シエラレオネ | Sierra Leone > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 首都フリータウンの市内では,治安情勢が比較的安定し,市民生活も正常化しています。しかしながら,市内中心部は人口過密状態にあり,窃盗や武装強盗等の犯罪,特に外国人を狙ったひったくり,与野党支持者間の衝突等が発生しています。

2 首都フリータウン以外の地域では交通,通信等の基本的インフラが整備されておらず,不測の事態が発生した際の退避や移動手段の確保が困難となりますので,渡航される場合には,夜間の外出は極力控え,現地事情に精通した人間を同行させる等,十分な安全対策をとることをお勧めします。

3 国際詐欺事件
(1)日本人を含め外国人が被害者となる通称「419事件」(国際詐欺事件)が増加していますので注意してください。「419事件」は,インターネットや電子メールを利用して,アフリカ諸国の政府機関,政府高官や関係者をかたり様々な儲け話を持ちかけ,連絡を取り合ううちに『手数料』や『政府高官へのわいろ』などの名目で『前渡し金』をだまし取ろうとすることが特徴です。手口も巧妙化しており,被害は詐欺だけにとどまらず,犯人グループによる拉致監禁,身代金要求といった凶悪犯罪にまで及ぶことがありますので,十分注意してください。
(2)この手の国際詐欺の対策は,主に以下のとおりです。
ア 誘いに対して,反応,返信は絶対にしない。
イ 途中で詐欺と気付いたら,一切,連絡や返信はしない。
ウ 手数料を要求されても,絶対に送金しない。
エ 口座番号と暗証番号を照会されても,絶対に教えない。

4 テロ
 これまでに,シエラレオネにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でもテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロも発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

● 査証、出入国審査等


(手続きや規則に関する最新の情報については,在中国シエラレオネ大使館(日本を兼轄。電話:国番号86-10-6532-1222)や在ガーナ日本国大使館(シエラレオネを兼轄。電話:国番号233-30-2765060)等に確認してください。)

1 日本とシエラレオネとの間には査証免除協定がないため,シエラレオネに入国する場合は,必ず事前に査証を取得しなければなりません。
一般的な査証としては短期査証があり,通常滞在期間90日以内で1回限り有効なものを付与されます。なお,日本にはシエラレオネ大使館はありませんので,経由地のシエラレオネ大使館で査証を取得することとなりますが,東京と大阪にある英国ビザ申請センターでも取得可能(完全予約制)ですので,詳細な情報を知りたい方は,英国ビザ申請センター(http://www.vfs-uk-jp.com/japanese/applicationcenter.html )にお問い合わせください。

2 シエラレオネ入国時には,黄熱予防接種証明書(イエローカード)の携行が必要です。シエラレオネ入国の10日以上前に黄熱予防接種を受け,イエローカードを携行してください。

3 WHOは10年であった黄熱予防接種証明書(イエローカード)の有効期間を2016年7月11日より生涯有効に延長することを勧告したことに伴い,日本で発行される黄熱予防接種証明書の有効期間も1回の摂取で生涯有効となりました。しかしながら,シエラレオネをはじめ,他のアフリカ諸国では黄熱予防接種証明書の取り扱いについて,まだ生涯有効として取り扱っていない場合もありますので,渡航を予定されている方におかれましては,事前に入国を予定されている国の大使館や領事館に,入国時の証明書の取扱いについて確認しておくことをお勧めします。

4 入国時,空港の到着ロビーで入国カードを受け取り,必要事項を記入します。ただし,入国カードが不足している場合がありますので,その時は入国審査カウンターへそのまま進み,入国審査を受けます。出国時は,出国カードを受け取り,必要事項を記入して出国審査を受けます。

5 外貨の持ち込みは5,000米ドル以内に制限されており,持ち出し額は持ち込み金額以下に制限されています。入国の際には必ず全ての外貨を申告することが必要です。なお,多額の現金を持ち込んだり,持ち出したりすることは,疑惑を与える可能性があるため注意が必要です。

6 出入国の際には,身の回り品,荷物を税関に申告することが必要です。入国の時には,すべての人が所持品検査を受けます。銃刀剣類,麻薬類,生きた動物等は持ち込みが禁止されています。

● 滞在時の留意事項


1 シエラレオネ・ルンギ国際空港と首都フリータウンは湾で隔てられており,アクセスが悪いので注意が必要です。空港からフリータウン市内への移動手段としてフェリー及び水上タクシーがあり,最近では複数の業者が運行しています。また,航空機の乗客が利用する水上タクシーとは別に,現地の方が利用するスピードボートの転覆事故が発生しています。悪天候時には混雑が予想されるため,注意が必要です。

2 公共施設(特に軍・公安関係施設)の写真撮影は,事前に許可を得る必要があります。また,一般の人や住居についても,無断で写真を撮ると相手の反感をかったり,金品を要求される場合がありますので,十分注意する必要があります。

3 麻薬類の所持,持ち込み等は禁止されており,違反者は厳しい処罰を受け,最低でも7年以上の懲役に処せられます。

4 在留届
 現地に3か月以上滞在される方は,「在留届」の提出が義務づけられており,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なくシエラレオネを管轄している在ガーナ日本国大使館に在留届を提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又は現地から転出するときは,必ずその旨を届け出てください。なお,在留届は,在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在ガーナ日本国大使館まで送付してください。

5 「たびレジ」
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者など)について,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日から,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,是非活用してください。

