スーダン | Sudan > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 犯罪発生状況
 スーダンでは,2013年9月,現政権が石油関連製品への補助金削減を含む経済改革の実施を閣議決定したことを受け,ガソリン等石油製品をはじめとする生活必需品の物価が上昇し,スーダン各地で大規模な抗議活動が発生しました。2016年11月には再び政府が石油製品の値上げを含む新たな経済政策を発表し,これを受けて,スーダン国内や首都ハルツームのブリ地区や南部アルシャジャラ地区等においてデモ等の抗議活動が発生しましたが警察部隊により鎮圧されました。
その後,抗議手法は「市民不服従運動」という集団ゼネストの呼びかけに変容し,抗議デモの件数の上昇は確認されていませんが,新たな経済政策に対する国民の不満は強く,引き続き,スーダン国内各地で抗議活動が発生する可能性があります。首都ハルツームや各州都では,警察等の治安機関が比較的機能していると言われていますが,こうした経済情勢を背景に,近年,ひったくりや車上ねらいといった一般犯罪が発生しています。外国人は一般的に裕福とみられていますので,ターゲットになりやすく,滞在中は細心の注意が必要です。 
 
2 日本人被害例
 日本人が被害者となる事件の発生は,これまで多くありませんが,2015年には,強盗1件,窃盗事件3件(ひったくり1件,スリ1件,車上狙い1件)暴行事件1件,2016年中は,強盗未遂1件,ひったくり未遂1件の報告を受けており,強盗事件の被害に巻き込まれたケースも発生しています。

3 犯罪被害危険地域
 特に,人が多く集まる市場や空港,バスターミナルでは,スリ・置引き等に対する警戒が必要です。また,このような場所では,些細な出来事が大きな騒乱へと発展し,事件・事案に巻き込まれる可能性もありますので,常に周囲の状況を把握するように努めてください。

4 防犯対策
 日本人が被害に遭う可能性の高い犯罪は,ひったくり,スリ,置引き,車上ねらい,空き巣等の窃盗犯罪ですが,被害回復は極めて困難です。そのため,次のような点に留意し,自衛に心掛ける必要があります。
(1)外出する場合,自宅及びホテルの自室の施錠を確実にする。
(2)人前で現金を数えない。財布を出さない。不必要な貴重品は持ち歩かない。携行品には常に注意を払う。車を駐車する場合は,車内に荷物を残さない。
(3)騒乱に巻き込まれないためには,人が多く集まる場所にはできるだけ近づかず,万一,そのような場面に遭遇した際には,興味本位で近づかず,速やかに安全な場所(ホテル等)に避難する。
(4)特に女性の場合は,肌を露出したり,高価な貴金属を身につける等人目に付く服装は控える。
(5)夜間の外出は,極力避けるとともに,万一,外出しなければならない場合は,近距離の場所でもあっても徒歩での移動は避け,必ず自動車を利用する(首都ハルツーム市内には野犬が多く,その点からも徒歩での外出は避ける方が良い。)。

5 テロ
 これまでに,スーダンにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でもテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロも発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

● 査証、出入国審査等


(手続や規則に関する最新の情報は,駐日スーダン大使館(電話:03-5729-6170又は03-5729-2200)にご確認ください。)

1 査証
 渡航目的にかかわらず,事前に入国査証を取得する必要があります。原則として,入国時に空港で査証を取得することはできませんので,駐日スーダン大使館等で取得の上,渡航してください。
 入国査証の滞在期間を超えて引き続き滞在を希望する場合は,スーダン内務省において滞在期間延長手続を行う必要があります。
 査証の発給には相当の日数を要するので,日数に余裕を持って申請する必要があります。
なお,スーダンは,イスラエルに対するアラブボイコットの国であるため,パスポートにイスラエルの査証または出入国印がある場合,査証は発給されません。
 また,スーダンに長期滞在されている方で,一時帰国等のため出国される場合には,スーダン国民と同様に事前に出国ビザ(再入国許可)を取得する必要がありますので,該当される方は,入国管理事務所等で手続きを行ってください。

2 出入国審査
 入国審査の際,イスラエルへの渡航歴が判明した場合は入国を拒否されます。入国時のパスポートの残存有効期間に関する制限は特にありません。
 出国審査では,国外へ持ち出す現金の有無を聞かれる場合があります。スーダンの国内法上,1万米ドル以上又は1万2千ユーロ以上を国外へ持ち出す場合には,別途申告手続を行う必要があります。

