チャド共和国 Republic of Chad

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本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。

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チャドに対する渡航情報(危険情報)の発出(2009/06/17)


 ●ワディ・フィラ州、ウアダイ州及びサラマト州
    :「 退避を勧告 します。渡航は延期してください。」(継続)
 ●上記を除く地域(首都ンジャメナを含む)
    :「渡航の延期をお勧めします。」(退避の可能性も検討してくだ
     さい。)(継続)

地図1 
☆詳細については、下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)近年、チャドではスーダン領内に本拠地を置いていると目される反政
  府勢力が国境を越えチャドに侵攻し、政府軍と戦闘を繰り広げる等、特
  にスーダンと国境を接する南東部の治安が悪化しています。2009年5月
  上旬には、反政府勢力連合(UFR)がスーダン領内からチャド東部に侵
  攻し、アム・ダム近郊で政府軍と激しい戦闘を行った後に敗走しまし
  た。なお、反政府勢力は2008年6月にもアベシェ付近で政府軍と激しい
  戦闘を行っています。

(2)2008年2月には、首都ンジャメナまで侵攻した反政府勢力と政府軍の
  間で激しい戦闘が行われ、反政府勢力は撤退したものの、政府は全土に
  対し15日間の非常事態宣言及び夜間外出禁止令を発令しました。現在、
  首都ンジャメナ周辺の治安状況は落ち着きつつありますが、情勢は依然
  流動的です。

(3)北部及び東部地域においては、2007年10月には、部族間の衝突を受け
  て、北東部のボルク州、エネディ州、ティベスティ州、ワディ・フィラ
  州及びウアダイ州の5州に非常事態宣言が発令されました。

(4)チャド全土には、多数の地雷や不発弾が放置されています。特に、北
  部地域(リビア及びニジェールとの国境地域)及び東部地域(スーダン
  との国境地域)には、多数の地雷が残存しています。地方に赴く際に
  は、暗くなってからの移動を避ける、2台以上の車列を組む、幹線道路
  を外れないなどの注意が必要です。

2.地域情勢
(1)ワディ・フィラ州、ウアダイ州及びサラマト州
  :「 退避を勧告 します。渡航は延期してください。」
 (イ)スーダンと国境を接する東部のワディ・フィラ州及びウアダイ州で
   は、デビー政権に不満を有する反政府勢力による国際機関やNGO襲撃
   事件、政府軍施設等への襲撃、及び政府軍との戦闘が断続的に発生し
   ており、これまでに多数の死傷者が出ています。
 (ロ)スーダンとの約600kmにわたる東部国境地域では、隣国スーダンの
   ダルフール地方から、24万人以上とみられる難民が流入しています
   が、国際社会の援助を受けられるスーダン難民と援助を全く受けられ
   ないチャド地域住民との間に不公平感が広がったことに伴う暴力事件
   が頻発し、また、スーダン民兵によるものとみられる襲撃・略奪事件
   も頻発し、同地域の治安情勢は悪化しています。また、スーダン側か
   らの武装勢力の越境が続いており、政府軍との間で戦闘が行われてい
   ます。
 (ハ)チャド南東部のサラマト州では、2006年10月末からアラブ系住民に
   よる非アラブ系住民への襲撃事案が発生し、400人以上の死亡者及び
   数千人に上る負傷者や避難民が出ています。同州、ワディ・フィラ州
   及びウアダイ州の東部3州及び、北部のBET(BORKOU-ENNEDI-TIBESTI)
   と呼ばれている各州(ファヤ-ラルゴ付近をボルク州、ファダ付近をエ
   ネディ州、更に北上したリビアとニジェールの国境付近をティベステ
   ィ州と呼称)、南部のモエン・シェリー州、西部のシャリ・バギルミ
   州及び首都ンジャメナは、近年非常事態宣言が発出されていた地域で
   あり、治安情勢は常に流動的です。
 (二)2008年6月、チャド東部のドグドールにおいて、国境なき医師団の
   メンバー2人が武装勢力によって攻撃され、通信機器や車両2台が強奪
   されました。
 (ホ)2008年6月中旬には、反政府勢力数派がウアダイ州アベシェ付近に
   展開中のチャド政府軍を攻撃し、双方で激しい戦闘となりました。反
   政府勢力は同州ゴズ・ベイダ、アム・ダムを一時制圧し、首都ンジャ
   メナへ侵攻する旨表明しましたが、政府軍の反撃を受け撤退しまし
   た。
 (へ)2009年5月上旬には、UFRがスーダン領内からチャド東部に侵攻し、
   アム・ダム近郊で政府軍と激しい戦闘を行った後に再び敗走しまし
   た。この戦闘では200人以上の死者が出ました。

