タジキスタン共和国 Republic of Tajikistan

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本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。

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タジキスタンに対する渡航情報(危険情報)の発出(2009/01/05)


 ●ゴルノ・バダフシャン自治州のアフガニスタンとの国境付近
    :「渡航の延期をお勧めします。」(継続)
 ●上記以外の地域(首都ドゥシャンベ市及びホジェンド市を除く)
    :「渡航の是非を検討してください。」(継続)
 ●首都ドゥシャンベ市及びホジェンド市
    :「十分注意してください。」(継続)

地図1 
☆詳細については、下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)タジキスタンでは、1997年の政府と反政府勢力間の和平合意以降、国
  内の政治情勢は徐々に安定の方向に向かっていましたが、2007年後半よ
  り治安は悪化する傾向にあります。

(2)また、ゴルノ・バダフシャン自治州のアフガニスタンとの国境付近に
  ついては、交通、通信等の社会インフラの整備状況が極めて悪く、冬季
  から夏季にかけて雪崩、地滑り及び増水による被害が広範囲にわたり発
  生しているほか、車両の転落事故が多数発生しています。

2.地域情勢
(1)ゴルノ・バダフシャン自治州のアフガニスタンとの国境付近
  :「渡航の延期をお勧めします。」
 (イ)タジキスタン東部のゴルノ・バダフシャン自治州のアフガニスタン
   との国境付近の治安状況は悪化する傾向にあります。2007年6月には
   同地域において国境警備隊地区部隊長の射殺事件が発生したほか、
   2008年2月及び5月の二度にわたり、旧反政府勢力野戦指揮官が率いる
   武装勢力が州都ハローグ市の警察署を襲撃する事件が発生していま
   す。さらに、2008年6月、旧反政府勢力野戦司令官による治安機関に
   対する暴行事件をきっかけに、ハローグ市内で無許可反政府集会が相
   次いで発生し、政府側も大規模な治安部隊を派遣して対峙するなど、
   政府と旧反政府勢力を中心とした地元住民との間に緊張が発生してい
   ます。最終的には、隠匿している武器を地元住民側が治安当局に提出
   する形で決着し、現在では落ち着きを取り戻していますが、依然予断
   を許さない状況が続いています。
 (ロ)同地域への中央からの交通アクセス状況は極めて悪く、また同地域
   の通信インフラは不十分で、一部においては通信手段がまったくあり
   ません。また、同地域の大部分は、電気、水道等のインフラ整備が遅
   れているため、電力不足により一日の大半が停電となり、頻繁に断水
   も発生していることから、渡航に適した環境とは言えません。
 (ハ)同国境付近の道路には、国境警備局による検問所が数多く設置さ
   れ、武装勢力及び麻薬・武器密輸業者等の取締りを厳しく行っている
   ほか、一部地域には地雷が埋設されています。つきましては、ゴルノ
   ・バダフシャン自治州のアフガニスタンとの国境付近への渡航は、目
   的のいかんを問わず延期するようお勧めします。

(2)上記(1)以外の地域(首都ドゥシャンベ市及びホジェンド市を除
  く)
  :「渡航の是非を検討してください。」
 (イ)タジキスタンでは、1992年から1997年にかけて続いた内戦の結果、
   道路網等の社会的インフラの整備が停滞し、首都ドゥシャンベ市及び
   ソグド州ホジェンド市等の一部都市を除き、公共移動手段(バス等)
   及び宿泊施設がほとんど整備されていません。そのため、治安が回復
   したとはいえ、ガイド等を伴わない一般旅行者の国内移動には、依然
   として多くの問題があります。また、道路環境の未整備から、悪天候
   による落石、土砂崩れによる被害が出ている上、ドゥシャンベからホ
   ジェンドの間の道路では、車両の転落事故が頻繁に発生し、死傷者が
   多数出ており、いまだ一般旅行者の受け入れに適した十分な社会イン
   フラは整備されていません。
 (ロ)反政府武装勢力の活動が活発であったガルム地方東部(ガルム地方
   のうち東経70度付近より東のカラテギン渓谷とタヴィルダラ渓谷を中
   心とする地域)については、情勢は悪化しています。同地域における
   国際機関、国際NGO等の活動も活発化しており、また、同地域に入っ
   た各種視察団、国連及びNGO関係者からの事件・事故等の報告はあり
   ませんが、2008年2月、ガルム地方において旧反政府野戦司令官の率
   いる武装集団が治安部隊を襲撃し、治安部隊指揮官を射殺する事件が
   発生しています。
 (ハ)タジキスタン西部のハトロン州のアフガニスタンとの国境付近で
   は、タジキスタン・アフガニスタン国境間の橋梁が建設され、国際機
   関及びNGOの活動も活発化するなど、状況は安定していましたが、
   2008年5月、クリャブ市において麻薬密売グループと治安当局との銃
   撃戦が発生したほか、7月と8月の二度にわたり、国境沿いの集落にお
   いて、治安機関と麻薬密輸グループによる銃撃戦が発生し、治安部隊
   を含む多数の死傷者が出ています。また、同地域では、2007年後半、
   アフガニスタン人武装勢力による誘拐事件が発生しています。
 (ニ)冬季に入り、ハトロン州ではヴォセイ地区及びモスコフスキー地区
   において結核が流行しています。更に、効果的な対策がとられていな
   いため、クリャブ市などの周辺地域へと感染が拡大し、患者数は拡大
   する傾向にあります。このため、ハトロン州南東部を訪れる際は十分
   な感染予防対策をとるようにしてください。
 (ホ)ソグド州イスファラ行政郡においては、2006年5月、東部のキルギ
   ス国境付近において、国境警備局の部隊を急襲したIMU(ウズベキス
   タン・イスラム運動)武装集団が、多数の武器・弾薬を強奪し、キル
   ギス領内へと逃走する事件が発生したほか、2006年9月、ソグド州議
   会議員及び同行政郡副郡長に対する暗殺未遂事件及び内務省施設爆破
   事件が発生しています。
 (ヘ)ソグド州を中心とするウズベキスタンとの国境付近には、1999年以
   降地雷が敷設され、幹線以外のルートを使用した地域住民に犠牲者が
   出ています。

