1. ホーム
  2. 海外旅行を予定されている皆様へ

海外旅行を予定されている皆様へ


安全で楽しい海外旅行に向けての安全対策と心の準備は万全ですか?

海外で出会えるのは美しい風景と優しい人々だけとは限りません。テロや犯罪による事件・事故、ハリケーンや山火事等の自然災害、そして感染症や病気・怪我などの危険もあなたを待ちかまえています。特にゴールデンウィーク、夏休み、年末年始等のいわゆる海外旅行のシーズンには、日本人旅行者を狙った犯罪が増えますので、注意が必要です。

旅先では、解放感からついつい油断が生じます。こうした心のスキが、取り返しのつかない結果を招きかねません。出発前には外務省海外安全ホームページや渡航先の日本大使館や総領事館のホームページ等から渡航先の情報をしっかりと収集し、万一に備え、自分の安全を守るために必要な知識を得ておきましょう。そして、旅先では決して油断せず、常に「自分の身は自分で守る」との意識を持ってください。特に、アジアを中心に「いかさま賭博」の被害、また、欧州を含む広い地域で「スリ・置き引き」「薬物」に関わる犯罪被害の報告が多数寄せられていますので、十分注意してください。

また、海外で大きな災害や事件が発生し、国内で報道されると、御家族や友人は、あなたが巻き込まれていないかと心配します。このため、出発前には必ず、LINEなどのSNS以外にも自分の携帯電話番号、旅行日程、宿泊先等の連絡先を御家族や留守宅に残すとともに、旅先からも定期的に連絡するように心がけてください。特に、旅行会社の企画旅行等を利用しない個人旅行の方々は御家族や留守宅と定期的に連絡を取るようにしてください。

安全対策の「知識」と「意識」をしっかり持って、海外旅行をお楽しみください。

外務省海外安全ホームページや渡航先の大使館・総領事館のホームページなどで、渡航前に渡航先の海外安全情報を必ず確認してください。

<安全な海外旅行のための心得5箇条>

1.現地の法律を守り、風俗や習慣を尊重すること。
 当然のことですが、旅行先では、その国の法律に従って行動しなければなりません。各国の法律は、その国にある宗教や文化等と密接に繋がっているため、日本では比較的軽い犯罪と見なされる行為であっても、国によっては信じ難いほど重い犯罪となることもあります。旅行中は常に滞在国の法律を守り、風俗や習慣に配慮した行動をとるよう心がけましょう。
特に薬物犯罪については、近年、多くの国が取締りを強化しています。死刑を含めた厳罰でのぞむ国も珍しくありません。実際、日本人が旅行中に軽い気持ちで薬物に手を出し、または、知人からの依頼を断りきれず「運び屋」となったことでその後の人生を台無しにするほどの重い刑罰を科せられた例もあります。
 海外における薬物犯罪については、こちらをご覧ください
2.危険な場所には近づかないこと、夜間の外出は控えること。
 一見、安全と思われる国・地域でも特定の場所や時間帯では、危険な場合があります。事前に渡航先の犯罪多発地域をチェックしておき、そうした場所には近づかないことが大切です。また、不案内な外国では、夜間の外出には様々なトラブルがつきものです。特に夜間に少人数で外出することは、場所を問わず控えることをおすすめします。
3.多額の現金、貴重品は持ち歩かないこと。
 一般に、日本人観光客はお金持ちで不用心という印象が流布しています。路上や観光スポットで日本人をターゲットにしたスリや置き引きが各地で多発しています。犯罪者に目を付けられないためには、ひと目で旅行者と分かる身なりは避け、万が一犯罪に遭遇しても最小限の被害ですむよう、外出時には多額の現金や貴重品は持ち歩かないようにしましょう。
4.見知らぬ人を安易に信用しないこと。
 日本人は外国では詐欺の格好のターゲットとされやすいです。特に個人で旅行をする若年者が、見知らぬ人から自宅に誘われたり、飲食物をすすめられ、「いかさま賭博詐欺」や「睡眠薬強盗」の被害に遭った例は少なくありません。見知らぬ人から親しげに声をかけられても、安易に信用することは禁物です。
5.犯罪被害に遭ったら: 命が一番大事。
 海外では、犯罪の多くに凶器が使用されています。また、犯罪者はグループで犯行に及ぶことが多く、一見単独行動に見えても近くに仲間がいることがあります。万一、強盗等に遭った際に、犯人の要求に抵抗し犯人を刺激すると、凶器による暴行を引き起こす可能性が高まるため、生命の安全を第一に考え、犯人の要求に抵抗しない態度を示すことが必要です。盗られたものはまた購入することができ、パスポートも再発行が可能ですので、命を第一に考えて行動しましょう。

もしも、海外で事件・事故等のトラブルに遭遇したら

海外で日本人が事件・事故等のトラブルに遭遇したり、緊急入院した場合、在外公館(日本大使館・総領事館)では、制約があってできないこともありますが、解決方法について相談に応じます。お気軽に御相談ください。

在外公館で行っている案内・助言や支援等
弁護士や通訳に関する情報の提供
医療機関情報の提供
緊急時等における御家族との連絡支援
現地警察や保険会社への連絡に際する助言・支援
緊急移送に関する助言・支援(現地での治療が不可能な場合)
被害者等の御家族のパスポートの緊急発給要請
領事面会(逮捕・拘禁された場合に、ご希望があれば)
制約があってできないこと
病院との交渉、医療費・移送費の負担、支払い保証、立て替え
犯罪の捜査、犯人の逮捕、取締り
相手側との賠償交渉、など

詳しくは、こちらを御覧ください。

海外旅行保険のおすすめ

海外旅行中、万全の注意を払っても、事件や事故に巻き込まれたり、また、健康に自信があっても、異なる環境でのストレスや疲労から思いがけない病気にかかる可能性もあります。そのような際に、海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガによる緊急移送、入院、盗難被害などから多額の出費を余儀なくされた日本人旅行者は数多くいます。こうした予期せぬトラブルに備え、是非とも十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。なお、出発前に、空港内に設置されたキヨスク等でも、加入手続きができます。

詳しくは、こちらを御覧ください。

※渡航先の犯罪多発地域や犯罪手口、法律や風俗・習慣に関する留意事項などは、外務省海外安全ホームページの各国・地域の「安全対策基礎データ」や「安全の手引き」をご覧ください。

外務省領事サービスセンター(海外安全相談班)
TEL (代)03-3580-3311
(内線)2902、2903


page TOP