アフガニスタン | Afghanistan > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


 現在,外務省はアフガニスタン全土に対して「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を発出していますので,いかなる目的であれ,渡航・滞在は止めてください。
 以下の情報は,真にやむを得ない事情で,政府機関,所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとった上で,首都カブールに渡航・滞在される方のための参考情報です。
(危険情報(http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_041.html#ad-image-0 )も併せご参照ください。)

1 アフガニスタン国内は厳しい治安情勢が続いています。タリバーン,ISIL(イラクとレバントのイスラム国)等の反政府武装勢力が依然として根強い勢力を保ち,国軍・外国軍,警察,政府関係機関,国連機関,外交団,外国NGO等への攻撃・誘拐等を繰り返しています。また,武装した犯罪グループによる強盗や身代金目的の誘拐事件も多発しており,外国人は,一般犯罪はもとより,テロ・誘拐の標的となっています。
 日本人の被害事例として,2005年8月に南部カンダハール県のパキスタン国境付近で日本人旅行者男女2人が殺害された事件,2008 年8月に東部ナンガハール県ジャララバードにおいて日本人NGO職員が誘拐・殺害された事件,2010年4月に北部クンドゥーズ県において日本人ジャーナリストが誘拐・監禁され,約5か月後に解放された事件が発生しています。

2 現在,外務省はアフガニスタン全土に対して「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を発出しています。アフガニスタンへの渡航はどのような目的であれ止めてください。また,既に入国している方は,国外の安全な地域に直ちに退避してください。

3 真にやむを得ない事情で,首都カブールに渡航・滞在せざるを得ない場合は,政府機関,所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとった上で,アフガニスタン出国までの期間,テロ・誘拐事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう常に最新の関連情報の入手に努めるとともに,以下の点に留意して自らの安全確保に十分注意を払ってください。
(1)緊急時の連絡のため,短期の渡航・滞在であっても,到着後遅滞なく在アフガニスタン日本国大使館に連絡先・日程などを届け出る。
(2)不要不急の外出はしない。武装勢力等の標的となっている施設(政府・治安機関施設,国連関係施設,主要国大使館,欧米関連施設・団体,外国軍・アフガニスタン治安部隊関係施設,繁華街,バザール,外国人がよく利用するホテル,レストラン等)には近づかない。
(3)行動のパターン化を避ける。朝方,夜間の移動はしない。
(4)外出時には出発・到着時間や行き先を関係者に連絡する。ただし,運転手等に伝える際には外出の直前にする他,真に必要な関係者だけで共有するよう情報管理を徹底する。
(5)携帯電話等の連絡手段を確保し,常に大使館と連絡をとれるようにする。
(6)防弾車や身辺警護員を配備する。
(7)自宅・事務所等についても必要な警備措置を講じる。
(8)個人情報や行動をSNS等に掲載しない。

なお,アフガニスタンについて発出されている「危険情報」及び「スポット情報」(http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_041.html#ad-image-0 )も併せご確認ください。

● 査証、出入国審査等


 現在,外務省はアフガニスタン全土に対して「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を発出しています。アフガニスタンへの渡航はどのような目的であれ止めてください。また,既に入国している方は,国外の安全な地域に直ちに退避してください。
(手続や規則に関する最新の情報については駐日アフガニスタン大使館(電話:03-5574-7611)等に確認してください。)

1 査証
 真にやむを得ない事情で,首都カブールに渡航・滞在せざる得ない場合には,事前に査証を取得する必要があります。駐日アフガニスタン大使館,又は海外にあるアフガニスタン大使館・総領事館で査証申請が可能です。なお,カブール空港での取得はできません。査証なしで入国しようとした場合には,旅券の没収,罰金,国外退去等の厳しい措置があります。

2 外貨等の持ち込み持ち出しについて
 100万AFG(アフガニー(2017年9月現在約14,620米ドル))または外国通貨でそれと同額以上の外貨の持ち込み及び持ち出しについては,空港において申告が必要です。

