ナイジェリア | Nigeria > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 犯罪発生状況

(1)ナイジェリアでは,各地で民族・地域・宗教間の対立や暴動,イスラム過激派及び反政府武装勢力による騒擾事件やテロが発生しており,また,貧富の差の拡大や銃器等の蔓延などにより一般犯罪も多発しています。

(2)また,ナイジェリアを舞台とする国際的詐欺団による被害(いわゆる「419事件」)は跡を絶たず,一攫千金の話に乗せられて大金を失うケースもあります。ナイジェリアの政府職員などと名乗る人物でも安易に信用しないよう注意が必要です。さらに,最近は,ナイジェリア人から「商品サンプルを運んで欲しい」と依頼されて,覚せい剤の密輸に荷担させられる事案が発生していますので,荷物の搬送を依頼されても安易に応じないでください。

(3)ラゴス州においては,主にラゴス島及びメインランドの各地区で暴動や武装強盗等の凶悪犯罪が多発しています。

(4)ナイジャーデルタ地域(リバース州,デルタ州,バイエルサ州等)では,外国系石油関連企業と地元住民との利害衝突を背景に,外国人に対する誘拐・監禁,車両強奪,暴動等が発生しています。

2 防犯対策
 ナイジェリア滞在中に安全を確保するには,次のような防犯対策に留意することが必要です。

(1)早朝,夜間の外出は避ける。
(2)ラゴス及びアブジャ国際空港乗り入れの欧州線は,夜間・深夜発着便が多いため,空港から,または空港への移動には信頼のおける運転手付レンタカー・警備会社を利用する。タクシー,バスは犯罪に巻き込まれる危険性が高いため,絶対に利用しない。
(3)空港等で見知らぬ人から荷物の運搬・預かりを頼まれても絶対に応じない。
(4)武装強盗・誘拐が多発しているため,陸路での長距離移動は避ける。
(5)車での移動は,単独車両ではなく,必ず複数車両で行動するようにする。
(6)万一,武装強盗に遭った場合には,生命の安全を第一に考え,決して抵抗しない。
(7)些細なことから暴動に発展したり,テロのターゲットになる可能性があることから,モスク,教会等宗教施設,その他,人が多く集まる場所には,不用意に近寄らない。
(8)クレジットカードやデビットカードは,スキミング等犯罪被害のリスクが高いことから使用を控える。

3 テロ情勢
 これまでに,ナイジェリアにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。
 ナイジェリアで活動しているイスラム過激派組織のボコ・ハラムは,ボルノ州,ヨベ州及びアダマワ州を中心に活動しており,特にボルノ州では,州都マイドゥグリをはじめテロが数多く発生しています。2016年中には少なくとも約50件のテロ攻撃が認知されており,一度に,または同時多発的に発生したテロで,数十人規模の犠牲者を出した事件も数多く認められます。
 また,ボコ・ハラムは,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)等のイスラム過激派組織とも関わりを有し,外国人に対するテロ攻撃実行を宣言していることから,今後,日本人や日本権益がナイジェリアで,テロを含む様々な事件に巻き込まれる危険性が十分に考えられます。
 このような情勢を十分に認識し,誘拐,テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう,海外の報道を含め,幅広い安全情報の収集に努めてください。日頃から高い危機管理意識を持つとともに,状況に応じて以下の点を参考に,適切・十分な安全対策を講じるよう常に心掛けてください。
(1)テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう,最新の関連情報の入手に努める。
(2)テロの標的となりやすい場所(デパートや市場,観光・リゾート施設,公共交通機関など不特定多数の人が集まる場所,欧米関連施設や宗教関連施設など)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら速やかにその場を離れる。
(3)政府・軍・警察関係施設には近づかない。
(4)複数の爆弾が時間差で爆発することも想定されることから,爆発現場には近づかない。
(5)爆弾事件や不測の事態が発生した場合の対応策を確認し,状況に応じて適切な安全対策が講じられるよう心がける。
(6)在留地・滞在先等の近くで爆発や銃撃戦等が発生した場合は,直ちに安全な場所に避難するとともに,大使館等に連絡する。

● 査証、出入国審査等


(手続きや規則に関する最新の情報については,駐日ナイジェリア大使館(電話:03-5425-8011,URL:www.nigeriaembassy.jp/index )等に問い合わせてください。)

