トルコに対する渡航情報(危険情報)の発出(2009/03/11)
●イラクと国境を接するハッカーリ及びシュルナクの2県 :「渡航の是非を検討してください。」(継続) ●イスタンブール県及び南東部10県(トゥンジェリ、エラズー、ビンギョ ル、ディヤルバクル、マルディン、バトマン、ムシュ、ビトリス、シー ルト、ヴァン) :「十分注意してください。」(継続)
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☆詳細については、下記の内容をよくお読みください。
1.概況 (1)2007年末以降、トルコ軍は反政府武装組織クルド労働者党(PKK:別名 「クルド人民会議(KONGRA-GEL)」)に対する北イラクへの越境攻撃を 継続していますが、PKKは未だ弱体化の兆候を見せておらず、引き続き、 都市部での爆弾テロやイラク国境周辺でのトルコ軍に対する攻撃を実行 しています。
(2)アル・カーイダ関連組織は、2003年11月、在イスタンブール英国総領 事館など市内4か所で多数の死傷者を出した爆弾テロ事件以降、大規模 なテロ事件は起こしていません。他方、アル・カーイダ等の過激思想の 影響を受けた3人のテロリストが、2008年7月、在イスタンブール米総領 事館の警察官詰め所を襲撃し、警察官3人を殺害しました。
(3)一般犯罪に関しては、イスタンブール県など国内主要観光地におい て、日本人旅行者を狙った盗難事件の被害が多数報告されています。
2.地域情勢 (1)イラクと国境を接するハッカーリ及びシュルナクの2県 :「渡航の是非を検討してください。」 PKKは、2006年10月、トルコ国内において一方的停戦に入ると宣言し ました。しかし、その後もテロ活動を継続し、2007年9月以降、攻撃を 再び活発化させました。これを受け、トルコ軍は2007年12月、北イラク のPKK拠点に対する掃討作戦を開始し、現在も断続的に越境攻撃を行っ ていますが、PKKは弱体化の兆候を見せていません。PKKは、2008年10 月、ハッカーリ県のイラク国境近くにあるトルコ軍国境警備所を攻撃し て兵士17人を殺害し、同年12月にはシュルナク県において軍車両を砲撃 し3人を殺害、12人を負傷させています。イラクと国境を接するハッカ ーリ及びシュルナクの両県では、PKKと治安部隊との衝突が散発してお り、今後、治安情勢が更に悪化する可能性は排除できません。
つきましては、これら2県に渡航・滞在される方は、渡航の是非を含 め、自らの安全につき真剣に検討してください。また、渡航・滞在され る場合には、最新の治安情報の入手に努め、十分な安全対策を講じるよ うお勧めします。
(2)イスタンブール県 :「十分注意してください。」 (イ)トルコ軍による北イラクに主たる拠点があるPKKへの越境攻撃以降、 イスタンブール市内では、PKKによるとみられる爆弾テロ事件等が散 発しています。2008年7月27日夜、イスタンブール市ギュンギョレン 区(ヨーロッパ側)の商店街で、PKK構成員が仕掛けた爆弾が連続し て2回爆発し、18人が死亡し、144人が負傷しました。また、同年10月 11日、自爆テロを企図し爆薬等を所持していたPKKの女性構成員が警 察に逮捕されました。今後もPKK等によるテロ発生の可能性は排除で きません。 (ロ)イスタンブール市では、2008年7月、アル・カーイダ等の過激思想 の影響を受けた3人の武装グループが、在イスタンブール米国総領事 館前の警察官詰め所を襲撃し、警察官3人を殺害しました。2009年1月 には、イスラム過激主義者4人が活動資金を獲得する目的で郵便局を 襲撃し、1人が死亡、3人が逮捕されています。 (ハ)上記事件以外にもイスタンブール市内の各地(政党事務所前、外資 系銀行支店前、バスターミナル、政府機関、テレビ局前、レストラ ン、警察署に隣接するインターネットカフェ、スーパーマーケット 等)では、小規模な爆弾事件や暴力的なデモが発生しているほか、 2009年3月29日に実施される統一地方選挙に向けて小規模な爆弾事件 が増加傾向にあります。
つきましては、イスタンブール県に渡航・滞在される方は、上記情勢 に留意するとともに、最新の治安情報の入手に努め、テロ事件等、不測 の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
(3)南東部10県(トゥンジェリ、エラズー、ビンギョル、ディヤルバク ル、マルディン、バトマン、ムシュ、ビトリス、シールト、ヴァン) :「十分注意してください。」 トルコ南東部では、ディヤルバクルにおいて、2008年1月、7人が死 亡、100人以上が負傷した自動車爆弾テロ事件、同年10月、警察訓練学 校の学生(警察官)を乗せたバスが銃器及び手榴弾により襲撃され、警 察官4人及び運転手1人の計5人が死亡した襲撃テロ事件が発生しました。 また、ディヤルバクル及びマルディンの一部には暫定警備地区(一般市 民は立入禁止)が設定されています。南東部の他の県においても、線路 や路肩に仕掛けられた爆弾テロ、警察宿舎襲撃事件等が発生していま す。加えて、PKKと治安部隊との間による衝突も散発しています。