3 ポリオワクチンの国際予防接種証明について 
 WHOは,アフガニスタンに4週間以上滞在した外国人を含むすべての人に対し,同国から出国する際には,ポリオの予防接種を受けていなければならないとしています。予防接種はアフガニスタンから出国する12か月から4週間前までに受けていることが望ましく,出国にあたっては国際予防接種証明書(IHRのAnnex6形式((注:いわゆるWHOのイエローカード)の所持を求められます。出国の際に同証明書を所持していない場合は,陸路・空路を問わず出国場所で出国制限を受けることとなります。アフガニスタン政府からの正式要請書は届いていませんが,これまでもアフガニスタン政府はWHOの要請には忠実に応じており,またカブール国際空港では,実際にワクチンブースが設置されています。ポリオワクチンの国際予防接種証明書を所持していない場合は,アフガニスタンへの渡航及び同国からの出国の際には十分ご注意するとともに,アフガニスタンへ4週間以上渡航する場合は,アフガニスタン入国前に国際予防接種証明書を取得の上,携行することを推奨します。
 
4 アフガニスタン入国時における外国人登録証取得の手続について
 アフガニスタンにおいては,一般旅券を所持する外国人は入国時(※)に外国人登録証を取得する必要があり,出国時に同登録証の返却を求められます。手数料などの金銭を支払う必要はありませんが,本登録証を取得していない場合,出国を許可されない等のトラブルが生じる可能性があり,場合によっては予定どおり当地を出国できなくなるといった事も考えられます。
 つきましては,一般旅券を所持する方は,アフガニスタン入国時に同登録証の取得につき十分留意してください。
(※同手続は,カブール空港,ヘラート空港及びマザリシャリフ空港の何れかの空港で入国手続を行った場合に必要となります。その他の空港においては,同手続のための専用デスクはありません。)

5 通関
 麻薬,酒類,危険物,銃器,爆発物,ポルノ類(イスラムの戒律に反すると捉えられるもの)は持ち込み及び持ち出し禁止品とされており,骨董品,宝石等は持ち出し禁止品とされています。違反した場合には罰金が科され没収されることになります。

(手続や規則に関する最新の情報については駐日アフガニスタン大使館(電話:03-5574-7611)等に確認してください。)

● 滞在時の留意事項


1 滞在時の各種届出
 現在,外務省はアフガニスタン全土に対して「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」を発していますが,真にやむを得ない事情で首都カブールに渡航する場合には,外務省領事局,あるいは在アフガニスタン日本国大使館にご連絡ください。また,アフガニスタンに入国次第,緊急連絡先を在アフガニスタン日本国大使館に連絡してください。現地治安情勢に関する最新情報については,大使館領事班にお問い合わせください。

2 旅行制限
 軍関係施設を除き,外国人の立ち入りが禁止または制限されている地域はありませんが,地域によっては地雷,不発弾が未処理のまま放置されていたり,テロ事件等が頻発している危険地域がありますので近づかないようにしてください。

3 写真(ビデオ)撮影の制限
 軍関係施設,空港,国境地帯,政府関係施設等は撮影禁止となっており,不用意に撮影した場合は,当局に連行されるおそれがあります。アフガニスタンにおいてはテロ事件が多発していることから,写真撮影はテロ攻撃の事前準備と見なされ,テロの標的となり得るような場所や,パトロール中の軍隊,警察官等の写真撮影も嫌疑を掛けられ拘束されることもあります。また,女性,礼拝中のイスラム教徒,宗教行事を撮影する際には,事前に了解をとる必要があります。

4 各種取締り法規
 麻薬はもちろんのこと,アルコール飲料は,アフガニスタン国内への持ち込みが禁止されており,その所持も違法です。銃器の所持も許可がない限り違法です。また,売買春,ポルノ雑誌・DVD等(イスラムの戒律に反すると捉えられるもの)の所持も禁止されています。

5 交通事情
 自動車は右側通行ですが,渋滞時には対向車線を逆走する車が多く見られます。また,割り込み,二重駐車,無理な追越し等も多く,交通ルールを守る意識は決して高いとは言えません。
 交差点,横断歩道,信号機の有無に拘わらず,道路を横断する歩行者も多くいます。
 信号機は少なく,警察官が交差点で交通整理をしている場合が多いのですが,過信することなく,必ず目視で確認することが必要です。
 また,アフガニスタンには5~7百万個の地雷が処理されずに放置されており,幹線道路脇に埋められている可能性も高いことが指摘されています。
 以上の交通事情から,不慣れな外国人が車を運転することは危険を伴いますのでご自身での運転は避けてください。また,陸路での遠距離移動はテロ攻撃や誘拐の危険性が伴いますので絶対に避けてください。