3 外貨申告,為替等
 外貨の申告義務はありません。スーダンの公用通貨はスーダン・ポンド(SDG)であり,米ドルやユーロからスーダン通貨への交換は,銀行,両替所及び一部のホテルで可能です(日本円からの換金は不可)。公定レートは,1米ドル当たり6.89スーダン・ポンド(2017年2月現在)となっています。なお,治安機関はブラック・マーケットに対する取締りを強化することがあります。ブラック・マーケットでは偽造紙幣も出回っている等の報告もあるため,無用なトラブルを避けるためにも銀行など正規の金融機関をご利用ください。 
 クレジットカード,トラベラーズチェックは,一部の航空会社を除いては一切使用できませんので,ご注意ください。

4 通関
 通常の旅行必需品であれば問題はありませんが,新品の電化製品,カメラ,時計等を大量に持ち込むと商業目的とみなされ,没収される可能性があります。
 特に酒類の持ち込みは一切禁止されており,発見された場合には没収され,更にシャリーア法(イスラム法)に基づき身柄拘束等の厳しい処罰を受けることもあります。
 煙草は2カートン,葉巻は2箱のみ持ち込めます。麻薬,銃砲刀剣類,武器,ポルノ雑誌の持ち込みは禁止されています。
 なお,通関の際には,禁制品の所持が疑われると荷物を開披され入念な検査が行われます。

● 滞在時の留意事項


1 外国人登録
 スーダンに入国する外国人は,入国後3日以内に外国人登録をしなければなりません。登録料は415SDG(2016年11月現在)で,他にパスポートサイズの写真2枚が必要となります。1週間以上登録を怠った場合,出国時に,登録料のほか,4日目以降の超過日数に応じて,追徴金が課せられますので,早めに登録されることをお勧めします。
登録は,ハルツーム国際空港(国際線の出国ターミナルの一室で24時間受付可能)や市内,国境にある入国管理事務所で行うことができます。また,宿泊するホテルによっては手続きを代行してくれるところもあります。ただし,ホテルで登録する場合には,登録料に加え,手数料がかかる場合がありますので,各ホテルでご確認ください。

2 旅行制限
 国内旅行には制限があり,地方旅行をする場合には,事前に観光省(Ministry of Tourism:ハルツーム市リヤド地区に所在。)で旅行許可証を取得する必要があります。首都ハルツーム市以外の地域では警察が手続きを行っていますが,無用のトラブルを避けるためにも,事前に観光省で旅行許可証を取得しておくことが賢明です。

3 写真撮影の制限
 軍事施設,空港,ダム,橋,宮殿等の撮影は禁止されています。それ以外の場所でも取材等で撮影する場合には,事前に観光省での写真撮影許可証を取得する必要があります。無許可で撮影しているところを発見されると身柄を拘束されることもあります。なお,当局の指示が末端の警察官まで徹底されていないため,許可証を所持していても撮影に関し警察官とトラブルが起きることがありますので注意が必要です。

4 交通事情
(1)一般的交通事情
 スーダンは,日本と異なる交通ルール(右側通行,赤信号でも右折可能等),交通マナー(見切り発進,二重三重の左折待ち,無理な横断等),交通インフラ(道路の陥没,信号機の滅灯等)など,交通環境が整っていないため,道路を利用する場合には,かなりの注意力が必要となります。
(2)主な交通機関
 公共交通機関としては列車,民営のバス,乗合タクシー(アムジャ),タクシー,リキシャ(三輪タクシー,別名トゥクトゥク)がありますが,長距離列車については本数が少なく,また,運行時間も定まっていないため,一般的に日本人の利用には困難が伴います。バスは,バスターミナル以外にバス停はなく,常に混雑しています。また,タクシーやリキシャを利用する場合は,料金メーターが設置されていないため事前に料金交渉が必要です。
レンタカーが利用できますが,保険付きのものは少なく,万一,交通事故が発生した場合は,保障問題等でトラブルになる可能性があります。

5 各種取締法規に関する留意事項
(1)薬物(麻薬,大麻,覚醒剤等)
 麻薬,大麻,覚醒剤といった薬物の製造・輸出入・売買・所持・使用が禁止されており,薬物事犯で摘発されると,死刑を含む厳しい処罰を科せられる可能性もあるほか,営利目的の場合は財産を没収される場合もあります。
(2)不法就労
 就労する場合には,内務省と労働省の双方から就労許可を取得する必要があります。外国人の無許可就労は禁止されており,摘発された場合は国外への強制退去を含む厳しい措置が執られています。
(3)治安維持
 スーダン政府は,国内の治安維持に力を入れており,特に首都ハルツームでは,深夜になると,市の要所において,軍・警察による検問が実施されています。検問では,身分証明書の提示を求められますが,旅券やIDカード灯の身分証明書を所持していない場合,確認のために最寄りの警察署等へ連行される場合がありますので,常時,身分証明書(旅券のコピーを携行する場合,身分事項欄のほか査証欄も必要)を携行するようにしてください。
(4)その他
 イスラム社会であるスーダンでは,特殊なシャリーア(イスラム法)が施行されており,飲酒,姦通等についての厳しい罰則があります。

