より良くなったと言われますが,計画停電が実施される場合があります。停電に慣れているキューバ人も,停電中の夜間外出は控えています。不慣れな日本人観光客がハバナ市中心街等で停電に遭遇すれば,辺り一面は真っ暗になり,歩くことさえ困難になりますので,事前に宿泊先のホテル等で停電の状況を確認するようお勧めします。

● 風俗、習慣、健康等


1.風俗,習慣,国民性に関する留意事項
 キューバの人々は一般的に陽気で親切です。また,道徳心も高い国民ですが,偽物や横流しした物品(葉巻など)を売りつけるために声を掛けてきたり,親切を装って相手の警戒心が薄れた隙にスリや置き引きをしたりする者もいます。いくら陽気で親切だからといっても,警戒を怠らないようにすることが大切です。
 また,キューバは現在も社会主義国であることを常に念頭に置いて行動する必要があります。

2.衛生事情
 水道水は石灰の含有量が高いばかりでなく,アメーバ等が混在している危険性があるので,飲用にはミネラルウォーターを利用してください。一般的なキューバ人家庭でも水道水を飲用にする場合は,いったん煮沸させていますので,水道水をそのまま飲んだり口に入れたりすることは避けてください。また,街頭の屋台で売られている食べ物も避けるようお勧めします。

3.注意が必要な感染症等
(1)キューバは,蚊(ネッタイシマカ,ハマダラカなど)が媒介するデング熱の流行地です。また,ジカウイルス感染症の発生も確認されています。デング熱,ジカウイルス感染症には予防薬や予防接種はありませんので,蚊に刺されないことが最善の予防法です。虫除けや殺虫剤を使用したり,肌が露出しない服装を心掛けるなど,蚊に刺されないよう対策を講じてください。
 また,ネッタイシマカやハマダラカは日中,都市部でも活動します。屋内の蚊の駆除を心掛けてください。
(参考)感染症危険情報(http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfolist.asp?pageno=1

(2)特にビーチでは「ヘヘン」と呼ばれる蚊に似た小さな虫に刺されるケースが散見されます。刺されると強い痒みが数週間にわたって続くようです。十分な虫除け対策を心掛けてください。

4.医療事情
(1)ハバナ市内には外国人専用の病院があり,医療設備は一通り整っています(しかし,故障中の設備も多いです)。急患の診察も行われていますが,医療水準が高いとは言えません。また,治療を受けた場合,医療の種別によっては高額の治療費を請求される場合もあります(米国発行,決済のクレジットカード及び日本発行でも米国系企業のカードは使用不可。現金払いは兌換ペソのみ可。)。2010年5月から旅行者は,入国時に旅行期間を通じてキューバ国内をカバーする医療保険に加入していることが義務付けられましたが,加入する際は緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。

(2)病院から処方箋をもらっても薬局に薬の在庫がなかったり,日本人の体質に合った医薬品の入手は困難であったりしますので,常備薬(風邪薬,胃腸薬,下痢止め,目薬,軟膏など)は日本から持参するようお勧めします。

(3)日差しが非常に強いので,海辺では日焼け止めやTシャツを常用する等,必要以上の日焼けを避けて下さい。昼間は日光浴をしないのが無難です。また,観光等の屋外活動では,脱水症や熱中症にならないように,飲料水を持ち歩いたり,帽子を着用するなどして,健康管理に十分留意して下さい。

(4)在外公館医務官情報(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/cuba.html )において,キューバ国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
  ◎感染症情報( http://www.forth.go.jp/

5.その他(自然災害)
 キューバの一年は乾季(おおむね11~4月)と雨季(おおむね5~10月)に分かれています。9月から11月頃にかけてはハリケーンがしばしばキューバに上陸し,各地に大きな被害を及ぼしています。また,雨季には雷をともなったスコールが発生することが多く,過去には,遊泳中の落雷により死亡したという事例がありましたので,注意が必要です。

● 緊急時の連絡先


◎ 警察(ハバナ市):TEL 106
◎ 消防(ハバナ市):TEL 105
◎ 在キューバ日本国大使館
TEL:07-204-3355
FAX:07-204-8902
緊急時:05-279-8818
◎ 外国人専門病院(Cira Garcia(シーラ・ガルシア))
住所:Calle 20 No.4101 esq. A 41, Miramar Playa
TEL: 07-204-2811

※ 在留邦人向け安全の手引き
 現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(http://www.cu.emb-japan.go.jp/jp/ryoji/anzen.pdf )も参照してください。

(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp
http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
        http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○ 在キューバ日本国大使館
住所:Centro de Negocios Miramar, Edi. 1,5 to. Piso, Ave. 3ra, Esq. a 80, Miramar, Playa, Habana, Cuba (Apartado No. 752)
電話: 07-204-3355
   国外からは(国番号53)7-204-3355
FAX : 07-204-8902
   国外からは(国番号53)7-204-8902
ホームページ: http://www.cu.emb-japan.go.jp/