(3)首都ドゥシャンベ市及びホジェンド市
  :「十分注意してください。」
 (イ)首都ドゥシャンベ市及び北部の中心都市ホジェンド市においては、
   商業店舗数が増え、市民の日常生活も安定してきています。一方、タ
   ジキスタンは、依然として経済的に貧しい国であり、首都ドゥシャン
   ベ市や北部の中心都市ホジェンド市において富裕層の市民が強盗等の
   標的になっています。ドゥシャンベ市では、2002年2月、国際NGO事務
   所で強盗事件が発生し、同年10月にも同じく国際NGO事務所において
   強盗殺人事件が発生しています。また、内務省の犯罪統計によれば、
   犯罪発生件数は増加する傾向にありますが、最近の経済成長により、
   貧富の格差が特に急速に広まりつつある両市において窃盗事件及び暴
   力行為が急増しています。
 (ロ)2005年1月と6月の2度にわたりドゥシャンベ市のほぼ中心地にある
   非常事態委員会の前で爆発事件が発生しましたが、治安当局はこれを
   IMU武装集団が敢行したテロと断定しています。2006年6月には首都ド
   ゥシャンベ市中心部において3件の連続爆発事件等が発生しており、
   2007年以降も、以下の爆発事件が発生していますので、十分な注意が
   必要です。
    ・2007年6月16日、最高裁判所爆破テロ事件
    ・2007年11月2日、大統領警護隊長自動車爆破テロ事件
    ・2007年11月14日、国際会議場爆発テロ事件
    ・2008年1月19日、中央百貨店付近アパート爆発テロ事件
    ・2008年2月1日、中央公園付近民家爆発テロ事件
 (ハ)また、2006年1月、ホジェンド市のカイラクム刑務所において、身柄
   拘束中であった同イスラム過激派組織のメンバーが武装集団により奪
   還されるという事件(銃撃により看守が死亡)が発生しています。