つきましては、これら南東部10県に渡航・滞在される方は、上記情勢 に留意するとともに、最新の治安情報の入手に努め、テロ事件等、不測 の事態に巻き込まれないよう十分注意してください。
(4)その他の地域 (イ)首都アンカラを含め、各地でPKK又は関連組織によると思われる爆 弾事件や爆弾未遂事件が発生しています。 (ロ)首都アンカラでは、2007年5月、地元市民で賑わう中心街(ウルス 地区)のショッピングモール前のバス停において、8人が死亡、約100 人が負爆する爆弾テロ事件が発生しました。また、同年9月11日には、 同市主要通り沿いの立体駐車場で駐車中の車両から大量の爆発物の材 料が発見されました。両件ともPKKとの関連が疑われています。 (ハ)エーゲ海沿岸では、2007年5月12日、イズミール市ボルノバ地区に ある市場において自転車に置かれていた手製爆弾が爆発し、1人が死 亡、14人が負傷する事件が発生、同年10月2日には、同市ブジャ地区 シリンイェル地区のショッピングセンター前等において2件の連続爆 弾事件が発生し、1人が死亡、11人が負傷しています。また、2008年8 月21日には、イズミール市コナック地区において、PKK構成員が警察 官を乗せたバスなどを狙い、駐車車両に爆弾を仕掛け遠隔装置で爆発 させたため、警察官8人、兵士3人、一般市民5人の計16人が負傷しま した。 (ニ)地中海沿岸では、2008年8月19日、メルシン市郊外の幹線道路にお いて、警察が停止を求めた不審車両が自爆し、乗車していたPKK構成 員2人が死亡、警察官6人が負傷しました。
3.滞在に当たっての注意 トルコ滞在中は、下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるよう にしてください。また、外務省、在トルコ日本国大使館、在イスタンブー ル日本国総領事館、現地関係機関、報道等により最新情報を入手するよう 努めてください。 (1)全般的な注意事項 (イ)観光地もテロの対象となり得ることに常に留意し、ホテル、ショッ ピングセンター、レストラン、その他の娯楽施設(ディスコ、ナイト クラブ、バーなど)を含め、可能な限り警備体制の整った施設を利用 するようお勧めします。 (ロ)建物内及び街頭や公園などの野外を含め、放置された不審物(バッ グ、袋、包みなど)やゴミ箱に爆弾が隠されている可能性があります ので、常にそうした物がないか周囲に気を付け、不審物があった場合 には近づかないよう注意してください。 (ハ)警察、軍駐屯地などの治安関係施設、政府機関などもテロの標的と なる可能性がありますので、なるべく近づかないよう注意してくださ い。 (ニ)外出の際には、自分の行き先を知人等に告げてから出掛けるよう心 掛けてください。 (ホ)近くで不測の事態が発生した場合には、家族や会社に連絡し事件現 場には近づかないよう注意してください。 (ヘ)南東部各県においては、国境付近、山間部及びへき地への旅行、山 間部での夜間の移動は極力避けてください。
(2)観光旅行者向けの注意事項 トルコを観光で旅行される方は、上記(1)のほか、以下の事項にも 御留意ください。 (イ)スリ・置き引き 日本人の被害件数の多いものが、スリ、置き引きです。観光に夢中 になり、所持しているバッグから、現金、パスポート等が盗まれてい ます。ホテルでのチェックイン・チェックアウト時あるいは空港等で 足下に置いていたバッグが盗まれたとの報告もありますので、十分に 注意ください。 (ロ)偽警察官による金品詐取 単独で旅行中の日本人に、警察官と称する男が英語や日本語で「偽 札事件の捜査をしているので財布を見せてほしい。」等と話し掛け、 被害者が気付かないうちに財布から現金、クレジットカード等を抜き 取るという手口です。 通常このような方法で事件の捜査を行うことはありませんので、提 示を求められた場合には、まず相手の身分を確認する(トルコの私服 警察官は、「Polis」と書かれた顔写真入りのカード式身分証明書又 はバッジを持っています)とともに、日本大使館又は総領事館に連絡 を取るよう求め、毅然とした態度で対応してください。 (ハ)路上強盗・ひったくり 力ずくでバッグ等を奪い取ろうとし、被害者が重傷を負ったケース が発生しています。車で近づき、すれ違いざまに奪い取る、あるい は、後をつけ人気のなくなった路上等で犯行に及ぶという手口です。 なお、外出に当たっては貴重品を持ち歩かず、所持しているバッグ をひったくられそうになった場合には、直ぐにバッグを手放すなど、 抵抗しないようにしてください。 また、トルコでは許可があれば銃器の携行が認められており、一般 市民でも銃器を携行している人がいます。強盗犯が銃器を所持してい る可能性もあるので、むやみに抵抗するとかえって危険です。 (ニ)悪質なじゅうたん販売 イスタンブール市内では、じゅうたんの購入にともなうトラブルが 発生しています。