コンゴ民主共和国 | Democratic Republic of Congo > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 東部地域では,北キブ州で蜂起した反政府武装勢力3月23日運動(M23)は,コンゴ民主共和国政府軍(FARDC)の改革と国連介入旅団の派兵等の軍事的政策が功を奏し,2013年11月に東部支配地域(北キブ州ルチュル地区)から排除されました。
 しかし,東部地域には依然として,近隣国の反政府勢力(ウガンダ系反政府武装勢力や民主同盟軍(ADF),「神の抵抗軍」(LRA),ルワンダ反政府勢力のルワンダ解放民主軍(FDLR))や,「マイ・マイ」と呼ばれる武装民兵組織等が活動しており,各種勢力が地域住民に対して略奪・暴行などの非人道的行為を行うなど不安定な状況が続いています。
 東部地域は,引き続き極めて危険な地域ですので,隣接するウガンダ,ルワンダ等の入国も含めて,立ち入らないでください。

2 2016年末に予定されている大統領選挙の進展如何によってはデモ等騒擾事案が発生する可能性が高く,昨年1月には選挙法改正を巡り,市民によるデモが発生しました。同デモは略奪行為を伴う暴力的デモに発展して多数の死傷者が発生しており,治安情勢は予断を許しません。

3 首都キンシャサでは,「シェゲ」と呼ばれるストリート・チルドレンによるひったくりやスリ,「クルナ」と呼ばれる不良暴力集団による殺人,強盗,恐喝事件が多発しています。特に,夜間は,武装グループによる民家や車両を狙った強盗などの凶悪事件も多発しており,中には軍人や警察官が加害者になるケースもまれではありません。また,バイクを利用したひったくり事件が発生していますので,外出の際には,常に十分な注意を払う必要があります。
 日中であっても,徒歩による単独での移動を避け,できる限り車両を利用するとともに,必ずドアをロックする,窓は開けない,デモ等群衆が集まっている場所には近寄らないなどの用心が必要です。特に深夜の外出は,車両を利用する場合であっても極力避けてください。万が一,強盗に遭遇した場合には,生命に危険が及ぶおそれがありますので,無理に抵抗しないでください。また,警察官等を装って金品を要求する犯罪も頻発していますので,疑わしい者からの要求に対しては,これに応じることなく直ちにその場から離れてください。各種事件の被害に遭った場合も,警察による安全の確保や事後の捜査が期待できないことに留意し,トラブルに巻き込まれないように常に用心を怠らないことが必要です。

4 これまでに,コンゴ民主共和国において,テロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生したほか,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等,多数の邦人が滞在する主要都市を含む世界の様々な地域でISIL(イラク・レバントのイスラム国)等のイスラム過激派組織やこれらの主張に影響を受けている者によるとみられるテロが発生していることを踏まえれば,日本人,日本権益がテロを含む様々な事件に巻き込まれる危険があります。
このような情勢を十分に認識し,誘拐,脅迫,テロ等の不測の事態に巻き込まれることのないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,以下の点を例に日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

● 査証、出入国審査等


(手続きや規則に関する最新の情報については,駐日コンゴ民主共和国大使館(03-5820-1580)等に確認してください。)

1 コンゴ民主共和国に入国しようとする場合は,あらかじめ駐日コンゴ民主共和国大使館などで査証を取得しておく必要があります。コンゴ民主共和国の在外公館(外国のコンゴ民主共和国大使館等)で発給される査証は観光査証のみで,滞在期間は1か月から3か月です。滞在中の観光査証の延長は,一度に限って認められ,1か月,2か月又は3か月の延長が可能ですが,手続きに時間がかかる等困難を伴うことが多いので,あらかじめ余裕を持った期間の観光査証を取得することをお勧めします。

2 入国査証は,申請者の居住国で取得しなければなりません。第三国で取得する場合,当該居住国の居住証明が必要となります。居住国以外の国で取得した入国査証は,入国時に無効と判断され,入国を拒否される場合がありますので,ご注意ください。ただし,居住国にコンゴ民主共和国大使館が無い場合,隣接国での取得が認められていますが,事前に当該大使館に確認をお願いします。

3 入国手続きは,入国カードをパスポートとともに入国審査官に渡して入国スタンプを押してもらった後,パスポートの返却を受けるという一般的なものですが,しばしば入国スタンプの押印漏れがあり,出国時に問題になることがありますので,パスポートを受け取ったら入国スタンプの有無を確認するようことをお勧めします。

4 入国の際に,黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示が求められます。入国10日以上前に黄熱予防接種を受け,黄熱予防接種証明書(イエローカード)を取得し,携行してください。

5 国際基準に沿った通関基準を採用しており,武器,弾薬,麻薬,ポルノ製品等の持ち込みは禁止されています。

6 入国時に外貨を申告する必要はないものの,1万米ドル相当以上の現金の持ち込みは禁止されており,出国時にはコンゴ・フランの持ち出しは禁止されているほか,1万米ドル相当以上の外貨現金の持ち出しは禁止されていますのでご注意ください。