1 ナイジェリアへの入国には,査証の取得が必要です(査証には観光,商用,駐在等の種類があります。)。また,入国の10日以上前に黄熱の予防接種を済ませ,イエローカードを取得しておくことをお勧めします(● 風俗、習慣、健康等の4健康管理をご参照ください。)。
 イエローカード(黄熱の予防接種証明書)の所持は非黄熱病感染国である日本からの入国の際には義務付けられていませんが,入国時に提示を求められたり,ナイジェリアから他のアフリカ諸国等への入国の際に提示を求められることがあります。また,WHOでもナイジェリアを黄熱予防接種推奨地域に指定しています。
 査証は,あらかじめ駐日ナイジェリア大使館あるいは第三国にあるナイジェリア大使館又は総領事館で取得し,イエローカードは,医療機関で黄熱の予防接種を受けて,入手してください。どちらも,空港到着時には取得できません。

2 入国時には,旅券と入国カードを入国審査官に提示し,入国目的,滞在予定日数等の質問に答えます。滞在許可日数を超える滞在は認められません。

3 高額な外貨及び貴重品等の持ち込み及び持ち出しには,空港等で申告が必要です。詳しくは,駐日ナイジェリア大使館にご確認ください。

4 通関検査は一般的に煩雑で,荷物の審査には,かなりの時間を要します。また,不当な金銭の要求を受ける場合もありますので,ご注意ください。

5 銃火器類,麻薬類,わいせつ物,食肉等は持ち込みが禁止されています。また,ナイジェリア政府の持ち出し許可がある場合を除き,儀式用具や歴史的・文化的価値を有する美術品等の持ち出しは禁止されています。詳しくは,在日ナイジェリア大使館に確認してください。

● 滞在時の留意事項


1 在留届
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在ナイジェリア日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,在ナイジェリア日本国大使館まで送付してください。

2 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在ナイジェリア日本国大使館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

3 ナイジェリアに56日以上の滞在を予定する場合は,到着後21日以内に居住地を管轄する移民局事務所で,外国人登録を行う必要があります。

4 政府関係施設,軍事施設,空港,港湾施設,橋梁の写真撮影は禁止されています。また,他人にカメラを向ける場合は,相手の気分を害したり,金銭を要求されたりする場合がありますので,ご注意ください。

5 ナイジェリアは,北米・欧州への麻薬密輸におけるアフリカ最大の中継地として国際社会から注視されています。また,国内でも大麻の栽培・供給が行われており,政府による麻薬取締りが非常に厳しく行われています。麻薬の輸出入,譲渡,売買を行った者は終身刑に処せられ,麻薬の所持,使用は15年以上25年未満の禁固刑に処されます。麻薬犯罪が多い地域に興味本位で立ち寄っただけでも嫌疑を受けることがあるので,十分注意が必要です。

6 ナイジェリアで就労するためには,入国前に就労査証を取得し,入国後,移民局事務所で在留許可を取得する必要があります。不法就労者は,本国に強制送還されます(旅費等は雇用者又は本人が負担)。

7 主要幹線道路では軍・警察による検問が行われていますが,最近では犯罪集団が検問を装って強盗・誘拐事件を起こす手口も見られますので,危険を感じた場合には,すぐに避難できるよう,慎重に対応してください。また,警察官が不当に金銭を要求することがあることにも留意する必要があります。

8 検問時に身分を証明できるよう,常時,旅券を携帯する必要があります。ただし,紛失や盗難には気をつけてください。

● 風俗、習慣、健康等


1 ナイジェリアには,言語,宗教,風俗を異にする約250の民族グループがありますが,中でもハウサ・フラニ人(50%程度),ヨルバ人(18%程度),イボ人(11%程度)が全人口の3分の2を占めています。

2 1960年の英連邦からの独立以来7回も軍事クーデターが発生しています。こうした政情不安の背景には,地域・民族間対立(北部ハウサ・フラニ人,南西部ヨルバ人,南東部イボ人),宗教対立(北部イスラム教徒と南部キリスト教徒),石油資源の利益を巡る争い(南東部)等が影響しています。

3 国民性としては,アフリカの大国としてのプライドを持っているように見受けられます。

4 健康管理
(1)ナイジェリアは他のアフリカ諸国と同様,熱帯が蔓延しています。蚊,ハエ又はブヨによって媒介されるものとして,マラリア,黄熱,デング熱,オンコセルカ症(河川失明症)、アフリカトリパノソーマ症(眠り病),フィラリア症などがあります。経口感染で発症する病気には,ポリオ,ラッサ熱,腸チフス,細菌性赤痢,アメーバ赤痢,コレラなどがあります。現在でも野生株ポリオ(小児まひ)の発生が続いている数少ない国のひとつです。動物咬傷による狂犬病も発生しています。湖沼では住血吸虫症に感染することもあります。北部地域は髄膜炎菌性髄膜炎発生地帯に属しており,2016年末より大きな流行がみられました。エイズの流行も拡大しており,人口のおよそ3%がエイズウイルスに感染していると推定されています。