6 その他
 安全な宿泊施設,交通機関等のサービスも限られていますので,政府機関,所属団体等を通じて組織としての必要な対策を取ってください。
 また,アフガニスタンは通信インフラが未整備であり,ランドラインと呼ばれる固定電話がほとんど普及しておらず,携帯電話が必要です。

● 風俗、習慣、健康等


1 風俗,習慣,国民性に関する留意事項
 アフガニスタンはイスラム教国であり,イスラムの風俗・習慣に注意を払う必要があります。飲酒や女性の肌の露出等に厳しい制約があり,保守的な地方へ出向く場合には肌や髪(女性)を露出しないような服装を心がけてください。また,男女隔離の伝統もあり,むやみに異性(特に相手が女性の場合)に対し話しかけたり,握手を求めることは避けてください。

2 衛生事情
 アフガニスタンには生活ごみ,医療廃棄物を含む産業廃棄物の処理システムがありません。生活用水は,上下水道が未整備なため井戸水(カルシウム成分の多い硬水)を使用していますが,前述のようにごみ処理システムが存在しないため,井戸水から一般細菌や大腸菌などが検出されることが頻繁にありますので,飲料水や調理用水は,必ず沸騰させるか信頼のおけるミネラル・ウォーターを使用してください。また,特に冬期は大気汚染のため,結膜炎,鼻炎,気管支炎等になる方が多くいるため,外出時にはマスクの使用をおすすめします。

3 かかりやすい病気
 アフガニスタンでかかりやすい病気としては,A型肝炎,B型肝炎,細菌性食中毒,腸チフス,皮膚リーシュマニア症,アメーバ赤痢,ジアルジア症,各種寄生虫症,マラリア,刺咬症(ダニ,シラミ,サソリ,毒グモ,ヘビ等),狂犬病,高山病等が挙げられます。数年前にクリミア・コンゴ出血熱も流行しています。
 予防接種は,A型肝炎,B型肝炎,腸チフス,髄膜炎菌性髄膜炎,破傷風,狂犬病,麻疹(ハシカ)の各ワクチン接種をおすすめします。また,子供の頃ぜんそくを患っていた人は完治していても大気汚染のために咳が悪化する可能性がありますので,注意が必要です。
 アフガニスタンは世界保健機関(WHO)によって「ポリオウイルスの発生がある国」とされていますので,渡航を予定されている方はポリオ予防接種の追加接種をご検討ください。詳細は,以下の感染症広域情報も合わせてご参照ください。
○感染症広域情報:ポリオの発生情報
 http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfo.asp#winearea

4 医療事情
(1)カブール市内には外国人がよく利用するクリニックが限られている上に,手術・入院ができないため,重症の場合はドバイ等近隣国に赴く必要があります。地方では,受診のみ可能なクリニックさえありません。NATOの軍病院が存在しますが,一般邦人の受診は受け付けていません。
(2)「世界の医療事情(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html )」において,アフガニスタン国内の衛生・医療事情等を案内しています。
 その他,各種感染症に関する情報や必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページ(http://www.forth.go.jp/)を参考にしてください。

● 緊急時の連絡先


◎警察,救急,消防の緊急電話番号
 通信インフラが整備されていないため,緊急電話番号への通報制度はありません。
◎在アフガニスタン日本国大使館
   TEL(870)772-254-504(インマルサット衛星電話)
      0799-689-861/0793-915-658
      国外からは(国番号93)799-689-861/793-915-658(早朝,夜間,週休日(金・土曜日)等で緊急を要する場合)

(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311 (内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5139
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ:
 ・http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
 ・http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
 ・http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在アフガニスタン日本国大使館
  住所:Street 15, Wazir Akbar Khan, Kabul, Afghanistan
  電話: (870) 772-254-504(インマルサット衛星電話)
      0799-689-861/0793-915-658 (国外からは(国番号93)799-689-861/0793-915-658 )(早朝,夜間,週休日(金・土曜日)等で緊急を要する場合)
  FAX : (870) 782-255-504(インマルサット衛星回線)
  ホームページ:http://www.afg.emb-japan.go.jp/