安いじゅうたんに非常に高い値段をつけておき、大 幅に割り引いたと思わせて売りつけるというものです。購入後の返品 は難しいので、信頼のおける店で、十分納得してから購入することを お勧めします。 (ホ)暴力バー 男性旅行者を狙ったいわゆる「ぼったくり」も発生しています。街 で見知らぬ人物から親しげに声を掛けられ、会話も弾んだところで 「知っている店があるから一緒に飲みに行こう」と誘われ、ホステス のいる店で一緒に飲食後、支払の際、少しの飲食でも数十万円相当の 金額を請求され、支払を渋ると別室に連れて行かれ、大柄で強面の男 達に囲まれて支払を強要されるというものです。 初対面の人に親切にされ、意気投合したとしても、相手の言うがま まに行動することは危険です。また誘惑に駆られて怪しい店で飲むの は、特に海外では生命身体の危険を伴うおそれもあるので、十分注意 してください。 (ヘ)健康管理 トルコの観光旅行では、バスで長距離を移動することが少なくあり ませんが、長時間バスに乗っていることで疲労が蓄積するためか、年 輩者を中心に体調を崩す日本人旅行者が報告されています。旅行に当 たっては無理のない日程とし、具合が悪くなったらゆっくり休むな ど、健康管理には十分注意してください。 (ト)一人歩き 路上強盗等は、単独の人を狙う傾向があります。特に、夜間の一人 歩きは避けてください。
(3)長期滞在者向けの注意事項 トルコに長期滞在中の方は、上記(1)及び(2)のほか、以下の事 項にも御留意ください。なお、緊急時には在トルコ日本国大使館、在イ スタンブール日本国総領事館とも夜間、休日を問わず連絡が取れる体制 になっていますので、遠慮なく御連絡ください。 (イ)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですの で、到着後遅滞なく在トルコ日本国大使館又は在イスタンブール日本 国総領事館に「在留届」を提出してください。なお、「在留届」は、 在留届電子届出システム( http://ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録 をお勧めします。また、郵送、FAXによっても行うことができますの で、在トルコ日本国大使館又は在イスタンブール日本国総領事館まで 送付してください。 届出事項に変更が生じたとき又はトルコから去る(一時的な旅行を 除く)ときは、その旨を届け出てください。 (ロ)スリ、ひったくり、空き巣及び車上荒らしの被害が報告されていま す。普段から玄関の鍵や窓の格子をよく点検するとともに、外出の際 には施錠を確認してください。また、街中では身の周りに十分注意し てください。 車上荒らしの被害に遭わないよう、車内に貴重品を放置したまま車 から離れたり、夜間の路上駐車は避けてください。 (ハ)イスタンブール市では、人が乗っている車両を複数人で襲い、車両 を強奪するという強盗事件も報告されています。人通りの途絶える深 夜に車を利用する際は、特に注意してください。 (ニ)トルコ国内の各都市では、大規模なデモが行われることがありま す。これらデモの際に、デモ参加者が暴徒化して警察部隊と衝突し、 双方に死傷者が出た例もあります。巻き添え被害に遭わないよう、デ モが行われている現場や群衆が集まっている場所には近づかないよう にしてください。
(問い合わせ先) ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く) 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ) 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等) 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/ http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版) ○在トルコ日本国大使館 住所:Resit Galip Caddesi No.81, Gaziosmanpasa, Ankara, Turkey 電話: (90-312) 446-0500 FAX : (90-312) 437-1812 ホームページ: http://www.tr.emb-japan.go.jp/index_j.htm ○在イスタンブール日本国総領事館 住所:Tekfen Tower 10th Floor, Buyukdere Caddesi No.209, 4. Levent 34394, Istanbul, Turkey 電話: (90-212) 317-4600 FAX : (90-212) 317-4604 ホームページ: http://www.istanbul.tr.emb-japan.go.jp/index_j.html
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