(2)上述(1)に言及したとおり,ナイジェリアは黄熱に感染する危険のある国とされています。同国への入国には,入国10日以上前に黄熱の予防接種を済ませ,黄熱予防証明書(イエローカード)を携行することを強くお勧めします。詳細は,以下の厚生労働省のホームページをご参照ください。
○厚生労働省検疫所ホームページ「黄熱について」
 http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html

(3)渡航に際しては,黄熱病,A型及びB型肝炎,破傷風,ジフテリア,腸チフス,ポリオ,髄膜炎菌性髄膜炎,狂犬病のワクチン接種をお勧めします。その他,予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページもあわせてご参照ください。
○厚生労働省検疫所ホームページ(http://www.forth.go.jp

(4)マラリア予防においては,第一に蚊に刺されないよう注意を怠らないことが肝要です。これはマラリア以外にも,蚊及びブヨ等によって媒介される他の病気を予防することにもなります。蚊に刺されない対策として,虫除け剤(DEETの含有が20%~50%のもの)や蚊帳を使用する,部屋の窓を開けない,蚊が活発に活動する夕方から明け方の外出は避ける,長袖の服を着用することなどがあげられます。ナイジェリア全域でマラリア予防薬内服が推奨されていますが,使用する場合には,必ず渡航前に専門医にご相談ください。

(5)経口感染症の予防については,水・食事への注意が欠かせません。飲料水は信用できるミネラルウォーターを利用し,生水,氷水にはご注意ください。食事はよく加熱されたものを摂るようにし,また食事前の手洗いを励行ください。

(6)現地で感染した後,日本帰国後に発症する病気も少なくありません。異常を感じたときはすぐに最寄りの医療機関を受診してください。また,その際には、ナイジェリアからの帰国直後であることを申告してください。

(7)2014年,西アフリカの広範囲でエボラ出血熱が発生し,WHOは国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言しました。ナイジェリアでもエボラ出血熱が発生し,政府は非常事態宣言を発出しました。エボラ出血熱は,患者との接触によって感染し,致死率が非常に高い極めて危険な感染症です。現在は終息宣言が出されましたが,今後も発生の可能性があります。発生情報に注意し,感染者が発生している地域に近づかないようにしてください。

(8)2016年,南米を中心としたジカ熱の流行に対して,WHOは国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言しました。ナイジェリアでは近年ジカ熱発生の報告はありませんが,1954年に世界で初めてジカ熱患者の発生した国で,WHOの宣言の中で「カテゴリー2」(以前発生が見られ,終息が確認されていない。)に分類され,今後発生の可能性があります。ジカ熱は蚊を媒介として感染し,妊婦が感染すると高確率で胎児に影響が出ます。発生情報に注意し,感染者が発生している地域に近づかないようにしてください。
(参考)感染症広域情報:ジカウイルス感染症に関する注意喚起
 http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfo.asp


5 医療機関
 ラゴス及びアブジャ市内には幾つかの医療機関が存在しますが,医療水準・設備・衛生面だけではなく医薬品の信頼性にも問題があり(偽物が氾濫),ごく一部の外国系病院以外は日本人の利用には適しません。ただし,設備が整った私立病院の医療費は高額であり,また重症患者(重症マラリア。脳心臓疾患。重篤な交通外傷など)の対応は困難であるため,国外(欧州,南アフリカ共和国またはドバイ)への緊急移送が必要になる場合があります。移送費はかなり高額で,容体によっては数千万円程度かかる場合がありますので,緊急移送費用を含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。
 ナイジェリア国内の医療施設等の情報を含め,詳細については「世界の医療事情」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/nigeria.html )をご参照ください。

● 緊急時の連絡先


◎警察:199
◎病院:
(アブジャ)
 ・Zankli Medical Center : (市外局番(以下同)09)-523-6854, 670-7273~5
 ・St. Francois Medical Centre : (09)-461-8452
 ・Nizamiye Hospital : 090 291 5173-5
 ・Abuja Clinic : (09)-413-7020~6
 ・National Hospital : (09)-234-2686-89

(ラゴス)
 ・International SOS : (01)-461-7710/11
 ・Kamorass SpecialistClinics : (01)-261-2799
 ・Eko Hospital : (01)-497-8800~9
 ・Reddington Hospital : (01)-262-1234, 262-1244, 271-5340~9
 ・Ave Maria Hospital : (01)-461-7755~6

(問い合わせ先)


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ
  http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ナイジェリア日本国大使館
  住所:No.9, Bobo Street (off Gana Street), Maitama, Abuja, Nigeria 
  電話:(市外局番9) -461-2713
   国外からは(国番号234)9-461-2713
  (上記電話番号が不通の場合は,(国番号234)-80-3629-0293におかけください。)
  ホームページ:http://www.ng.emb-japan.go.jp/j/