7 出国の際,市内での事前チェックイン(アーリーチェックイン)では,全ての機内預け入れ荷物及び手荷物は,航空会社職員による開披検査をうけます。手荷物で医薬品以外の液体の持ち込みは認められていませんので,ご注意ください。また,出国税として55米ドルが徴収されます。出国税の料金は変動する可能性がありますので,ご注意ください。

8 空港では,入管職員をはじめ様々な者から「出国には大使館のレターが必要である」,「入国カードの記載方法が悪いので入国手続きを代行する」等と働きかけがあり,事情を知らない旅行者がそうした働きかけに応じて金銭をだまし取られるケースが散見されていますので,十分に注意していただくとともに,そのようなケースに遭遇した場合,大使館まですぐにご連絡ください(そのため,入国時にコンゴ民主共和国で通話可能な携帯電話を持参することをお勧めします)。

● 滞在時の留意事項


1 コンゴ民主共和国は国土が広大(日本の6.3倍)で,内陸部の交通手段,通信,宿泊施設等が整備されていません。このため,万一,病気,事故等のトラブルが生じた場合は,迅速な対応ができない等種々の困難が予想されます。したがって短期の滞在であっても,入国前に滞在予定及び連絡先等を大使館に連絡しておく,また現地で通信可能な携帯電話を確保しておく等の十分な準備が必要です。

2 報道関係者等が取材を行う場合は,事前に政府の許可を得る必要があります。また,取材許可を持っていても現場の警察官から制止される場合がありますので,その場合は指示に従ってください。

3 写真撮影は十分な注意が必要です。空港を含む軍関連施設や大統領官邸等の公共施設,国境地域(コンゴ川を含む)の撮影は政府の許可が必要であり,それ以外の場所であっても,軍人や警察官に公共の場所で撮影しているところを目撃された場合,フィルムやカメラを没収されたり身柄を拘束されたりするおそれがあります。

4 大統領府周辺の官公庁における朝夕(午前7時30分頃と午後6時頃)の国旗掲揚及び降納の際には,歩行者はその場に立ち止まり(直立不動),走行車両は停車して終了を待つ必要があります(これを守らない場合は警察から尋問を受け,謝罪させられることがあります)。

5 大統領の移動時には,警護用白バイに始まる長蛇の車列が町中を通過します。その際,歩行者は歩みを止め,走行車両は道路脇に停車しなければなりません。また,首相等の車両の場合も,護衛車両を伴い高速で走行・追い越しをすることがありますので,こうした車列に遭遇した場合は注意が必要です。さらに,無謀な運転による交通事故が多発しているため,徒歩での移動時や道路の横断には十分に気をつけてください。

6 現地に3か月以上滞在される方は,「在留届」の提出が義務づけられており,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在コンゴ民主共和国日本国大使館に在留届を提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又は現地から転出するときは,必ずその旨を届け出てください。なお,在留届は,在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在コンゴ民主共和国日本国大使館まで送付してください。

7 在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者など)について,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,是非活用してください。

● 風俗、習慣、健康等


1 国土が非常に広大なため,地域によって風俗や生活習慣が大きく異なります。周辺国から流入してきた住民も多く,長い間の部族間の対立による相互不信感も根強く残っているため,こうした国民感情を理解するとともに,政治に関する安易な発言は慎んだ方が賢明です。

2 国民の多くはキリスト教徒(カトリック,プロテスタント)ですが,その他にイスラム教徒,キンバンギスト(コンゴで生まれたキリスト教の一派)の信者がいます。また,伝統的宗教を信じる者もいます。