3.滞在に当たっての注意
  滞在中は、下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにして
 ください。また、外務省、在タジキスタン日本国大使館、現地関係機関等
 より最新の情報を入手するよう努めてください。また、夜間の徒歩での外
 出は極力避けるとともに、宿泊するホテルは安全な場所を選ぶなどの点に
 も留意してください。不測の事態が発生した場合は、在タジキスタン日本
 国大使館に連絡してください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
 (イ)在留届の提出
    現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですの
   で、到着後遅滞なく在タジキスタン日本国大使館に在留届を提出して
   ください。また、住所その他届出事項の変更又はタジキスタンを去る
   (一時的な旅行を除く)ときは、その旨届け出てください。なお、在
   留届は、オンライン在留届電子届出システム
   ( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。
   在留届の届出は、郵送、ファックスによっても行うことができますの
   で、在タジキスタン日本国大使館まで送付してください。
 (ロ)査証・出入国審査
    タジキスタン入国に際しては査証が必要です。在日タジキスタン大
   使館又はタジキスタン大使館・総領事館が設置されている第三国(イ
   ンド、中国、パキスタン、米国、ウズベキスタン、オーストリア、カ
   ザフスタン、キルギス、ドイツ、ベラルーシ、ベルギー、ロシア、ア
   フガニスタン、アラブ首長国連邦、イラン、トルコ)において、事前
   に査証を取得することができます。また、これらタジキスタン公館が
   設置されていない国や地域に在住する外国人(日本人を含む)につい
   ては、現在のところ、首都のドゥシャンベ空港内に設置されている外
   務省領事局の事務所においても査証を取得することは可能ですが、そ
   の際は写真が2葉必要です。なお、タジキスタンに陸路で入国する場
   合は、国境での査証発給業務の整備が遅れているため、事前にタジキ
   スタン公館で査証を取得してください。邦人旅行者が、無査証でのタ
   ジキスタン入国が可能との誤った情報に基づきタジキスタンへ入国し
   ようとして、入国管理局でトラブルとなった事例も発生していますの
   で、十分注意してください。
    タジキスタン国内への持ち込みが禁止されている物品は、麻薬(所
   持・使用は厳しく罰せられる。)、銃器のほか、ポルノ雑誌などで
   す。スパイ活動の道具とみなされるような物品(望遠鏡、工具類な
   ど)も持ち込みを拒否される場合があります。また、古美術品等、歴
   史的価値のあるもの、又は国家的な財産とみなされるものは国外持ち
   出しが禁止されています。なお、税関審査の際は、置き引きの被害に
   遭わないよう、荷物から目を離さないよう注意してください。
 (ハ)パミール通行許可証の取得
    ゴルノ・バダフシャン自治州を通行するためには、査証のほかにパ
   ミール通行許可証(パーミット)の取得が必要です。最近、この許可
   証を事前に取得することなく、同地域を通行した邦人旅行者が現地警
   察との間でトラブルを引き起こす事例が増えています。場合によって
   は、身柄を拘束される可能性もありますので、十分注意してくださ
   い。
 (ニ)滞在登録
    タジキスタンに滞在する外国人は、滞在登録を義務付けられていま
   す。ホテルに宿泊する場合はホテル側が手続を代行してくれますが、
   ホテル以外に滞在する場合には「オビール」(査証・滞在登録局)に
   おいて自分で滞在登録を行うことが必要となります。最近、この滞在
   登録を怠り、内務省から不法滞在を指摘される事例が増えていますの
   で、十分注意してください。また、滞在登録証は出国時に必要ですの
   で、紛失しないように保管してください。
 (ホ)旅行制限、写真撮影の制限
    軍事施設、空港などでの写真撮影は禁じられています。2008年7月
   には国境付近において軍事施設などを写真撮影した邦人旅行者が国境
   警備局により身柄を拘束される事件も発生していますので、十分注意
   してください。なお、麻薬の所持・使用は法令により厳しく罰せられ
   ます。
 (ヘ)予防接種
    タジキスタンにおける衛生事情は極めて悪く、毎年、腸チフス、マ
   ラリア、コレラ、赤痢等の風土病の発生により多数の死者が発生して
   いるほか、野犬による多数の被害例(狂犬病による死亡例を含む)も
   報告されています。したがって、渡航に際しては、A・B型肝炎、腸チ
   フス、ジフテリア、狂犬病、破傷風等の予防接種をお勧めします。ま
   た、滞在中、シャワー、歯磨き、レストランでの食事の際には、生
   水、氷、生野菜等を口にしないよう十分注意してください。
 (ト)爆発事件等に対する警戒
    政府施設等多数の人が集まる場所では警戒する、政府施設や欧米主
   要関連施設等テロの標的となり得る場所には不用意に近づかないな
   ど、安全の確保には十分注意してください。また、発生直後の爆発現
   場では二次災害の危険がありますので、絶対に近寄らないでくださ
   い。

(2)その他注意事項
 (イ)外出の際には、身の周りの安全に注意してください。特に、「渡航
   の延期をお勧めします。」の危険情報が発出されている地域にやむを
   得ず滞在されている方は、在タジキスタン日本国大使館と緊密に連絡
   してください。また、長期滞在者の方は、不測の事態に備え、食料、
   飲料水を備蓄しておくとともに、パスポート、貴重品、衣服等をいつ
   でも持ち出せるように準備しておき、さらに、退避手段についても常
   時確認しておいてください。
 (ロ)なお、アフガニスタン(全土にわたって「 退避を勧告 します。」
   の危険情報が出ています。)への陸路での入国は極めて危険なため、
   厳に差し控えてください。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3679
 ○外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
              http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)
 ○在タジキスタン日本国大使館
  住所:80A, H.Nazarov St. Dushanbe, Republic of Tajikistan
  電話: (992) 372-21-39-70
       (992) 372-21-37-24
  FAX : (992) -44-600-5478


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