● 風俗、習慣、健康等


1 イスラム教の影響が強い国なので,イスラム教の慣習等に十分注意して行動することが必要です。また,イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用して,政治的スピーチやデモが行われ,それが大規模化,暴徒化する場合があります。また,その際,モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので,特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。

2 健康管理と医療事情
(1)概況
 高温多湿な気候に加え断水や停電が頻繁に起こるので,食品の管理・衛生状態が悪いため食べ物や飲み物を介した感染性下痢症などをはじめ多くの熱帯病・感染症がみられます。マラリアは患者数が多く,一年中流行しており,特に雨季の5月から10月に感染しやすくなります。マラリア以外にも昆虫が媒介する病気が複数あり,虫さされには特別の注意が必要です。現地の医療衛生水準は低く,医師や看護師の数は不足しており,血液検査やレントゲン等の検査機器は限られた施設にしかない状況です。外国人が医療を必要とする場合には,欧米等医療先進国に出る必要があります。万一の場合に備えて必ず緊急移送を含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをお勧めします。

(2)注意を要する病気
ア 黄熱
 シエラレオネは,WHOにより黄熱リスク国に指定されています。シエラレオネ入国の10日以上前までに黄熱予防接種を受け,黄熱予防接種証明書(イエローカード)を持参して入国してください。

イ マラリア
 最も注意を要する疾患で,シエラレオネ国民の多くが繰り返し感染しています。シエラレオネにおいては,致死率の高い熱帯熱マラリアがほとんどです。発病後放置すると5日程度で死亡することがあります。マラリアはハマダラ蚊が媒介して感染します。予防として,蚊が活動する夕方から明け方の外出を控え,外出するときはなるべく長袖・長ズボンを着用し,虫除けスプレー等の使用をお勧めします。滞在先では,蚊取り線香,蚊取りマット,蚊帳の使用等の予防対策をとってください。また,発熱した場合はマラリアを想定して出来れば医療施設で検査を行い,陽性であれば速やかに治療を開始する必要があります。なお,予防法としては,抗マラリア薬の服用もありますが,事前に必ず専門医に相談してください。

ウ エボラ出血熱
 エボラウイルスによる感染症であり,2014年に西アフリカ(主に,シエラレオネ,ギニア及びリベリア)で感染が拡大しました。2015年末に一度終息し,再発生しましらが,2016年3月に再度終息が宣言されました。エボラウイルスの体液を介する感染力は強く,発症すると致死率が非常に高いため,感染を予防することが大切です。頻回の適切な手洗いや,エボラ(疑い含む)の患者・遺体・動物の血液・体液に直接触れないようにしてください。感染を疑った場合は,すぐに地域の病院に相談してください。その後は不要な外出を控える等,病院からの指示に従ってください。

エ 髄膜炎菌性髄膜炎
 髄膜炎は中枢神経系の感染症であり,感染者からの飛沫感染により感染します。発症すると髄膜炎となり入院治療が必要となり,時には死に至ることもあります。例年流行しており,多くの患者が出る年もあります。予防としては,日本未認可の髄膜炎菌4価ワクチン(ACWYの4種混合ワクチン)がありますので,トラベルクリニックなどに相談してください。

オ 狂犬病
 感染した犬や猫・コウモリなどの動物に噛まれるなどして,傷口から感染します。潜伏期間は1~3か月で,発病してしまうと有効な治療方法はありませんので,十分注意する必要があります。渡航前に予防接種を受けることをお勧めします。また,動物に不用意に触らないように注意するとともに,万一,動物に噛まれた場合は,ただちに医療機関を受診してください。

カ ラッサ熱
 ラッサ熱は,シエラレオネでは時々流行しており,2004年に流行したほか,2006年にも患者が確認されています。この病気はネズミ(マストミス)の糞尿の中に排泄されたウイルスとの接触やウイルスに感染しているネズミに咬まれることにより人に感染します。人から人への感染力も強く,患者の血液,分泌物,排泄物から皮膚粘膜の傷口を通して感染します。重篤化しやすく,死亡率も高い病気です。特に,医療関係者や介護などで病院に出入りする必要がある方は,流行の情報が出た際には注意が必要です。

キ 経口感染症
 腸チフス,赤痢,コレラなど多くの経口感染症があります。特に,2012年にはコレラが流行しています。生ものを食べることは避け,十分加熱された食品を摂るようにしてください。レストランでの水や氷にも注意し,ミネラルウォーターは目の前で封を切ってもらうなどの注意が必要です。

ク その他,昆虫が媒介する感染症
 シエラレオネには,ツェツェバエが媒介するトリパノソーマ症,蚊が媒介するフィラリア症,ブユ(小型のハエ)が媒介する回旋糸状虫症もあるので,虫刺されには特別の注意が必要です。

(3)シエラレオネの医療水準は低いため,万一に備え,事前に緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。

● 緊急時の連絡先


◎警察:TEL 233033(市内中央管区警察)
◎交通警察:TEL 250050
◎在ガーナ日本国大使館(シエラレオネを兼轄)
  TEL: (市外局番030)2765060~1(アクラ)
   国外からは(国番号233)-30-2765060~1
◎在シエラレオネ名誉総領事館
  TEL: (市外局番030)229015,250065(フリータウン)
   国外からは(国番号232)-30-229015,250065

(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在ガーナ日本国大使館(シエラレオネを管轄)
  住所:Fifth Avenue, West Cantonments Accra, Ghana
  電話:(市外局番030)2765060,2765061
   国外からは(国番号233)30-2765060,2765061
  FAX:(市外局番030)2762553
   国外からは(国番号233)30-2762553
  ホームページ:http://www.gh.emb-japan.go.jp/j/