3 コンゴ民主共和国では,熱帯地域のほとんどすべての疾病に罹患する可能性がありますが,特に以下の疾患に注意してください。
(1)黄熱
 コンゴ民主共和国は,WHOにより黄熱リスク国に指定されています。入国の際には生後9か月以上の全ての渡航者は黄熱予防接種が必要です。黄熱予防接種証明書(イエローカード)は接種後10日後から有効となりますので,渡航を予定されている方は,早めに接種を行い,渡航時には証明書を忘れず携行してください。なお,2016年7月11日以降,黄熱予防接種証明書の有効期間は10年から生涯有効に延長されています。
(2)マラリア
 全国土が年間を通じてマラリアの感染汚染地帯です。その95%は,危険性の高い熱帯熱マラリアです。マラリアの媒介蚊であるハマダラカの活動時間は夕方から夜明け頃とされています。肌の露出を避け,虫除け剤や蚊帳を使用するなど,防蚊対策を行うとともに,夜間の外出時には特に注意してください。また,マラリア予防薬の服用については,渡航前に専門医に相談してください。なお,マラリアの潜伏期間は7日~60日で,コンゴ民主共和国を出国後2か月以内に発熱がある場合はマラリアを疑う必要があります。
(3)ポリオ(急性灰白髄炎)
 全国土において毎年散発的に流行が確認されています。ポリオは感染者の排泄物や汚染された水などを介して経口感染します。感染率は低いのですが,感染すると風邪のような症状の後に足や呼吸器にまひを生じ,窒息などを起こすことがあります。大部分の日本人は幼少時にワクチン接種を2回施行されていますが,日本出国前にワクチン接種歴を確認し,未接種の場合は追加接種を行うようにしてください。
(4)コレラ
 コレラはコンゴ民主共和国東部の風土病となっており例年数万人の患者が発生しています。コレラもポリオと同じく排泄物やウィルスに汚染された水などを介して経口感染しますので,流行地域ではポリオと同様の対策が必要です。生水・生野菜の摂取を避け,手洗いを励行してください。
(5)下痢症
 衛生状態の悪いコンゴ民主共和国では,容易に下痢症状が発生します。生水・生野菜の摂取には十分注意するとともに,レストランで飲み物を注文する時は「氷なし」と注文するようにしてください。高熱を伴う下痢,出血を伴う下痢又は著しい体重の減少(おおよそ体重の3%以上)を伴う下痢の場合は早急な治療が必要です。安易に下痢止めを服用することなく医療機関で受診してください。
(6)麻疹(はしか)
 毎年コンゴ全土で散発的に流行しています。ワクチンキャンペーンで流行の拡大防止を図っているところですが,今後も流行が起こると予想されています。予防接種が有効ですので,日本出国前に最寄りの医療機関や保健所にご相談ください。
(7)HIV,エイズ
 性行為及び輸血等で感染し,種々の免疫機能の低下を引き起こします。コンゴ民主共和国では約110万人がHIV/AIDSにり患しており,そのうち約6割が女性であり,また年間約10万人がAIDSによって死亡していると推定されています。
(8)エボラ出血熱
 1976年に初めてコンゴ民主共和国(当時ザイール)において発見された,エボラウイルスによる極めて致死率の高い感染症です。感染のメカニズムには,まだ不明の部分も多く,有効な治療方法はありません。コンゴ民主共和国では,数年おきに散発的に東部地区において流行が認められます。2012年7月に旧オリエンタル州において発生が報告され,疑い例を含め49人が感染,うち24人が死亡したとされています(WHO,2012年10月8日付公表資料)。また,2014年8月以降,旧赤道州ボエンデ地区とロコリア地区で,エボラ出血熱が流行し,66人の出血性症状患者が確認され,その内,38名がエボラ出血熱と確定されましたが,次第に沈静化し,同年11月に,コンゴ民主共和国政府とWHOは,国内のエボラ終息宣言を発表しました。
(9)その他感染のおそれのある疾病
 以下のような疾病がありますので,4.の注意事項をよく守ってください。
吸血昆虫による感染症:チクングニア熱,デング熱,アフリカ睡眠病
 経口感染症:A型肝炎,腸チフス,アメーバ赤痢,ジアルジア症
 その他感染症:結核,マールブルグ熱,髄膜炎,破傷風,さる痘,B型肝炎

4 健康上の注意
(1)食べ物は十分に加熱処理したものを摂取してください。生野菜には十分注意するとともに,生肉や生卵の摂取は避けてください。
(2)生水は飲まず,ミネラルウォーターを飲むようにしてください。外食時には,未開封のミネラルウォーターであることを確認するとともに,飲み物を注文する際には,「氷なし」を注文してください。
(3)現地での大部分の疾病は,蚊や昆虫による媒介(マラリア,チクングニアなど)と経口摂取(腸チフス,細菌性下痢,コレラなど)などの感染症です。「蚊などに刺されない工夫」(長袖長ズボン着用,蚊帳,昆虫忌避剤使用など)と,「食生活の工夫」(飲料水や食物に関する気遣いや手洗いの励行など)の2つを確実に実行することで,大部分の疾患が予防できます。
(4)動物,特に野生動物との不用意な接触は避けてください。

5 医療水準は低く,首都キンシャサにおいても,病院設備,医療従事者の質や衛生上の理由から,外国人が安心して受診できる医療機関は限られています。大きな怪我や,脳疾患,心臓疾患等の緊急性の高い病気の治療は不可能であり,ヨーロッパや南アフリカなどの医療先進諸国へ緊急移送する必要があります。コンゴ民主共和国への滞在を予定されている方は,緊急移送費を含めた十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。
 また,「在外公館医務官情報」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/rdcongo.html )において,コンゴ民主共和国国内の衛生・医療情報等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
◎感染症情報(http://www.forth.go.jp

● 緊急時の連絡先


◎警察 電話:112(キンシャサ市警察緊急電話)
◎消防 電話:081-970-5050(キンシャサ市消防)
      :099-936-9936(火災出動部隊)
      :081-890-8888(MONUSCO消防)
◎在コンゴ民主共和国日本国大使館(緊急対応電話):
電話:081-880-5059
   国外からは(国番号243)-81-880-5059

※ 在留邦人向け安全の手引き
 現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」もご参照ください。

(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞ヶ関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
             http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在コンゴ民主共和国日本国大使館
 住所: 372, Avenue Colonel Mondjiba, Concession Immotex, Ngaliema, Kinshasa,
Republique Democratique du Congo
 電話:081-555-4731~34(代表:仏語対応)
   国外からは(国番号243)81-555-4731~34
 緊急時対応電話:081-880-5059
   国外からは(国番号243)81-880-5059
 ホームページ:http://www.rdc.emb-japan.go.jp/