   つきましては、上記情勢を踏まえ、同地域への渡航は、目的のいかん
  を問わず延期してください。また、同地域に滞在中の方は、退避される
  ことを勧告します。ただし、退避するに当たっては、退避先、退避手段
  及び退避経路等の治安情勢を確認し、安全対策を講じるようお勧めしま
  す。なお、退避に関する安全が確保できない場合には、在カメルーン日
  本国大使館(チャドを兼轄)と連絡をとりつつ、周辺の安全な場所にお
  いて待機してください。

(2)上記を除く地域(首都ンジャメナを含む)
  :「渡航の延期をお勧めします。」(退避の可能性も検討してくださ
   い。)
 (イ)首都ンジャメナ及びその周辺では、2008年1月下旬から2月上旬にか
   けて反政府勢力と政府軍との間で激しい戦闘が行われ、チャドに駐留
   するフランス軍により、在留外国人に対する国外退避支援が実施され
   ました。現在、大規模な戦闘は行われておらず、治安状況は落ち着き
   つつありますが、情勢は依然流動的ですので、滞在している方は退避
   の可能性も検討してください。なお、首都ンジャメナの大統領府周辺
   は、厳重な警備が行われており、関係施設の門前で立ち止まる等、不
   審な動きと間違われるような行動は、身に危険が及ぶ可能性もあるた
   め絶対に行わないようにしてください。また、政府、軍関係、空港施
   設に対する写真撮影は絶対に行わないようにしてください。
 (ロ)南部のモエン・シェリ−州及びロゴン・オリエンタル州では、中央
   アフリカ領内で続いていた武力紛争のためにチャドへ流入してきた中
   央アフリカ人の難民が約4万5千人に上ると言われています。また、中
   央アフリカの武力紛争に参加したチャド人が国境付近で組織的に略奪
   行為を行う等、不安定な情勢が続いています。
 (ハ)2008年6月下旬、首都ンジャメナ南東約300キロに所在するゲラ州ク
   ノにおいて、イスラム教支持者と警察隊が衝突し、76人が死傷、イス
   ラム教支持者が住宅や教会、警察署を焼き討ちする事件が発生してい
   ます。
 (二)2008年8月、首都ンジャメナ市内の市場において反政府軍が放置し
   たロケット弾が爆発し、22人が死傷しました。
 (ホ)ニジェールとの国境沿いには、過去ニジェール内戦の影響で多数の
   対人地雷が埋設されたままとなっており、毎年多数の死傷者が出てい
   ます。同周辺の陸路での移動は絶対に避けてください。

   つきましては、上記情勢を踏まえ、同地域への渡航は、目的のいかん
  を問わず延期してください。また、滞在中の方は、不測の事態に備え、
  退避の可能性も検討してください。

3.滞在に当たっての注意
(1)やむを得ない事情により、チャドに滞在される方は、在カメルーン日
  本国大使館(チャドを兼轄)、現地関係機関等より最新情報を入手する
  よう努めてください。なお、チャドには日本の在外公館が設置されてい
  ないため、事件・事故が発生した場合の迅速な対応は困難ですが、万
  一、事件や事故等に巻き込まれた場合には、在カメルーン日本国大使館
  に連絡してください。

(2)夜間の外出は控え、昼間でも複数で行動するよう心掛けてください。

(3)外出される際には、宝石、貴金属等は身に着けず、服装は控えめにし
  てください。また、現金は必要な額だけを携行し、支払の際も人前で大
  金を見せることは控えてください。

(4)警察・軍による検問が日常的に至る所で実施されていますので、外出
  時には必ず身分を証明するものを携帯するとともに、治安当局による検
  問には素直に応じてください。

(5)政治・治安情勢は常に不安定で急変することがありますので、滞在に
  当たっては報道等より最新の情報を入手するよう努めてください。また
  危険を感じたら躊躇することなく国外への退避も検討してください。

(6)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などで必要ですので、
  到着後遅滞なくチャドを兼轄している在カメルーン日本国大使館に「在
  留届」を提出してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じ
  たとき又はチャドを去る(一時的な旅行を除く)ときは、必ずその旨を
  届け出てください。なお、在留届は、在留届電子届出システム(ORRネ
  ット http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。
  また、郵送、FAXによっても行うことができますので、在カメルーン日
  本国大使館まで送付してください。
   なお、3か月以内の滞在であっても、念のため緊急時に連絡が取れる
  ように緊急連絡先や宿泊先等の届出をするようお勧めします。

3.なお、隣国のナイジェリア、中央アフリカ、カメルーン、スーダン、ニ
 ジェール及びリビアに対し各々渡航情報(危険情報)が発出されています
 ので御留意ください。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
 ○外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
              http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)
 ○在カメルーン日本国大使館 (チャドを兼轄)
  住所:1513, Rue1828, Bastos-Ekoudou, Yaounde, Cameroun.
  電話: (237) 22206202、22206585
  FAX : (237) 22206203


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