6 在留届
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在スーダン日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,在スーダン日本国大使館まで送付してください。

7 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在スーダン日本国大使館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

● 風俗、習慣、健康等


1 習慣等
 スーダンはアラブとアフリカの接点であり,首都ハルツームを中心として北部・中部はセム系アラブ人が多数を占め,イスラム教を信奉するアラブ社会を形成しています。これに対し,南部地方及び西部ダルフール地域はアフリカ系黒人が多く居住しています。
 スーダンは国土が広く(アフリカ大陸で3番目),地方によって気候・風俗・習慣が大きく異なり,同じスーダン人であっても出身地域や部族によって様々な違いが見られます。
 なお,イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用して,政治的スピーチやデモが行われ,それが大規模化,暴徒化する場合があります。また,その際,モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので,特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。

2 健康上の留意事項
(1)首都ハルツーム市を含む北部地域では高温・乾燥の気候で,自覚のないまま脱水症状に陥ることもありますので,水分を十分摂取するよう心掛けると共に,飲料水は水道水をろ過・煮沸したものか,ミネラル・ウォーターを飲用してください。
(2)直射日光が厳しいので,外出の際はあまり肌を露出しないようにし,日焼け止めクリームの塗布,帽子やサングラスの着用を心掛けてください。
(3)砂漠気候である北部を除き,スーダンはマラリアの汚染地域であり,特に南部においては熱帯熱マラリアが蔓延しています。汚染地域に入る際には予防薬の服用を考慮することも必要です。汚染地域に入った後,発熱を伴う体調異変が生じた場合には,まずマラリアを疑い,早期に医療機関で検査・治療を受けることが大切です。また以前は特効薬であったクロロキンに対して耐性のあるマラリアが多く出現していますので注意が必要です。
(4)スーダンに滞在する場合には,黄熱,髄膜炎菌性髄膜炎,腸チフス,破傷風,狂犬病,A型肝炎,B型肝炎の予防接種が勧奨されています。
(5)衛生状態が悪く,A型肝炎,コレラ,腸チフス等,経口感染する感染症が多いので,身辺の衛生管理には十分な配慮を要します。特に使用人を雇用する場合には,石鹸での手洗いを励行させる必要があります。
(6)ナイル川での水遊びは,住血吸虫症に罹患する危険性があるので控えた方が賢明です。
(7)医療水準が高くないので,手術や専門的治療を要する病気や外傷を負った場合は可能な限り患者を医療体制の整備された国へ緊急移送するようお勧めします。このような場合に備え,海外旅行保険(緊急移送サービス付き)への加入を強くお勧めします。スーダン国内の医療施設等の情報を含め,詳細については「在外公館医務官情報(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/sudan.html )」をご参照ください。また,そのほか必要な予防接種等については,以下の厚生省検疫所ホームページもご参考ください。
○感染症情報(http://www.forth.go.jp

● 緊急時の連絡先


◎警察
・ハルツーム州レスキュー警察(事件対応):0183-777075(当直),999(24時間)
・ハルツーム州交通警察局(交通事故対応):0183-777777
◎消防
・シビル・ディフェンス(火災対応):999(24時間)~警察から消防へ伝達
◎救急車:333(24時間)
(注)公的な救急搬送制度であるが,台数に限りがあり,現在地を正確に伝えることが困難であること等から,各自で車両を手配して病院へ搬送する方が確実
◎救急病院
・Royal Care International Hospital:0156550150/1
・Al-Zaytona Hospital:0183745444,0183745999
・Fedail Medical Center:0183766661,0183741424/5/6
・Doctor's Clinic:0183475374,0183471973
・Yastabshiroon Medical Center(Academy Medical Center):0183237804/5
・Al-Faisal Specialized Hospital :0155771000/1,0155777700
◎在スーダン日本国大使館:+249(1) 83471601,83471602

(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省海外安全ホームページ:
  http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)        

(現地大使館連絡先)
○在スーダン日本国大使館
  住所:House No.67 Street 43 Khartoum One Khartoum, SUDAN
  電話:(市外局番は01)83471601~2
   国外からは(国番号249)1-83471601~2
  FAX:(市外局番は01)83471600
   国外からは(国番号249)1-83471600
  緊急電話(領事担当者):(市外局番は0)912300662
   国外からは(国番号249)912300662
  ホームページ:http://www.sdn.emb-japan.go.jp/index_j_new.html